Camp Of Campionsで見た!スタイリッシュ連続写真

何がカッコいいか、なんて人それぞれの価値観に過ぎないだろう。
だが、不思議な万国共通な共通点があるようだ

ハウツー解説・高石周

1990年ウィスラーでスノーボードを始める。
幅の広いスノーボード(アルペン、フリースタイル、エクストリーム)を経験。
選手経験を経て、現在はカナダウィスラーに校舎を構える英語&スポーツ専門学校CSBAのスノーボードコーチ。
カナダの各種イントラ&フリースタイルコーチング資格、またサッカーやトランポリンコーチング資格も持つ。

使用ギア:Flux Bindings, Volkl Snowboard, X-5, WestBeach

ブログ: http://sportscoaching.blog72.fc2.com/

あのライダーのスタイルがカッコいいだのダサいだのは、このスノーボード界ではよくある話。
しかし、何を持ってカッコいいというのか、カッコ悪いというのか?

ここでdmk的に提案したい!

1)リラックスしている
身体に無駄な力が入っていない。難しそうなトリックでも簡単そうに見える。

2)乗れている
ボードの軸からズレずに、ここでしょ!というところにしっかりと乗り続けている。
アイテムの上でも、空中でも。

2)流れるようなトリック
その1つのトリックは、とてもスムーズでいて流れるようだ。

独断ながら、以上のようなことで、カッコいいという判断をさせてもらった。
そして、ここに昨年の夏に撮影した、Camp Of Campionsで見た!スタイリッシュ・シークエンス写真を紹介したい。
スタイリッシュなシークエンスを見続ければ、あなたにとって参考になるこがあるかも!ということで、この特集を捧げます!
トリックの難易度に関わらず、このシークエンスは、カッコいい!という基準で選んでみた。

さらに今回は、カナダでコーチングしている高石周コーチにそのトリックのワン・ポイントアドバイスももらったので、ぜひ参考にしてトライしてみよう!  

photo by Fusaki IIDA

Backside 180
Kazuhiro Kokubo

まずはカズの気持ちいいほどカッコいいバッサイト180からスタート!
COCの中でも最も巨大なキッカーを気持ちよくまっ直ぐに抜けて、そこからメランコリー・グラブ。このグラブする姿が、ランディングを見ないで超スタイリッシュ!そこから着地点を伺うようにして、見事にランディングをピタっと決めている。これほど見事なバックワンにはなかなかお目に掛れない。

周コーチのワンポイント・アドバイス
後ろを向いて飛んでいくので、ランディングが見えない恐怖感が最初の壁です。
空中姿勢よりもスイッチでのランディングの形をしっかり体に覚えさせてからジャンプに向かいましょう。
リップを抜けたら、あとは覚えさせたランディングの形に体を合わせることに集中。

FS Nose Press
Simon Chamberlain

出たー!シモンの伝家の宝刀、ノーズプレスだ。
シモンは、大きなトランスファーからでもノーズに乗れちゃう技術があるから、このへんのトリックは完全にウォーミングアップと言えそう。
前肩をちょっと内側に入れて、しっかりと後ろ足を出しスタイルを出している。世界中の多くのライダーたちに影響を与えているお手本ノーズ・プレスは、今回のテーマにあるように、まさに乗れていて流れているようだ。

周コーチのワンポイント・アドバイス
オーリーを掛けるとその反動でノーズをプレスし易くなります。
上体を前に倒すという感覚より、重心(腰)の下に乗せたい足を滑らせてくるように乗りましょう。
 


Frontside Boardslide
Kotaro Kamimura

COCパークの上部に設置されたナローボックス。ウォーミングアップに最適で、トリックのやりやすいこのボックスには、世界のトップ・ライダーたちが楽しんでいた。
Cセッチョンに突然と現れたコウタロウは、ご挨拶のばかりにフロントボードを決めた。身体の細部まで無駄のない、完璧なフロントボード!
このウォーミングアップ・トリックにコウタロウのスタイリッシュさを見たようだった。さすが、日本最高峰のジバーと言われるライダーだ。

周コーチのワンポイント・アドバイス
シモンが見せたノーズプレスから慣れていこう。
ノーズプレスに慣れてきたら徐々に板を横に振って乗ってみよう。
出口を意識しながら(足ではなく)腰をしっかりレール上に乗せる意識を。
腰が出口に向かって通るラインをイメージすること。


BS Lip Slide
Mark Sollers

バックリップって、ヒール側で蹴ってオンするので、難しそうだね。だけど、マークは見事なまでに無駄なない動きでトリックを決めている。アイテム中央では、しっかりと体を絞っているし、ダウン・フラットまで見事に擦り抜いている。さすが、今季世界でも最もブレイクしたライダーと言われるだけのスタイルだ。

周コーチのワンポイント・アドバイス
50‐50で乗るつもりでしっかりレールより高く飛びます。
真横に飛び乗るのではなく、レール真ん中あたりに乗る意識。
空中では意識してテールを高く引き上げましょう。
十分に引き上げないとテールがレールにぶつかって大変なことになります。
レールに乗る瞬間にテールを蹴りだし上記の上村好太朗の形に!
 

Switch BS Nose Slide
Ryoki Ogawa

正直ここだけの話、リョウキはCOCの中でそのへんの海外ライダー以上に輝いていたと思うよ。実際、リョウキが擦ると多くのライダーたちが、声援を上げていた。
このシークエンスでもリョウキのスタイリッシュさをいかんなく発揮したと言えよう。
スイッチでバックサイド側から入って、ボードスライド。アイテムのエンドまで、まさにここでしょ!というポイントで乗り続けて、最後はホップしてアウト。完璧なお手本は美しい!

足よりも重心(腰)をレール上に乗せることが先決です。
その重心(腰)の下に乗せる足を滑らせるように持ってきましょう。
お尻側に転ぶ場合は乗せる足を一足分上に置いてみるといいです。


Backside 900
Matt Belzile

エアーの頂点に行くにしたがいメラン・グラブ。両ヒザをしっかりと胸の方向に引き付けことにより、体とボールが一体感を演出している。その姿は、例えグラブしようがしまいが、安定しているように見える。乗れ過ぎている証拠に、着地寸前まで両腕はダラーンと垂らしている。そして着地では鳥のように羽ならぬ腕を広げて、きれいにランディング。飛び過ぎちゃってスイートスポットを越えてフラットな方まで行ったけど、見事に両ヒザをクッションにように使ってランディング成功!

周コーチのワンポイント・アドバイス
高回転になるほどノーリー抜けになりやすいので、ジャンプの反りに対して90度に蹴り返すように抜けること。
強い捻りよりも強い腹筋のロック。
板の回転に腰と肩がいっしょに乗っていくこと。
 

FS Boardslide Up to the Kink Rail
Joe Sexton

通常、上から下に擦るレールを、下から上に向かって攻める発想力がおもしろい!
アプローチのスピードは、まるで大きなキッカーに入るごとく速く、通常のレール・インのスピードよりも10倍速に感じた。それだけに迫力が伝わったし、またインするのも難しそう。
レールのエンドまでしっかりと擦り切っているのも、最高峰ジバーのジョーらしい!

周コーチのワンポイント・アドバイス
速いスピードで、上りのレールに対して体軸を90度に乗せるのが難しく、それが鍵!
レールの出口を見ることで目線も上がり、乗せる体軸の角度を合わせやすくなります。