【コラム】Burton(バートン)ビンディングのマラビータとカーテルどちらがいい?

広告 five  

 

文:飯田房貴

バートンを代表するビンディングであって、この2つはスノーボード・ギア全体の人気モデルと言っていいだろう。
マラビータ(MALAVITA)とカーテル(CARTEL)。

広告

だけど、この2つ本当のところどちらがいいのか?
というか、自分にとってどちらが良いのか?悩んでしまう。

2つのモデルは、共にバートンのバイン価格帯の中では、真ん中からやや上。

マラビータが、46000円。カーテルが、39000円。
※厳密に言えばマラビータにもいくつかカテゴリーがあり値段がさらに高くなるモデルもある。

値段だけ拝見すると、マラビータの方がより上位機種で「いいんじゃない?」なんて、考えがちだけど。
いやいや、そうも言い切れないぞ。
あのテリエ様は、カーテルを長年愛用しているということも聞いたことがある。
バートンにはさらに高い上位モデル、エックスベースやジェネシスなどがあるのに、なぜだ!?

さらにバートンからリリースされている資料によれば・・・、
平野歩夢は、マラビータを愛用していて、平岡卓はカーテル、さらに片山來夢もカーテルとのことだ。

ここから推測するに、この2つのモデルは共にハーフパイプ・ライダーに愛用されていること。
さらにスロープで活躍する宮澤悠太郎もマラビータということで、この2つはフリースタイル愛好家にも親しまれているバインということでいいだろう。

バートンのレジェンド、竹内マサさんがジェネシスであることを考えれば、やはりジェネシスがほしくなっちゃうけど。
ジェネシスは最低でも5万円掛かるモデルで、お父さんの懐には辛い。
マラビータやカーテルで十分良いパフォーマンスは想像できるので、この2つに絞られるのである。

いろいろネットで調べてみると、やはりこの2つのモデルで悩んでいる方が多いようだ。
それが、今、僕がこのコラムをきっかけにもなっている。

ネットだけでなく友達にも聞いて、様々なことがわかって来たが、今一つわからない。
そこで、バートンにお問い合わせしてみました。

「ライダー個人の好みになってしまうので、これと言った明確なポイントは無いんですが・・・、
カーテルの方が無駄のない作りで、少し硬めの印象はあります。
マラビータは快適な性能が多い。」

カーテルの無駄のないに魅力を感じる

うーん、カーテル無駄のない作りか。
魅力的な言葉だ。
なぜなら、僕はかねがね無駄のないということに魅力を感じるからだ。

以前、いっしょにスノーボード・プロテクターを作っていた佐藤氏も常に無駄のないデザインを意識されていた。
そして、そこで生まれたプロテクターはとても美しく機能的だった。

僕は長年スノーボード雑誌や、こうして自分のサイトでも文章を書く仕事をしているが。
実を言うと、文章というもできる限り無駄がないことが、理想だと思っている。
だから、NHKで地味な俳句の番組など流れていると、ついつい見とれてしまう。

でも、こうして長い文章になってしまうのは、自分の文章能力のなさ。
そう、残念ながらこのコラムも駄作になったかも(笑
いやいや、あきらめない!みんなにとって役立つコラムにするぞ!

マラビータの快適な性能とは?

次に引っかかったのが、「マラビータの快適な性能」というところだ。
いろいろ調べたので、ある程度、どのへんの性能かは想像は付く。
確かにバックルなどの快適感もあるだろうが。決定的なマラビータの優越性を知りたい!
そこで、長年マラビータを愛用する友人に訪ねてみた。

「個人的な意見ですけど、ストラップですね。
左右非対称のハンモックストラップのおかげで以前のマラビータに比べてソフトな装着感ながらもしっかりホールドされるようになった気はします。」

なるほど、これが彼が以前に言っていたマラビータの方が、よりポークしやすい理由か!

 

平野歩夢の愛好するギア(カスタム+マラビータ)

再びバートンの資料を手にしてみた。

平野歩夢は、マラビータを愛用し、板はカスタム。
そう、あの反発力がより高いカスタムXではなく、ただのカスタムだ。

一方、平岡卓、ライブくんは、カスタムXにカーテルだ。
フムフム、より硬い板に、カーテルとは・・・、
そう、カーテルの方が少し硬めなのだ。

そう言えば、昔、カズがバートンに乗っていた時、確かカスタムXだったように思う。

なぜ歩夢は、カスタム+マラビータなのか?

おそらくスケーターとしても相当の才能の持ち主なので、極端な話、バインや板に頼らないスタイルなのだろう。
板はよりフレキシブルでナチュラルな反発を好み、バインもより自由度が高い操作できる感覚を好むに違いない。
もちろん、バインなしにスノーボードすることはできないが、より自分のライディング・フィーリングに合う組み合わせが、カスタムとマラビータのだろう。

自分もかつて、カスタムXとカスタムの両方をシーズンを通して乗っていたのでわかるが、カーボンが入っていないカスタムの方がより素直な反応で好ましかった。
カスタムXの方が、よりヤンチャでストロングな印象があり、手こずったものだ。
今となっては、カスタムのウッド感覚の方が自分に合っていたと断言できる。

 

最終結果

で、ここまでお話して、僕が何を選んだかって?

答え→カーテル

正直、マラビータでも良かったし、さらにもっと値段が高いジェネシスでもいいんだけど。
なんだかんだ言って、よりシンプルな構造に惹かれちゃったんだ。

スノーボードのギアって高いから良いとかではないと思う。
最も大切なのは、自分に合っているということ
そして、あとはもう感性。このギアがいいな!という感。
で、今回は最終的に自分の感に頼ったというわけです。

ぜひ、みなさんご参考に!!

 

Malavita ESTとCartel ESTスペック

Malavita EST

BASEPLATE
EST®ベースプレート / デュアルパーツ構造 / The Hinge / ショートファイバーグラス30% &ナイロン合成素材のスパー / ショートファイバーグラス30% &ナイロン合成素材のローワー

HI-BACK
傾角ハイバック / リビングヒンジ™ / ゼロフォワードリーン / ヒールハンモック / DialFLAD™

RESPONSE (0 – 3 PLUSH, 4 – 7 MEDIUM, 8 – 10 FIRM)
5〜7 (ミディアム)

STRAPS/ BUCKLES
非対称ハンモックストラップ™ / スーパーグリップキャップストラップ™ 2.0 / ダブルテイクバックル

CUSHIONING
オートカントSensoryBED™クッション / B3ジェル

 

Cartel EST

BASEPLATE
EST®ベースプレート / デュアルパーツ構造 / The Hinge / ショートファイバーグラス30% &ナイロン合成素材のスパー / ショートファイバーグラス45% &ナイロン合成素材のローワー

HI-BACK
シングルパーツ構造 / 傾角リビングヒンジ™ハイバック / ゼロフォワードリーン / DialFLAD™

RESPONSE (0 – 3 PLUSH, 4 – 7 MEDIUM, 8 – 10 FIRM)
6〜8 (ミディアム / ハード)

STRAPS/ BUCKLES
ハンモックストラップ™ 2.0 / ゲットグリップキャップストラップ™ / スムーズグライド™式バックル

CUSHIONING
オートカントSensoryBED™クッション / B3ジェル

広告