【コラム】気をつけよう!カービング中のスピード出し衝突

文:飯田房貴 fusaki@dmksnowboard.com

こちらの動画、ネット・ユーチュービング中にたまたま見つけたのだけど、見ているだけで背筋が凍りそうだ。

カービングスキーヤーが、周りの状況が見えずに衝突するシーン。
スピードを出した状況での転倒だから、危険極まりない。
軽傷で済んだのかもしれないが、大きなケガをしてもおかしくないだろう。

以前のコラム『スキーヤーとスノーボーダー衝突事故の原因と回避させる方法』でも伝えたけど、スキーヤーは楽しみ方が、ある斜面でスピードを出す傾向が強く、その結果、視界が狭くなっていると思う。

一方のスノーボーダーは、横向きに滑るし、スキーヤーほどはスピードを出さない傾向だ。また、遊び方もサイド・ヒッツを使って飛んだりなど、どちらかというと周りが見えている。

でも、スノーボーダーでもカービングに酔っちゃう人は気を付けてほしい。

自分自身がそうだった。
昨シーズン、気持ちよくカービングで深回りしていると、後ろから来たスノーボーダーに突っ込まれた。
後ろから来たスノーボーダーにとっては、僕があそこまで深いターンをすることが予想できなかったということもあるし、また、そもそもその人はあまりコントロールがうまくなかったようで、衝突されてしまった。

僕は運良く、スノーボードで大きなケガをしたことはないが、あの時の衝突事故は自分のスノーボード経験でも、最も危険だったものだったと思う。

事故をしやすい斜面がある

僕はウィスラーで30年間ほど、スノーボードしているし、カービングターンのレッスンも行ってきているので、ある程度、どこが危険かということを知っている。

おそらく、上記のビデオ撮影した人も、危険エリアということをわかっていて撮影していたのかもしれない。
それで、実際に多くの衝突事故に出くわしたのではないだろうか。

こうした高速カービングターンで衝突事故が起こしやすい場所は、以下の条件の時だ。

1)カービングして気持ちよくスピードを出しやすく中級ほどの斜面
2)混み合っているゲレンデ

ある程度うまい人が衝突を起こす

あと、ぶつかっていったスキーヤーは、ある程度の技術者だ。
カービングのテクニックがあるから、かっ飛ばすことができる。

だけど、本当の意味で上級者ではない。
スキーヤーにしろ、スノーボーダーにしろ、本当にうまい人は状況判断ができる人
混んでいるゲレンデでは、こうしたかっ飛ばす滑りはするべきではない。

後ろから抜かす人は、相手が怖いと思わずに抜かすことも必要だ。

毎シーズンこうした衝突事故で、悲しいケガ、最悪の事態では死亡している人も出ていることを考えると、本当に気を付けてほしいと思う。