日本人選手が3人が決勝へ!
史上最高レベルの五輪ハーフパイプ男子予選結果。その速報デス。
戸塚、2本目のランは最後のジャンプで着地でやや尻もち、得点伸ばせず。
だが、1本目の80.00で10位で決勝へ。
これで明日は、もっと思い切って行けそうだ。
平野歩夢、まだ持ち技の1440コンボを出さずに、フロントサイトダブルコーク1260までのトリック。
そんな抑えた滑りでもリップ・トゥ・リップを見事に体現したクリーン・ライディング。その滑りはナチュラルでカッコいい。そんな試技に魅了されたジャッジは、95.25!!!ショーン・ホワイトの1本目を2点上回るスコアを出した。
片山來夢も2本目さらにヒートアップ!バックサイド1260まで出した。着地はややボトムに流れるも強靭な肉体でランを抑えていく。その力強さで90.75で上位確保。
心配された平岡卓。ジャンプがボトムに流れる展開でハラハラソキドキさせられたが、高回転と得意のスタイリッシュな技で転ばずに滑り終えた。
しかし、長い長いジャッジング。おそらく、この平岡のラインが予選ライン通過と判断したのだろう、それだけに、その前後の選手の点数をチェック、ビデオなどで滑りを改めて確認していたのかもしれない。
果たして、出て来た得点はギリ12位に入った75.75。その後、17人もの選手を待つ展開となった。
平岡、このままギリで通過かという時間が過ぎていったが、残り7名のところでバンクーバー五輪の銀メダリストの大ベテラン、ピート・ピロイネンが登場。残る選手では、ピロイネンだけが嫌な予感な選手だったが、その予感は的中してしまった。回転数はそれほどでなかったもののいぶし銀の個性的なルーティーンで77.50。平岡は残念ながら、予選敗退という土俵に落とされてしまった・・・。
オーストラリアのスコッティ・ジェームズはさらに回転数を上げて、平野を1ポイント以上上回るスコアでトップに立った。
そして、ショーン・ホワイト。1440を封印したルーティーンながら、高さ抜群の試技で98.50!!!これでトップに立った。
この得点の高さに多くの人が驚いたのだろうが、何度もDMKでは伝えて来ているようにスノーボードのポイントは、100点が満点でそれ以上を出すことがない。あくまでも順位としての得点を出しているに過ぎない。したがってジャッジ陣は、この後、ショーン以上の選手がいないことを安心して、ともかく平野、スコッティの試技を上回ったということで出した得点ということが考えられる。
当然、明日の決勝点では、基準スコアをさらに厳しくして、同じラン(試技)でも低い得点となる。
予選結果は、明日決勝の滑走順にも影響することになるが、果たしてどんなドラマが待ち受けているのか。
平野歩夢コメント
「まあ、予選なんで。ちょっと出していない技とかあるんで、決勝で出せれば。
予選なんで通過できればいい、と考えていました。自分の滑りができればいい。
予選よりも決勝という気持ちで。あまり予選に(気持ちが)入り切らないように。
まあ、抑えて予選は通れればいいと思っていたので。まあ、その通りの点数が出て良かったです。
決勝では自分ができるすべてを出せればいいんと思っているんで。
それができれば、結果も。良い位置に立てるのかな、と。」
男子ハーフパイプ予選結果
1 ショーン・ホワイト(アメリカ) 98.50
2 スコッティ・ジェ-ムズ(オーストラリア) 96.75
3 平野歩夢(日本)95.25
4 ベン・ファーガソン(アメリカ) 91.00
5 片山來夢(日本)90.75
6 ヤン・シェレル(スイス) 84.0
7 チェイス・ジョージー(アメリカ)83.75
8 ジェイク・ペイツ(アメリカ)82.25
9 パトリック・バーグナー(スイス)82.00
10 戸塚優斗(日本)80.00
11 ピート・ピロイネン(フィンランド)77.50
12 ケント・カリスター(オーストラリア)77.00