スノーボード初心者 ビンディングの選び方

スノーボードのビンディング(※バインディングとも言う)は、板とブーツを繋ぐ大事な留め具です。
せっかく良い板を買っても、そのパフォーマンスのサポートするビンディングが、良くなければ、宝の持ち腐れということにもなりかねません。
ただ初心者にとっては、高いビンディングを購入しなくても大丈夫。
いずれうまくなれば、ギアへの知識も深まりより良いビンディングがほしくなると思いますが、このレベルで大切なことは、自分のブーツにうまくフィットするかということと、また、そもそも自分のボードにそのビンディングが装着できるのか、ということを知っておくことです。

「えっ、せっかく買って来たおニューのビンディングが、自分の板に装着できないことってあるの?」

と思うかもしれませんが、そのケースはあります。
特にスノーボードのことにあまりくわしくない店員さんがいる、大きな催事フェアなどで購入したビンディングは危ない。
そこでそのへんのこともわかりやすく解説して行きましょう!

ビンディングのディスクのメイン規格は4×4

その板に新たなビンディングが装着できるかどうかということは、ビンディングの留める部分のディスクの規格に影響します。
多くのスノーボードのメーカーで採用しているのは、4つ穴方式の4×4(フォーバイフォー)と呼ばれるものです。
だから、この4×4ディスクを持ったビンディングなら、ほぼどの板でも装着できます。

しかし、スノーボードのメーカーの中でも最も有名で、最も市場シェアを持つバートンは、チャンネルシステムを採用していて、2つだけのビスで装着できるようになっています。

このスライダーのようなビンディングを自由に動かせることで、スタンス幅、また角度まで細かく自由に設定できます。
通常の 4×4 だとスタンス幅は2センチ刻み、また角度は3度刻みでの調整になります。(※厳密に言えば、スタンス幅はディスクなどの細かい調整で、より細かいセッティングも可能。)

あなたがバートンの板を持っている場合、 バートン以外のメーカーのビンディングは、装着できない可能性が高いので気を付けてください。
ただし、バートン以外でも一部のビンディングのメーカーは、バートン板に対応できるチャンネルシステム対応のディスクもリリースしているところもあります。
だから、100%ダメということではありません。

また、バートンはかつて、3D方式と言って3つ穴のディスクを使っていたことがあります。そのような古いモデルの板の場合、最新のバートンのチャンネル方式は合わないので気を付けたいです。当然、多くのメーカーが採用している4×4にも合いません。

ようは、メーカーが違っても板に合うディスクがあれば、対応できるのですが。ここでは初心者の方にもわかりやすいように、以下の情報をお伝えします。

バートンの板(チャンネルシステム)に合うビンディング→バートン
バートン以外の板(4×4)に合うビンディング→すべてのビンディング・メーカー(※バートンも含む)

バートン以外の板は、4つ穴のネジで留める4×4システムなのに、なぜバートンのビンディングでも対応できるかというと、バートンのビンディングは、購入時に4×4システムでも対応できるディスクも付いているからです。

ブーツとの相性について

スノーボードのブーツには様々なメーカーがあり、またビンディングのメーカーも様々あります。
その結果、ブーツとの相性という問題が発生します。

例えば、せっかく新しいブーツを買ったのに、そのブーツのヒール部分が大き過ぎて、新しいブーツのヒールカップに合わないという問題も起きたります。
また、なんとかヒールカップに合わすことができても、それがキツキツに合わせることがサイズで、実際にゲレンデに出て苦労する可能性もあります。

だから、自分の使用するブーツを持ってショップに行き、これから購入するビンディングに合わしてみて、フィットするかどうか確認することも大切。
通常、そのような基本的なことは、どのショップの店員さんも知っているものですが、マレに知識がない店員さんがいて、誤ったサイズのものを売ってしまうこともあるので、気を付けたいものです。

基本的には、同じメーカーのブーツと同じメーカーのビンディングなら、まず間違いなく合うでしょう。

スノーボードの公式用具委員会の日本スノーボード産業振興会(SBJ)は、どのメーカーのブーツとビンディングが合うのか、サイズも含めてくわしく伝えているので、こうした情報を参考にするのもいいでしょう。(以下、リンクページ)
http://www.sbj.org/boots_binding.html

ビンディングの固さは?ハイバックの長さは?

あとビンディング選びで気になる点と言えば、固いか柔らかいか。
ハイバックが短めかどうかなど、 挙げられます。

このへんはあまりシビアになることはないと思いますが、予備知識として知っておいてもいいでしょう。

柔らかいビンディングとは、主にハイバックの固さの話になりますが、柔らかい方が、動きやすく初心者に良いでしょう。
また、足首が動きやすいので、将来的にはフリースタイルな滑りにも対応できます。

また、ハイバックはマレにとても短いかいものがありますが、あまり初心者にはオススメできません。
このハイバックが短いものは、よりフリースタイル思考が強いモデルで、これからターンをしっかりと習得するという初心者は、ヒールサイドのターンでしっかりとサポートしてくれる、ノーマルのハイバックが良いでしょう。


着脱簡単なシステムのビンディングについて

最近は、着脱が簡単なビンディングが増えています。FLOWやバートンが始めたStep On®(ステップオン)など。
これらのビンディングは、いちいち雪上に座らずに素早く着脱ができるので、便利です。しかし、初心者の方はなかなか立ってビンディングを着脱するのは、難しいものです。僕も長年のレッスンの経験上、このようなシステムのビンディングを持っている生徒さんが、苦労している姿を見て来ました。
将来的に、このような着脱が楽なシステムは台頭して来ると思いますが、現時点ではあまりギア選びの範囲も狭いこともあり、オススメしません。
これからスノーボードを始めようという初心者の方は、ここで紹介して来たような往来型のビンディングをオススメしたいと思います。

●関連記事
スノーボードのビンディング ハイバック(フォワードリーン)角度の調整
https://dmksnowboard.com/howto/snowboard-forward-lean

スノーボード・ビンディングのセンタリング調整方法について
https://dmksnowboard.com/howto/binding-centering

飯田フサキ プロフィール
東京都出身、現在カナダ・ウィスラー在住。
スノーボード歴35シーズン。そのほとんどの期間、雑誌、ビデオ等スノーボード・メディアでのハウツーのリリースに捧げている。
90年代を代表するスノーボード専門誌SNOWingでは、「ハウツー天使」というハウツー・コラム執筆。季刊誌という状況で100回以上連載という金字塔を立てる。またSnowBoarder誌初期の頃から様々なハウツー・コーナーを担当し、その中でも一般読者にアドバイスを贈る「ドクタービーバー」は大人気に!その他、自身でディレクションし出演もしたハウツービデオ&ハウツー本は大ヒット。90年代のスノーボード・ブームを支えた。
現在も日本最大規模のスノーボード・クラブ、DMK Snowboard Clubの責任者として活動し、レッスンも行っている。
普段は、カナダのウィスラーのインストラクターとして活動し、世界中の多くの人にスノーボードの楽しさを伝え続けている。2016-17シーズン、ウィスラーのインストラクターMVPを獲得!!
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