新しくスノーボードの板を購入して、おニューのマイ・ボードにビンディング(バインディング)をセッティングすることは、 スノーボーダーにとって楽しいことでもあります。
しかし、初心者の方にとっては何をしていいのかわからないで困っている方も多いことでしょう。
そこで、今回は正しいビンディングの センターの出し方、センタリング調整について説明していきます。
その前に、そもそものビンディングのスタンス幅、角度についてくわしいことを知りたい方は、以下のページをご覧ください。
https://dmksnowboard.com/beginner/how-to-set-up-a-snowboard
また、ビンディングのハイバック調整について、わからないという方は、以下をご覧ください。
https://dmksnowboard.com/howto/snowboard-forward-lean
それでは、今回はセンタリング調整について、お伝えしていきましょう。
センタリング調整って何?
そもそもビンディングのセンタリング調整って何だろう?
それは、スノーボードのビンディングの位置を前後に動かして、正しい位置に持って行く作業のことです。
センタリングをしっかりと行うことで、ボードの操作、特につま先側とカカト側のエッジングが正しく行えるようになります。
それだけでなく、つま先側やカカト側が極端に出てしまうと、ボードを寝かせるようにエッジングした時にブーツの先が雪面に触って転倒することもあります。
だから、きちんとセンタリングする必要があります。
前後に動かす方法
前後に動かす方法は、ビンディングメーカーによっても異なりますが、多くの場合には、ボードに装着するディスク部分を動かすことによって、調整できます。
ビンディングでなくブーツを中央に
ビンディングをボードの前後真ん中に持っていくようなイメージが強いかもしれませんが、むしろブーツをボードの真ん中に持っていくような形で行います。
ややつま先を出しカカト側に収めるといい
スノーボードのエッジング操作、切り替えはつま先とカカトで行います。
その時、カカト側はまさにカカトを使ってエッジングするのですが、つま先側は厳密に言えば、つま先でなく足の指の付け根あたりになります。
以上の写真で赤くしたところが、だいたい実際に使用しているところになります。やや極端な表現ですが、つま先側は意外にも足の指の付け根あたりで踏んでいるということを伝えたくて、このような表現にしてみました。
その結果、ちょっとだけつま先を出すような感じでセッティングすることになります。
ぜひ、参考にしてあなたの大事な板とビンディングのセンタリングをしてみてください。
こちらのセッティングがうまく行っていなかった人は、劇的に滑りやすくなる可能性もあるでしょう。
飯田房貴(いいだ・ふさき) プロフィール
1968年12月10日生まれ、東京都江戸川区出身、現在カナダ・ウィスラー在住。
スノーボード歴38シーズン。そのほとんどの期間、雑誌、ビデオ、ウェブ等スノーボード・メディアでのハウツーのリリースに捧げている。
90年代を代表するスノーボード専門誌SNOWingでは、「ハウツー天使」というハウツー・コラム執筆。季刊誌という状況で100回以上連載という金字塔を立てる。またSnowBoarder誌初期の頃から様々なハウツー・コーナーを担当し、その中でも一般読者にアドバイスを贈る「ドクタービーバー」は大人気に!その他、自身でディレクションし出演もしたハウツービデオ&ハウツー本は大ヒット。90年代のスノーボード・ブームを支えた。
現在も日本最大規模のスノーボード・クラブ、DMK Snowboard Clubの責任者として活動し、レッスンも行っている。
普段は、カナダのウィスラーのインストラクターとして、世界中の多くの人にスノーボードの楽しさを伝え続けている。2016-17シーズン、ウィスラーのインストラクターMVPを獲得!!2020年から英語ページも開設。
著書に『スノーボード入門 スノーボード歴35年 1万2000人以上の初心者をレッスンしてきたカリスマ・イントラの最新SB技術書』 、
『スノーボードがうまくなる!20の考え方 FOR THE LOVE OF SNOWBOARDING』がある。