dmkいながわキャンプ

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ここ近年雪が降らない中、dmkのキャンプに限っては上越に次いでミラクル連発!
ゲレンデに近づくにつれ、周りは一面銀世界!まるでハイシーズンのような光景は、自然とみんなのテンションを上げていく。
今季も厳しくも楽しかったいながわキャンプが開催された。

開催日:2009年3月28日、29日

 

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リポーター:ミックン&トモちゃん

1日目 

なんだかんだで時間が経過、カジちゃんと東京から参加のサクリンの姿がない。
そろそろ宿を出ようかという時間になっても、二人は現れず。「サクリン大丈夫かなー、来れるかなー。」と心配するメンバー。しかし、カジちゃんに対しては「カジちゃんなら大丈夫だよ。一人でも滑れるんじゃない」とかなり扱いに温度差があった。(これも一つの愛情表現ですよ・笑)
今回はいつもと違い、赤倉温泉くまどインフォメーションセンター前に9時集合。
ゲレンデの集合場所に行くと、サクリンはすでに到着しており、カジちゃんも何とか無事合流。

当日、集合したメンバーは、キャンパー13名+スタッフ1名+アヤさんとやや少なめ。
今回のキャンプ、スタッフはケイくんが隊長としてキャンパーを引率して、アヤさんはお目付け役として別行動にてキャンプをサポートしていただきました。

昨年は人数が多く2チーム(稲川コーチ:ライオンさんチーム、美和コーチ:ウサギさんチーム)に分かれてレッスンを行ったが、今年は少人数のため選択肢はなく、強制的に稲川コーチとなった。
その事実を当日知った私はかなり動揺を隠せなかった。稲川コーチが鬼コーチだと耳にしたことがあったからだ。ついていけるかなぁ、しかも苦手な不整地。不安は大きくなるばかり。

初日のレッスンは赤倉温泉スキー場エリア。
ゲレンデに集合し、まずは自己紹介と意気込みを発表。「不整地は初めてなので、頑張りたいと思います」と何人かのキャンパー(常連)がおかしなことを言っていた。

そのあとリフトに乗り込み、朝一番のパウダーをフリーラン。これがその日の唯一のフリーランとなりました。
その後、おいしそうなパウダーを横目に整地でのレッスン開始。ダイエット中にスイーツを見て見ぬ振りをしてるくらいの葛藤がありましたよ!

ここからが本番、とにかくスノーボードのベースとなるポジショニングのお勉強をしましょうと言うことで、
コーチ「じゃあ、今から胸の前で手を組んで滑ってみてください」

「え?!これから何が始まるの?」予想がつかないレッスンに、早くも逃げ腰な私。

コーチ「次は背中で腕を組んで滑りましょう」みんな、なんだかんだ滑れている。さすがdmk。これは、滑りにくいと感じたところが、自分の弱いところらしい。次は頭の後ろで手を組み滑る。人は脇があくと不安になるため、滑るとき恐怖を感じやすいとのこと。そして最後は頭上に手を伸ばして合掌し、デュークスタイルで。この滑りで違和感を感じない人は、普段からアンギレーションを使っていない可能性があるらしい。エッジをパタパタと切り替えて滑っているかもとコーチより説明があった。

次はテールスライドで同じように上体の自由を絞り4パターン。
基本は、体の軸と肩のラインが交差した十字架を意識して、その十字架が斜面に対して常に垂直になるように、バランスを保つこと。十字架が崩れると体のバランスも崩れ、うまく滑れなくなるらしい。わかっちゃいるけど体が言うことをきかない。

「次は手を組んで」と言われ自由に手が使えなくなった瞬間、みんな頭の中がハテナ??になった。
ポイントは、前足を軸にして後ろ足を振り出し、最後にグリップを使うこと。そして雑巾を絞るように腰をひねること。目線は、下を向いてしまうと体の軸がずれてしまうため、しっかり目線を上げて前を見ること、とコーチよりアドバイスがあった。
頭の中がぐちゃぐちゃになりながら、みんな必死で滑る。キャンパーの間では「これウエストに効くんじゃない。すでに脇腹が痛いかも」と一石二鳥のような発言もあり、別の意味で頑張る姿もあった。

午前中のレッスン終了間際に稲川コーチから、ずっと横目で見ていたパウダー斜面を、なるべくラインが被らないように滑りつくして、荒らしましょうとの指示。これは午前中頑張ったみんなへのご褒美だと、今日1番の笑顔で我さきに数本リフトを流して、無事午前中のレッスンは終了した。

昼食をゆっくりとる間も惜しんで、エビちゃんに続き数人のキャンパーが、「早飯は3文の得」とばかりに、ゲレンデに消えていった。レストハウスに残ったメンバーの中には、去年の誰かさんの二の舞を案じていた方もいたかもしれません。

午後も誰一人欠けることなく集合、無事レッスンがスタートした。
早速、ご飯前にみんなで楽しんだパウダー斜面に向かい、自ら荒らした不整地と化したバーンでレッスンがスタート。知っていたら手加減したのにぃ~まさかそんなつもりで荒らしたわけでは・・・おいしい話には裏があるのが大人の世界でした。

まずはミドルターン、ショートターン!
ターンに入るときは前足にのり、ターンに入ったら後ろ足を踏み込んでいく。「前!後ろ!前!後ろ!・・・」のリズムで。そして、もちろん午前中にカラダに叩き込んだ、十字架も忘れないように。同じ斜面なのに午前中とは打って変わってみんなの笑顔は見る影もなし。

稲川コーチいわく「エッジで切れるものは切っていく」らしい。
「不整地って切れるの!?」と疑問に思ったが、コーチの滑りを見て納得。整地を滑っているかのような、なめらかな滑り。確かに切ってターンした方がが、下からの凸凹の衝撃を受けにくい!でも、頭ではわかってもやはり体がついてこない。斜面が急になればなるほど恐怖心が出てきて、板をずらしたり、手をつこうとしてしまい体の軸がズレ転んだ。しかし、コーチからいろいろなアドバイスや激が飛び、みんな何本か滑っているうちに、転ぶ回数が減っていった。キャンパー同士でも、こうした方が良いよと話す様子が見られ、良い関係が築けていた。もちろん常連のメンバーは難なくこなし、不整地を楽しんでいるように見えた。

ここで、本日の目玉でもあるビデオクリニック用のビデオ撮影!ケイ君のオートズーム機能カメラで撮影開始。やや緊張しながら一人一人滑り降りる。なかなか自分の滑りを見る機会がないので、早くみたいという気持ちと、何を言われるのだろうという恐怖もあり、いろんな面で夜が楽しみとなった。

そんなこんなで、ビデオ撮影が終わり、1本フリーランを兼ねて下山し、1日目のレッスンは終了。
ほてる千家に戻り、各自思い思いに時間を過ごす。

 

おいしい夕食を済ませ、源泉かけ流し温泉で一日の疲れをほぐし一休み。
ビデクリ前に時間が空いていたので、お土産やパーティー用の飲み物などの買出しすべくみんなで仲良く温泉街をウロウロしながら、しばし旅行気分を満喫。

そしていよいよパーティー&ビデクリの時間となり、パーティー会場に集合!
とりあえず最初から最後まで全員の滑りを見ることとなった。みんなスクリーンに注目、人の滑りを見て爆笑したり、自分の滑りを見て反省したり、ワイワイ楽しい時間が過ぎた。そのあと、いよいよコーチの出番!と思いきや、コーチを含め全員がしゃべりに夢中。時間のないのもあって、一人一人にコメントする余裕もなく、ビデクリは終了した。

レポートを任された立場としては、コーチのコメントを一語一句聞き逃さないようにと、紙とペンをもって臨んだが、残ったコメントといえば、「うまいね~」「ミックンどっしりしてる」「耐えるトシくん」「セイくん足長」「(えびちゃん)来たよー、おおトリ」と、ちょっと笑えるものが多かった。もちろん「肩が下がるから軸がズレて転んでしまう」「重心が高すぎる」「腰のひねりが弱い」など、まじめなコメントも少し残っていた。まあ、滑ったときに直接コーチから指摘され、各自自分の反省点は理解されていると言うことで、ビデクリは終了。

その頃、自分の滑りだけでなく、仲間の滑りを見てそのアドバイスに耳を傾ける事も、上達への近道だなぁーと、ビデオを見ながらレッスン中の事を振り返っていた。
そして、ボーっと窓の外に目をやると、路上に新雪が積もりだしていた。
明日も良い雪が期待できそう。

 

2日目

昨日とは変わって赤倉スキー学校前に集合。
実は愛知県から参加のトシくんが急遽どうしても仕上げなければいけない仕事が入ったため、早朝に宿を出発して、一足先にキャンプを終了。残念だけど、トシ君、今度またいっしょに自主トレしようね!

そして残るキャンパーは、リフトに乗り込み赤倉観光リゾートエリアにて、レッスンがスタートした。
山に上がると30センチほどのパウダー!

まずは1本と言うことでみんなハーイテンション~ 何てワンダフル~WAO!! 超楽しいフリーラン。
その後、昨日まる1日かけて学んだ体幹バランスを意識しながら、いよいよ稲川コーチの代名詞でもある不整地=コブでのレッスン開始。

コブ・キャンプが初のキャンパーも数人いたが、今までのキャンプでは体験した事の無いバンクターンという言葉を聞き、まさに全員が未知の世界。

過去にdmkのコブ・キャンプに参加経験のある方ならご存知でしょうが、昨シーズンまでコーチに繰り返し繰り返し、それはもう耳にタコができるくらい激を飛ばされ、鬼のように体に刷り込ませてきたボードをターンさせずにコブを削って滑るテクニック!

そう、ストレッチスライドを身に付けているキャンパーは、コブでターンと聞いた時点で頭では理解しつつも、体がフリーズしてしまってかなり苦戦していた。

コーチの指導の基、コブでのバンクターンをイメージしながら、整地で黙々とスライドターンの動きを練習した。コーチは「この滑り方で下までフリーランして下さい」って言ってたけど、それはフリーラン??なのかな。
はたから見たら奇妙に見えたに違いない!いやー、ほんと団体で良かった~
大まかなイメージだけど、急斜面でのテールスライドは、とにかく肩のラインを斜面と平行にすることを意識して。次にテールスライドを、ターンに変化させる方法は、前足に乗りテールを振ったら、すかさず後ろ足を踏み込み伸ばしていく。後ろを踏み込んだらすぐ次ターンのために、前足に乗り込んでいき抱え込み抜重の要領で切り返す。その動きに歩く時のように手を大きく振る動作をプラスして連動していくと切り返しのタイミングが取り易くなった。(逆捻りの動きに似ているように思えました)
ちなみにコーチによると、今回レッスンしているバンクターンはコブ・ナビには収録されていない進化したタイプだとか。

ここで午前のレッスンは終了して、午後のコブ本番に備え昼食タイム。
予約しておいたレストハウスが、店員の手違いで席を確保しておらず満員のため、仕方なく少し離れた2件目に移動。しかし、そちらも満員で時間だけ過ぎていく中、ここでコーチをはじめ一部のキャンパーやや切れ気味なご様子。食べ物の恨みは怖いですぞぉ~。再度ケイくんが最初のレストハウスに連絡して何とか無事に食事をいただくことができました。何かと頼れるケイ君に感謝です!

いよいよ午後からは、コブ本番。
コーチに連れられ向かった先には、コブだらけの中急斜面があった。
頑張って練習したけど、こんな斜面滑って降りられるのかなぁ?とかなり不安。しかし、コブ経験者は、滑りきってやるといわんばかりに、その斜面を凝視していた。

初めてコブに入った感想は、とりあえず「怖い」ただそれだけだった。コーチが下で待っているから、行くしかないって思ったけど、コーチがいなかったらコブには入れなかったかもしれない。コーチからアドバイスや激をとばされ、私にも「滑りきってやる」という気持ちが徐々に芽生えてきた。特に「トモちゃん、面白くなってきたでしょ~」と言われたときは、かなりやる気が出た。

たった2日間だけど、集大成を見せようと、みんな果敢にコブを攻めて攻めて攻めまくった。
コーチからは、「あまりエッジで削ろうとせず、コブの中を水が流れるようなイメージでスライドターンをするように」「溝に体を投げ出すように、前へ前へと意識を持っていくように」とアドバイスがあった。

カジちゃん・・・悩んでは止まり考えてを繰り返し果敢に攻める姿勢は上達への近道!
カナちゃん・・・コーチやみんなの「さっすが乗れてるねぇ」連発・カッコ良かったよ!
サクリン ・・・コブ初参加、目に見えて上達して、顔に達成感が溢れてたいたよ。
コウちゃん・・・少し苦戦も上達して気持ちは常に攻めてたよ、コブ初参加は成功だね!
Doちゃん・・・コブが楽しくなって来たね、初参加で色々と吸収して滑りに現れてたよ!
マユミちゃん・・・コブ一つ一つ丁寧にクリアして行く姿は見ていて安心、よっコブラー!
トモちゃん・・・かなりの向上心の塊、コブ初参加ながら確実に上達してたよ!
セイくん・・・今回フリースタイラーは影を潜め、珍しく悔し顔がまたイイ男だねぇ!
トシくん・・・集中力・バランス共に抜群だね、まさにアスリート!
エビちゃん・・・今回は自由人を封印し、寡黙にコブを攻める姿勢は熱いものを感じた!
ハヤトちゃん・・・さすが稲川さんフリーク、高いパフォーマンス、絶妙な安定感!
ネスケくん・・・達成感に満ちたその顔は、何かを掴んだのかな!
ミックン・・・100パーセント不正地中毒です!

 

厳しくも楽しかったキャンプも終わりを向かえ、惜しみつつも最後はみんなでフリーランしながら山を後にして無事終了!
自分のイメージ通り上手く滑れると病み付きに、出来なくても悔しくて病み付きになる、長いようで短い濃密な2日間でした。
きっと、残り少ないシーズンにコブを攻めまくって、来年このキャンプで再開したときには上達していることでしょう!

おわりに・・・
とにかく不整地=コブは苦手意識が強く、滑れないからと今までさけてきました。自分でもなんで滑れないのかわからず悩んでいましたが、今回のキャンプで、なぜ不整地ですぐ転んでしまうのかがわかりました。そして、初めてコブを滑り、コブの楽しさがわかったので、自分の中で大きく成長できたキャンプだったと思います。
年々コブに見せられて稲川さんのキャンプに参加し、悔しさを噛み締めて春先は不正地を攻めて楽しんでます。
今年は新たなテクニックを体験して、キャンパー全員の滑りの幅が広がって良かったです。

稲川コーチ、スタッフのみなさん、キャンパーのみなさんのおかげで、2日間楽しく過ごすことができました。ありがとうございました。 

 

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