稲川キャンプ

もはやdmkの顔と言っても良いほど、浸透している稲川光伸デモのキャンプ。スノーボードのさらなる奥深さと、その追求する楽しさを教えてくれるスノーボードの伝道師だ。
今回は、その模範生(?)のハヤトにリポートしてもらったぞ。実際に参加していたキャンパーだけに、このキャンプで得た感想は、素直。このキャンプの光景が思い浮かぶようなナイス・リポートになっているぞ。

Report: Hayato

 

歴史は繰り返す、、、それは宿命。 2008年dmk稲川キャンプ゚

・・・沙・・・天?
毘・・・門・・・!?
毘沙門天!?!?・・・ むぅ~、もうこの時節か、時の流れは早いものよ。
ゆけ!我が「申し子」よ。今年も猛者達が彼の地でそなたの到着を待ち侘びておるぞ。

この「dmk稲川キャンプ゚についてだが、名前を少しずつ変化させながら今年で三年連続の開催となった。
毎年、モチーフは違うのだが、共通するキーワード゙がある。それは「基礎」である。
今年はその「基礎」をもう少し掘り下げていく、言い換えれば「探究する」というのが今回のキャンプの狙いである。
具体的には「ロングターン/ショートターン」「模擬バッチ検定試験」「ポールレッスン」という3部構成でのレッスンだ。

さて今年の開催場所は、昨年の二日目と同様、Mt.6のひとつである赤倉温泉。
初日は「赤倉観光リゾートスキー場」(通称:赤かん)、二日目は赤倉温泉スキー場での開催となった。

ママとなり凄みも増したか?ミワさん

コーチはお馴染みの稲川さん(総大将)、美和さん(復活です!嬉!)、そして創也さんの3名である。
創也さんは今回、美和さんのサポートとして指導をいただくことなった。

今年のキャンパーたちは、
アヤさん(大将)、えびちゃん、えらっち、おっちー、おばらばん、カジちゃん、かなちゃん、ケイくん(副大将)、ケンジ、しんたろう、セイくん、タカちゃん、タケシ、たっかん、つっちー、鉄板焼きのおケイ、トシくん、ともみちゃん、ね介、みっくん、まきね~、ハヤトの総勢22名である。(あだ名、五十音順。敬称略。)

見慣れたいつもの顔ぶれが大半であるが、新しいメンバーも加わり、まずはチーム編成へ。
ビズ(ゼッケン)を配られ「らいおん(稲川)」「うさぎ(美和/創也)」の2チームに編成されていく光景を見ていると、
コーチ陣の熱い気持ちや想いがひしひしと伝わってくるのを実感した。
通常dmkキャンプ゚はレッスン中にビブは着用しないため、キャンプなのか普通に滑ってるのか、 時折「?」な時があるが、その自由度、開放感が「売り」のひとつでもある。。。 今回そんなお気楽モード゙満開のdmkメンバーに遂に業を煮やしたか!? とにもかくにもお楽しみ!?レッスンの始まりである。

※ここではじめにお詫び。
自分は「らいおん」チームであった関係上、以下レポ内容は「らいおん」中心となります。
「うさぎ」の内容が少ない(ほとんどまい)ことにつきまして、悪しからずご了承のほどを。

今回は雰囲気が違うぞ!dmk

目的の斜面までリフトを乗り継ぎ登っていくが、早速、稲川コーチの悪戯!?(レッスン)が始まる。
リフト乗り継ぎ区間は短いからだろうが、すべて「スケーティング゙」の指示。
さすが「らいおん」チームみな。普通にスケーティング゙をしているが、何しろ朝一番。体も十分に温まっていないため、キャンパーたちのスケーティング゙する挙動がかなり怪しい。
案の上、ケイ君とたっかんがクラッシュする羽目に。。。(ケガは無く良かったが)
もちろん稲川コーチは無言の笑顔でキャンパーたちのレベルをチェックしているのは言うまでもない。

頂上より一本、フリーランを実施。
昨日まで雪が降っていたため、コース脇にはたんまり新雪がある。
みんな目を燦々とさせイメージ豊かに滑り下りていく。やはりスノーボードの醍醐味はこれ「フリーラン」ですね。

さて体も温まり、目的の斜面に到着したところで、本格的にレッスン開始。
まずは「ロングターン(カービング)」のレッスン。
特に今回「ターンの切り替えるタイミング」について精度を上げるレッスンである。

稲川コーチは静かに言う。
「時計を縦に二つ並べて下さい。」「そして1時と11時のポイントで切り替えカービングターンをしましょう」
「切り替えはすべて立ち上がり抜重で実施してください。」
「んっ!?時計!?何のこと!?」と戸惑うキャンパーをよそに稲川コーチのデモ滑走。
「あ~、そういうことね、」と順々にキャンパーたちはカービング゙(のつもりで!?)でターンをして行く。

「次に0時(12時)と6時のポイントで同様にカービングターンをしましょう」そして稲川コーチのデモ滑走。
「これ難しくねぇ!?」「切り替えがシビアだよね!?」「板がズレるよ」など様々な意見。

稲川コチはあまりしゃべらず次の指示へ。
「では今よりちょっと急な斜面で同じく0時(12時)6時の切り替えでカービングをしましょう」
「あれっ、さっきより切り替えしやすい。」「なんかいい感じじゃねぇ!?」

さらに無言のまま次の指示へ。
「では次に3時と9時のポイントで同様にカービングターンをしましょう」同じく。稲川コーチのデモ滑走。
「いや、これは無理やろ。」「そんな切り替えあるの!?」
滑り降りてきたキャンパーたちの顔は浮かない表情であるが、稲川コーチは納得顔。

ここで稲川コーチより質問。
「3パターンのカービングターンを実施し、滑りやすさ、滑りにくさを皆さんは体感したと思いますが、その違いは何でしょうか???考えてください。」
「えっ、ぜんぜんわかんねぇ。」「何やろなぁ。。。」「違いあるの!?!?」

ここで稲川jコーチから一喝!「何も考えず、ただ滑ってるだけなら、一生中級者のままだよ。」
これを聞いたキャンパーたちの心に火が着いた。(いつもながら遅いんですが)
あ~だこ~だキャンパーみんなで考えながらたどり着いた結論、「斜度が違うから」。

「その通り」と笑顔で答える稲川コーチ。
そう、斜度の違い(それに伴う滑走スピード゙の違い)に応じて、ターンの切り替えるポイントもフレキシブルに変える必要がある。というレッスンであった。

さらにカービングターンができている(つもり)のキャンパーたちはお灸を据えられる。
「ターン時の荷重が甘い!ちっとも(ターン)切れていない。」
ということで、あっという間に昼御飯の時間であったが、レストハウスへ向かう途中の斜面で「荷重を意識的にかける」レッスンを実施した。
簡単に言えば、
ヒールサイド゙のエッジでターンする時はインディグラブをする。
トゥサイドのエjッジでターンする時はメランコリーグラブをする。
今回は立ち上がり抜重ターンの為、ターンの繋ぎは膝を柔軟に使った上下動をする。
ポイントは頭を倒すのではなく、膝をしっかり曲げる、といったとこか。

Team LION

Team RABBIT

昼御飯は毎度お馴染みのスキーヤーズゲレンデ。
赤倉観光ホテル横のちょっとわかりにくいところにあるが、味、量、価格のバランスは申し分ない。
(小食の方はちょっと量が多いかもしれないが。。。)ぜひ、一度ご賞味を!

ホテル前にはアルベレックス・パークがあるため、早飯をし「しんたろう」といっしょにパークへGo。
軽く流し、リフト上から次の一本をイメージする。
「フラットボックス(50-50)→フラットダウンボックス「50-50」→3連ウェーブ(シフティB180,SF360)」・・・
いざGo!・・・・・・痛痛痛っ!!!フラットボックス着地失敗で足首を見事に捻る始末・・・、とほほ。
痛みを我慢しホテル前まで滑り降り、みなと合流し午後のレッスンへ。

午後は恒例の「暴走ワイパー」でウォーミングアップを実施する。
因みに暴走ワイパーとは板の中心に乗り、左右均等に高速でスライド(ドライブ)させる練習である。
板をスライド゙させる感覚とグリップさせる感覚、そして板の中心に乗るバランス感覚を養うのが目的である。
このレッスンは3年前からちょくちょく実施されているので、さすがにみんな、うまくこなしている。
(しかし失敗すると逆エッジ゙を喰らうので、はじめはゆっくり実施するのをお奨めする。)

リフトを乗り継ぎ、目的の斜面へ移動する。(勿論、リフト間はスケーティングである。)
さて午後のレッスンは「ショートターン」から始まる。
特にグリップ感を意識してテンポよくターンするのが主題である。
去年のキャンプ時にも登場した「すっぽん」を意識して、今回もレッスンが実施された。
※すっぽん・・トイレ掃除に使う棒の先に御椀上のゴムが着いた道具。
前の手(レギュラー:左手、グーフィー:右手)で「すっぽん」をノーズ゙部にセットし、「すっぽん」の棒部分を操舵をとるようにテンポよく左右に動かしショートターンを実施する。
あっ、あくまで「すっぽん」を持っているというイメージです。(本当に持っていたら、怪しいよね!!)

稲川コーチのデモ滑走後、キャンパーたちが同様の格好で滑り降りていくが、明らかに不自然である。
どうも上半身と下半身のローテーションがうまくいかないキャンパーが多いため、急遽ローテーションの練習へ変更となる。
練習の内容は以下の通り。
ヒールエッジでターンの時は前の手を進行方向へ開き、後ろの手で前膝の内側を触り、上半身をローテーションさせる。
トゥエッジでターンの時は前の手で前膝の外から内へ押し(後ろの手は肩の高さに置く)
、上半身をローテーションさせる。
ポイントは目線→上半身→下半身→板とスムーズに連動させテンポよくターンさせる点である。
稲川コーチのデモ滑走の後ろ姿は、まるで鷹が空を舞うかの様な、力強く、美しさを感じさせる滑りであり、真似をして滑るが、板はローテーションするが、上半身がうまく決まらず、なかなかうまくいかない。
2、3本滑り、体にローテーションを染み込ませた後で、最初のすっぽんターン!?を再実施。
今度はみんな、うまく板をローテーションさせて、滑走して行く。さすが飲み込みが早い。

そして今回のキャンプのある意味!?主目的でもある「模擬検定試験」の開催である。
「らいおん」チームは2級、「うさぎ」チームは3級を受験するという設定で実施される。
種目は「ショートターン」「ロングターン」「フリー滑走」と3種目あるらしいのだが、今回は「フリー滑走」は省略された。

聞こえる音は雪が降る音、風が吹く音、そしてゲレンデの音楽のみで、いつもは賑やかなコーチ、キャンパーたちの声がなく、静まり返った、張り詰めた空気の中を滑走するのは、大変な緊張感を伴うものである。(実はこの緊張感を味わう事も目的の一つであったのだ。)

自分は初めて(模擬)検定を受けて感じたことは、「ロングターン」「ショートターン」といった基礎的で技術的な種目を、規定の則して滑走することは、「ワンメイク」や「ハーフパイプ」といった競技と比べると、華やかさに欠け、地味なであり、何より自由さ、面白さに欠けるなぁと思い、あまり興味が無かったが、実際やってみると、凝縮された規定をいかにうまく演じるか?という事は、スノーボードをする上で核となる「基礎」の部分、飛躍的に考えれば、「その人の本質を表現する」という意味で大変奥深い競技であるなぁと思うのである。
「秘めたる個性の演出」、それがテクニカル競技を楽しむ醍醐味なのかもしれない。

初日の最後はフリーラン。
キャンパー達は稲川コーチ、創也コーチに続けとばかりに勢いよくゲレンデを滑降して行く。
自分は痛めた足首のおかげで、のっそり下山。とほほ・・・。
ベースで集まり、解散後、歩いて「ホテル千家」へ戻る。
一日中が雪が降っていたので、ベース部の緩斜面にもパウダーがもっさり積もっている。明日が楽しみだ。

ほてる千家へ戻り、まずは温泉へ。(源泉掛け流しです!!!)
そして夕食後は恒例のビデオクリニックの始まりである。今宵のお題は勿論、「模擬検定試験」。
収められた模擬検定試験の滑走映像を「客観的」に自分の目で確認し修正していく作業である。
一人づつ滑りを確認し、コーチ陣より合否判定、修正ポイントのアドバイスを受ける。
合格と聞いて喜ぶキャンパー、嬉しさの余り泣き出すキャンパー(模擬試験ですが何か!?)
不合格を告げられうなだれるキャンパーと様々だが、コーチ陣の指導は続いていく。

Nomis T いただいちゃいました!

「客観的に自分を見る」ことの重要性はスノーボードに限らず森羅万象に通じる事だが、人間とは何とも不思議な生き物で、主観的に考え、行動する生き物であるらしい。
よって今まで何度かビデオクリニックを受けてきて、自分の滑りの映像を見て思う事だが、いいイメージ(稲川コーチのように格好よく滑ってる!)を持ちながら滑走するその姿というのは、実際の滑りのそれとはかけ離れている事が大半であり、例外なく意気消沈とされられるものだ。

 しかし、この「イメージのズレ」を確認することが、スノーボード上達の早道のひとつと考えるのだ。
なぜならば、客観的に「イメージのズレ」を感じることにより、主観的に「修正」ができるからである。
客観的に「確認」、主観的に「修正」。これができるのが、スノーボードキャンプの魅力であると考える。
(勿論、ビデオクリニックのないキャンプもあるので、参加時に要確認であるが・・・)

今、滑りに限界を感じている方、自分の滑りにいまいち自信の無い方は、
一度このキャンプに参加してみると、案外あっさり壁を越えられるかもしれない。。。

そしてキャンプの楽しみはこれ。じゃんけん大会!!!
案外これが目当て!というのは冗談であるが、毎度dmkスタッフ/コーチ陣がたくさんの協賛品を用意してくれる事には感謝感謝である。。。
その後はみな和気藹々(わきあいあい)と語り合い、夜は更けていく・・・Zzz。

不思議な準備運動が始まるぞ。

二日目は昨日とはうって変わり、快晴無風である。
昨日は終日雪が降り続いていたので、ゲレンデのいたるところに新雪パウダーが積もっている。
ということで、まずはウォーミングアップ゚がてら!?パウダーランへ。

赤倉の壁はクローズだったので、その横の斜面を滑ることに。。。
斜面にはかなり新雪が積もってため、みんな嬉しそーにスプレーを上げて滑降して行くのだった。
(自分は昨日の足首を痛めたお陰で、のーっそりと滑走。。。)
一本の予定が、やっぱりもう一本と滑り、すっかり体は温まり、準備はOKだ。

午前中は昨日のロングターン、ショートターンの復習から始まる。
昨晩のビデオクリニックで指摘された修正項目を意識して、「ロングターン」「ショートターン」と滑走して行く。
キャンパーたちの、昨日とは一味違う滑りぶりを見ていると、みなの適応力の高さを感じるのと同時に、コーチ陣の指導ぶりに脱帽し、そして、「あ~参加して良かった。」と心から思うのであった。

そして午後は最後の御題である「ポールラン」である。
ポールといっても膝下程度の長さの、柔らかく体に当たってもすぐ変形するものなので、安心して滑走するができるのである。
昨年のキャンプもポールレッスがあったが、今年はかなり間隔の狭い直線コースとスラローム状(∴∴∴)に配置されたコースが最初から設置された。
そしてこのポール間をショートターンでひたすら攻略していくのである。
徹底的に体に板のローテーションを叩き込む練習である。

「デュアルポールラン」かなりマジです。

キャンパーたちも慣れてくるとスムーズに攻略し、飽き足らず顔なので、腕組(前)、腕組(後ろ)、頭上で手を合掌、スイッチと様々な制約を課せられながら、ひたすら滑るのだが,傍(はた)から見ていると、可笑(おか)しな滑りに見えるこの練習も、ちゃんと意味があるのである。
そう、上半身の動き(ローテーション動作)をあえて制限して、板を回し込むという練習なのである。
手の組み方によっても、滑りやすさがまったく違うのである。
終いには、創也コーチがポール下部で、ポーズを指示し、再現しながらポールを攻略するという、
広い視野を意識させる練習や、ポールをショートターン中に180など、ハイレベルな練習も実施された。

最後は「デュアルポールラン」で2日間のキャンプが総仕上げとなった。
そう、2人でいかに速くポールを滑り下りるかを競う競技である。
創也コーチの「Riders & Ladies , attention Go!」の合図をもとに両者は一斉に滑り降りる。
午後にしっかりとショートターンが体に刻まれているので、体はよく動く。
負けじと競い合いながら滑り降りるその光景は、さながらレースそのものである。

というわけで、今回の2日間のキャンプ゚は「基礎」を見つめ直すということでレッスンされたのだが、終わってみて、改めて基礎の重要性を再認識させられた両日であった。
みなさんもぜひ、機会があれば基礎の再確認をしてみるとよいかもしれない。
来年もdmk稲川キャンプは開催されるであろうから、参加してみるのもそのひとつの手法であると思う。

今回のキャンプ写真のダウンロード先
http://picasaweb.google.co.jp/katoiek/2008012627InagawaCamp?authkey=LgPpgSQVsM4

さらに今回は動画もあるよ!

ショートターン
http://peevee.tv/v?2m6e3d

ロングターン
http://peevee.tv/v?2m6pa3

ポール
http://peevee.tv/v?2m7y16