ブラッコムグレーシアをダイナマイトで作り直し!

今年の夏、ブラッコム・グレーシアでサマースノーボーディングを楽しみにしていた人には、クローズは残念だったが、将来に向けてちょっとした朗報が入ったのでお伝えしよう。

近年、ウィスラーに来てブラッコムのグレーシアで滑った人ならお気づきだろうが、2つのTバーの内、セブンスヘブンの頂上と繋がっているショーケースTバー(SHOWCASE T-BAR)は、まったく動いていなかった。
というのも温暖化の影響で、グレーシアの雪は毎年減ってしまい、かつてあった程の雪量がなくなってしまったからだ。

この写真は、2013年に撮影されたものだが、実を言うとすでに雪は大量に減っていた。奥の方の岩山が黒くなっていて、その下が白くなっている。かつては、この岩が白くなっている部分までグレーシアの雪はあったのだ。あれから7年経って、今ではさらに氷河のエリアは狭くなってしまった。

以前はセブンスヘブン・チェアを利用してブラッコムの頂上まで上がると、そこにはグレーシア側のTバーが掛かっていた。
グレーシアにアプローチするためには、右手のトンネルを潜って、迂回コースを滑っていけば難なくグレーシア滑走エリアにアプローチ。そのまま、もう1つのTバー、ホースマンTバー(HORSTMAN T-BAR)にも容易に滑り降りることができた。

しかし、現在は、雪がないのでトンネルを潜るとすぐにダブルブラック(超上級者)の崖斜面となる。
だから超上級者以外は、アプローチするために左手からスダンクーラー(超上級者斜面)の入り口側にアプローチして、狭い迂回コースから遠回りしないとグレーシア側に入れない。

さらにメインのショーケースTバーの乗り口も雪が少なくなって、使いものにならなくなってしまった。
おそらく近年、ブラッコムを滑っていない人がこの光景を見たら、「えっ、こんなにグレーシアの雪がなくなっちゃったの!」と、驚くことに違いない。

そこで、3年ほど前からウィスラーの会社は、氷河に降雪機を使って雪量を復活させる試みをしていた。
しかし、それもうまくいっていないようだ。

そんな中、現在、行われているのがダイナマイトを使って氷河を一度フラットにして、再び滑りやすいグレーシアを復活させようという試みだ。具体的にどのへんをフラットにするかは定かでないが、おそらくショーケースTバーが使用できるように、乗り口エリアの整備ではないだろうか。

この情報はオフィシャルでなく、たまたまこのワークを行っている関係者筋から取材し、お伝えしている。
おそろく、世界でもこのプロジェクトを知っているのは、今、この記事を読んでいる日本の読者だけだろう。

この夏、多くのキッズたちがスキー、スノーボードのサマーキャンプを楽しみしていて、コロナの影響で残念ながらクローズになっていたが、一方でこういう大規模なグレーシア工事が行われていたことに驚かされた。