中国でスーパー国際レベル級スノーボードパークが完成!狙いは北京五輪の金メダルだけ

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中国でとてつもないスーパー国際レベル級のスノーボードパークが完成した!彼らの狙いは北京オリンピックの金メダルだけだ。

Photos: Ryan R. Rausch

写真を提供してくれたのは、現在、中国のナショナルチーム・コーチ陣の一人であるライアン・ラウッシュ氏だ。聞いたことがある名前ではないだろうか? ライアンは、かつて日本のプロ戦で活躍したこともあるし、ウィスラーにも住んでいたので我々との親交も深い。これまで当サイトや日本の専門誌にも登場したことがある。

たまたま、彼のフェイスブックでアップされた写真を見て驚き、久しぶりにメッセージを送って掲載オファーしたところ、快く承諾していただいた。

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驚くべき点は2つ!
まずはその規模の大きさ、そしてクオリティの高さだ。

日本国内においては、日本のエース鬼塚雅をサポートするためにアルツ磐梯にできたMiyabi Parkが有名だが、この中国にできたものはさらに巨大。しかも、このパークのアート感やクオリティ感に圧倒されそうだ。

そのパーク作り背景にあるのは、世界の有名パークを作り続けて来たSCHNEESTERN(シェニースターン)の存在だ。
その名を聞いても、一般のスノーボーダーの方はピンと来ないだろうが、業界では有名だ。ヨーロッパを代表するパーク製作クルーである。ノルウェーのX Gamesやオーストリアで開催されたAir & Styleなどのパークを作っている。そして、FISワールドカップのスロープスタイルのコースも作っているのが、彼らなのだ。


この写真を見ていただければわかるように、オリンピックを意識したクリエティブなアイテムが並び、その長さもとてつもない。
実際にライアン氏にそのことを尋ねたところ、「見たこともない巨大ブロック」ということだった。

中国が、ここまでこうしたサポート体制ができる理由は、もちろん国の巨大サポートがあるからに違いないが、もう1つ重要なポイントとしては、彼らが狙うのは、金メダルなのだ!おそらく、国からしたら、「2位以下はすべて同じ」くらいの叱咤激励を受けながらでの厳しい要求の中のサポート体制なのだろう。
現場で仕事するコーチのライアンは、その大きなプレッシャーの中で任務を追行しているのである。

現在の中国チームは、海外に行けないルールという縛りがあるので、そのへんが現場を預かるライアン・コーチの悩みのようだ。すでにライアン自身が2回のコロナ・ワクチン注射も打ったので、コロナ対策はできているのだが、中国は未だに世界へ選手派遣をさせてくれない状況だ。
やはり、これだけ素晴らしいパーク体制があると言っても実際に国際舞台で戦う機会がなければ、選手の成長も難しい面があるだろう。

しかし、国の威信を掛けて、北京オリンピックに挑む彼らは、やはり侮れない存在ということが、今回の写真で浮かび上がって来た。



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