広野あさみがブラッコムにて、今季しめ括りのライディング敢行中!
オリンピックまでガンガンに滑る宣言をした。
今の日本女子スロープ界は、これまでなかったほどほど熱くおもしろい過ぎる!
かつては、天池いずみなど世界を代表する日本人ガールズ・ライダーがいたが、当時は彼女を脅かすほどの実力派スロープ・ガールズライダーはいなくて一人女王状態だった。
しかし、今は若きエースの鬼塚雅の他に、今日ご紹介する広野あさみ。そして、世界の舞台で活躍する佐藤夏生の存在もいて、何より驚くのはそのポテンシャルの高さは抜群の藤森由香も参戦したことだ。
4年後、ここに挙げた4人の誰が輝いてもおかしくないし、無論ここに名を挙げなかったライダーにもチャンスはある。虎視眈々と五輪参加とそこでの活躍を狙っている。
そんな熱いガールズシーンを引っ張る広野あさみが、今日オリンピックまでガンガン滑る宣言した!
広野あさみは、まだ23歳という若さだが、ここ最近担当しているヤング・ライダーと違って、ジュニアエリートのコースを歩んで来ていない。ここまでのスノーボード人生において、滑走日数も圧倒的に少ない。だから、ともかくオリンピックまで滑って滑って滑りまくりたいというわけだ。
彼女の凄さは、そのハンデを理解しつつコツコツと練習を続けられる精神力だ。
正直いっしょに滑っていると、ライディングに器用さのようなものは感じられない。何か泥臭い強さのようなものを感じれる。ベースボールで言うなら、ダルビッシュでなくマーくんとタイプいうか。不器用だけど強いという。
朝一番はレギュラーで大きくカービングしてウォーミングアップ。そのあとは、ちょっとした斜度あるところでスイッチにこだわってやっていたり、時には朝のカチコチの荒れたバーンを積極的に入っている様子もあった。すべてこれは準備。きっと彼女の中にルーティーンがあって、それを淡々とこなしているのだろう。
そういった日頃の練習熱心さが彼女の精神力をさらに強くするのだろう。ビッグキッカーに対する挑む気持ちが誰よりも強く感じる。
実際、先週、カナダに来て初日から巨大XLキッカーを飛んでいた。彼女の高い目的が、こうした積極的な姿勢を生み出すのだろう。
(左、何本かのウォーミングアップ・ランの後、キッカーモードに入り脊髄を守るバックプロテクターを見に付けた。右、そしてiPodの音楽をオンにしてさらに気分を高める。)
ジャンプ・モードになったあさみは、まずは小手調べでフロントサイド360。そしてさらにフロント540からバックサイド540というトリックをスムースにつなげる。
特にフロントサイドのスピンは安定感が抜群で、これまで彼女がこのトリックをものにして来たヒストリーを伺える。
今回のブラッコム合宿のテーマを聞いたところ、さらなる高回転スピン。フロントサイドでは日本女子では前人未到のFS1080を目指し、苦手のバックサイドも720まで成長させたいとのこと。
本日はあいにく突然のデカ山での滑りの疲労が溜ったのか、ヒザの後ろに痛みを感じていた。しかし、あさみは目標に向かってブラッコムの真っ青な空に舞いまくっていた。。特に最後の方で魅せたフロント3のクレイルは、激しくヤバく、近くにいたローカル・ライダーたちも「ヤベー!」と叫んでいた。
広野あさみの春スノーボーディングは、まだまだ終わらない。