BURTON RAIL DAYS presented by MINI Report

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昨夜、速報を伝えたBURTON RAIL DAYS presented by MINI。一晩開けた今日は、さらにくわしくこの大会の詳細をご紹介していこう。

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Report & Photo: Fusaki Iida

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幕を開けたのは、夕方5:35分。会場はすでに多くの人たちでもの凄い熱気。過去の大会は雨に祟られたが、この日は気温が日中20度近くにもなるというポカポカ陽気。開幕の時間帯もフーディーで十分な過ごしやすい夜となった。
例年3000人から4000人もの来場者があるというが、昨夜はそれ以上、5000人には達するのではないかという人、人、人。会場の周りのビルなどにもたくさんの人たちが世界最高峰のジブ・セッションに熱視線を注いでいた。


会場に着くや、そのアイテムの完成度に圧倒される。アイテムを形成する壁は、青を基調としたデジアンでドラゴンをあしらっている。その壁に今大会のスポンサーとなっているMINIの車が強引に(?)壁にくっ付いていた。そのアート感に多くの人たちが魅了されたことであろう。

オープニングアクトのDJ KENTAROが、開幕を祝うかのようにライブ決めて、会場のボルテージを一気にヒートアップ!
そして、いよいよMCが登場し、選手入場。一人ひとりアナウンスしていく。その中でも一際大きな歓声に包まれたのは、この後、準優勝という快挙を成し遂げることになる阿部祐麻。両手を広げて観客の声援を受ける。これだけの観衆の中に前でライディングするのは多くの選手たちも緊張しただろうが、祐麻はあえてこの観客の声援を味方に付けて、エネルギーに変えているようだった。

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ルールは、ジャム形式だ。20分×2回。体力勝負で何度でも挑める。
決勝に行けるのは、上位4名。

上位に食い込めば、選手はある程度休むこともできるのだが、この観客のボルテージの高さがそれを許さない。選手はともかく、自分がドロップできればどんどん挑んでいった。

その中でも一際ライディングしたのは、優勝したザック・ヘイルだろう。緊張感が走る最初のライダーとしてドロップインを決めてから、終始一貫滑りまくった。スムーズなランは圧巻で優勝を決めた要因は、そのスムーズに決めるスキルの高さは間違いないだろう。しかし、個人的にはザックの滑りまくる回数の多さに圧倒された。

参加した全選手が誰もが全力で挑んだことは間違いなく、その気持ちは観客にも伝わり会場はヒートアップ!
ファースト・セッションを終えた段階で、すでにやり切った感も。まるでサッカーのハーフタイムを終えた如く、各選手から充実感が伺える。ザック・ヘイルは大きく息を吐きながら呼吸を整えて、イアン・サムズは額からほとばしる汗のため、ビーニーを脱いでしまっていた。

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(ともかく、よく滑ったザック・ヘイル。ゼッケンと同じ見事に1位を獲得!)

ファーストラン終了の時点での順位は、1位ザック・ヘイル、2位阿部祐麻、3位イアン・サムズ、4位ディラン・トンプソンの順。
残すところ残り20分でのセカウンド・ラウンドで決勝進出者が決まる。

セカンドに入っても果敢に攻める選手たち。
バックフリップで見事なジャパン・グラブを決めたマーク・スゥォボダ。ジブ大会にふさわしいトリックと言えなかったかもしれないが、観客を沸かしてくれた。さらに右にあるフラットダウンフラットのレールにぶち当たってしまう。

あと1つ順位を上げることで決勝に残るニック・ビスコンティも猛烈なアタックを掛けて来た。
フラットダウンフラットから、4メートルほどドロップしてスピンアウト。さらには最後の壁でのレイバック。そして、最初の左側の壁でスピンで当てた後、その横にあるダウンレールに乗るという無茶ぶりなトリックも。その右側に流れるトリックはちょっと間違えると、さらに右にあるフラットダウンフラットにぶち当たってしまうのだが。・・・、嗚呼案の定やってしまった。リスキーなトリックが仇になり、ケガをしてしまってアウトに!しかし、彼がこの日、見せたクリエイティブなトリッキーなスタイルは、観客の多くに強く印象を与えるライディングだった。

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(左、見事なスタイルでバックフリップを決めたスゥォボダ。右、残念ながら負傷でリタイヤしたスコッティ。)

この日、男ぶりを見せたのは、マーク・ソラーズである。
ソラーズは、ファーストランの最後の2本目で、転倒した際に左腕を負傷したのだ。どれほどのケガかはわからないが、我慢強いソラーズがその後、バインを外す時、片腕しか使えなかったので相当の痛みに違いない。その後のランを左腕に負担が掛からないように手をぶらんと下げ続けながらトリックしていた。
それでもソラーズは、最後まで滑り続けた。セカンド・セッションの最後、合計40分に渡るセッションの最後の選手となった時、ソラーズはスムーズにレールを抜いた後で壁で見事に完璧なアーリーウープ。結果こそ上位に組み込めなかったが、このソラーズの最後まで集中して決めるプロフェッショナルぶりに感動して、込み上げて来るものがあった。プロとは結果でなく、観客の前で常に全力で出し切ることだというメッセージが伝わるようだった。

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(左、前の手をかばうようにして滑るソラーズ。右、最後まで滑り切って談笑する姿。超プロフェッショナルぶりだ!)

決勝に残ったのは、ファーストヒートで上位4位に残った選手たち。
ファイナルは、各選手3回ずつ滑り、そのトップスコアで順位が決まる。
気になる各ライダーのパフォーマンスは、以下、動画でチェックしよう。

 

 
この日、集まった観客は、たまたま六本木ヒルズに立ち寄って、普段、スノーボードをやらないような人もいた。そういった人たちのスノーボードのカッコ良さを伝えたことは間違いないだろう。また、しばらくスノーボードをしていなかった方も、たまたまこの大会を見て、また熱い気持ちが蘇ったことであろう。そういった意味でも、この大会は大きな意味を持つ一大イベントだった。さあ、いよいよシーズンも開幕だ!

 

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