狙うは五輪!広野あさみがブラッコムパーク合宿決行!!

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狙うは、スロープスタイルの五輪代表!そんな意気込みで、TOMBOY(おてんば娘)がブラッコムパーク合宿決行中だ。
本日のDMK最速レポは、巨大キッカーにも物怖じしないアタックを見せる広野あさみにスポットを当てた。


Photo&Story: Fusaki IIDA  [email protected]

 

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広野あさみから巨大キッカーの撮影をお願いされた時、ちょっと心配になった。というのも、これまでガールズの撮影では、自分の技量以上に突っ込みが激しく、その結果、怪我に至ったケースがあったからだ。

しかし、彼女はまだ固めのパークの中、早々に試しジャンプを敢行。さらに、次のランでノーズをグラブしながら、スイートスポット(注:着地で最も安全といわれる斜度あるポイントのこと)に軽くランディング。そして、この後はスピンまで決めて来たのだ!僕の不安は杞憂に終わった。

今季リリースされるガールズDVD『TOMBOY』に、平野あさみは登場する。
このTOMBOYは、DMKでもいち早く3月3日に紹介したが、これまでのガールズDVDのアイドルっぽいノリを完全に払拭し、実力系で挑む作品だ。新タイトルなので、まだ浸透はされていないが、相当の自信を持って撮影を続けているようだ。
その中でも、あさみはジャンプ系というポジション。
もちろんTOMBOYの中には、あさみ以外でもジャンプがうまいライダーが揃っているが、彼女は巨大キッカー系というカテゴリーに分類されるようだ。ようは、これまでのガールズDVDの作品の概念をぶっ壊すキッカー・サイズに挑むわけだが、その担い手。


思えば、XLサイズに来たのは、この春、初めてだ。
ブラッコムのパークには、大きく分けて4つのラインがある。

キッズなども手軽に楽しめるSサイズのパーク。
そして、ライダー・クラスでも楽しめるMサイズ・レーン。
また、高回転などを習得に持って来いのLサイズ・レーン。

このLサイズのキッカーでも充分に巨大に感じていたが、さらにその奥にあるXLサイズのレーンとなると、まさに選ばれた戦士だけが参加できるエリアに感じる。これまで見てきたLサイズが小さく感じてしまうほど感覚が麻痺する。もちろん、このLサイズでもミスって大転倒すれば、相当大きな代償を伴うことが予想される。

だから、それよりもさらに大きなサイズとなるXLレーンに入ると、人は極端に少なくなる。スキーヤーの方が多く、スノーボーダーを見るのはマレだし、ましてガールズ・ライダーとなると、今日は、広野あさみがだけだった。

「こんなにデカいサイズ、ジャンプして怖くない?」と聞いたら、「怖くない。」と答えてくれた。
これまで彼女が辿ったスノーボーディング・ヒストリーにおいて、巨大ジャンプに導かれることは必然だったのかもしれない。


(写真右上、同じ宿に滞在する佐藤夏生とは大の仲良し。お互い良い刺激を受けているようだ。
写真右下、朝はメローな音楽で。ジャンプに入ると、アップテンポな音楽にしていた。)

スノーボードを初めて、すぐにウィンタースポーツ専門学校JWSCで学んだ。
そこでは、ライダーとしての土台作りが徹底的に行われ、カービングターンなどを習得。またハーフパイプにも積極的に入っていたようだ。

彼女のフリーランは、いつでも練習ランにも見える。言い換えれば、遊びが少ない印象。
常に、深回りをしたり、ガタガタの斜面を直滑降して、前足で積極的に踏める練習をしたり。
何か、練習しているな、ということを感じさせる滑りなのだ。

きっと、五輪という最大の目標が、彼女の練習意欲を駆り立てるのだろう。昨年あたりに、五輪を意識するようになり、ワールドカップに参戦している。

高校を卒業してJWSCに行き、現在はワールドカップに出ていることを考えれば、一見すると、シンデレラ・ストーリー。だが、僕は彼女に「努力の匂い」を感じた。負けず嫌いというか、そういうところがあるように思えるのだ。
彼女に「器用か不器用か」と聞くと、「不器用。」という返事だった。

かつて、僕はそうしたタイプのライダーを何人か見て来たことがある。得てして、そういった不器用なライダーこそ、練習熱心で五輪に輝くケースがあった。
例えば、ソルトレイク五輪で当時、世界のガールズで誰よりも高く飛んだ橋本通代。
彼女も不器用で、よくブラッコムの急斜面、ソーラーコースター・チェアの下を直滑降していた。そのスピードに強くなる習得を地道に行ったことで、当時、誰よりも高く飛ぶことができるのだ。
目標に向かって、ノロいけど真っ直ぐに進むタイプ。

オリンピックでは、当然のごとくキッカーは巨大で、しかも連続。これしきのキッカー飛ばないといけないし、固いのにも慣れないといけない。そして、つないでジャンプをしていかない、と語ったあさみ。この温かい時期に連続で飛べる環境は、彼女にとって相当良い練習になっているようだ。

しかし、週末は天気が悪くなる予報。連日の暑さにより雪もどんどん減っている。巨大キッカーのクオリティ高い状況は、明日までかもしれない。
明日も彼女のことを追うことになった。

 

広野 あさみ
ASAMI HIRONO

SPONSORS: OGASAKA, BILLABONG, FLUX, X5, SMITH, GALLIUM WAX, eb’s, SHOWTIME COLLECTIVE, 上越さくら整体, 白雪エステ, JENNY, JWSC 

Blog: http://ameblo.jp/atyabo/



http://tomtom.boy.jp/

 

 

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