
スノーボード・フリースタイル競技の世界では、一般的に25歳を過ぎるとフィジカルや回転数の進化に対応する難しさから「厳しくなる」とも言われる。しかし、27歳の平野歩夢はその“定説”に真っ向から挑み続ける。
ミラノ・コルティナオリンピック男子ハーフパイプで、大けがを抱えながらも7位入賞を果たした平野が大会後に心境を明かし、現役続行を宣言。「意地でも戻って来る」と語り、4年後を見据える強い決意を示した。
大けがからの強行出場、それでも「悔いはない」
平野は先月のワールドカップで複数箇所を骨折。五輪直前での大けがは、選手生命にも関わりかねない深刻な状況だった。それでも懸命なリハビリを重ね、骨折を抱えたまま本番に出場。万全とは言えない状態ながらも7位入賞を果たした。
大会後、アンバサダーを務めるユニクロのミラノ市内店舗を訪問した平野は、次のように振り返った。
「本当にすごく不安や怖さはありました。でも、自分の今の状態の中ではMAXでチャレンジできたと思っています。結果は思うようにいかなかったですけど、悔いなく自分と向き合えた」
五輪直前には「出られない、終わったなという感覚もあった」と明かす。それでも最後に自分を支えたのは、負けず嫌いな気持ちだった。
「こんな大きなけがは初めてでした。でも最終的には意地でも戻ってこようと思った。ここで諦めきれない、悔いを残したくないという思いが、自分を支えてくれた」
27歳はまだ通過点 30代で戦う世界のトップ
フリースタイル競技は年々高度化し、若手の台頭も著しい。しかし、年齢がハンデになるとは限らないことを証明している選手もいる。
例えば、オーストラリアのスコッティ・ジェームスは31歳でオリンピックに出場し、銀メダル獲得のパフォーマンスを披露。経験値や安定感、メンタルの成熟は大舞台で大きな武器となる。
平野もまた、技術力、勝負強さ、そして大舞台での実績を兼ね備えたトップアスリートだ。27歳は決して終盤ではない。むしろ、キャリアの円熟期へと向かう入り口とも言える。
4年後へ――「戻って来る」
けがを乗り越え、万全ではない中で戦い抜いた今大会。その経験は、次への布石となる。
平野は明確に未来を見据える。
「意地でも戻って来る」
4年後、再び五輪の舞台に立つその姿を、多くのファンが待っている。
ANNnewsCH テレ朝NEWS (※動画内インタビューより構成)
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