X GAMES（エックス・ゲームズ）が新リーグシステム、名称X GAMES LEAGUEを発表した！
2026年から新たに設置されるX GAMES LEAGUE（XGL）は、これまでの年２回開催から移行し、冬と夏の2つのリーグを創設する。さらに個人成績に加えてチームを設け、個人賞金とチーム賞金を獲得するようになる。その結果、これまでの賞金総額240万ドルから、それ以上の報酬を得ることを可能にする。
構想の発端は、過激なスポーツを行う選手、そしてそれを取り巻く業界に対し充分な資金が行き渡っていないこと。この新リーグで、世間の注目をＸスポーツに振り向かせ、資金調達を目指す。
チーム編成は、１つのスポーツカテゴリーに留まらず、例えば冬のチームならマーカス・クリーブランド（スノーボード）とアイリーン・グー（スキー）のような夢のチームも誕生する可能性があるとのことだ。
ちなみにこのマーカス、アイリーンの組み合わせ例を伝えているのは、エックス・ゲームズのリリースで、このことを鑑みて、スキー、スノボの組み合わせはもちろん、男女、さらにはパイプ、スロープスタイルなど様々な組み合わせでチーム編成ができるということである。
予想だが、フォーミュラ1や日本のプロ野球のように各スポンサーがバックアップとなり、チーム名に反映されるのではないだろうか。例えば、読売ジャイアンツ、楽天イーグルスのように。
そうすることで、スポンサー企業の宣伝にもなり、資金調達もでき、その結果、選手たちもより賞金が配れるようになるのだろう。
これはいわゆるXスポーツのプロチームになるわけだから、将来的には各チームのユニフォームウエアなどもできるのかもしれない。ファンが後押しするチームや選手のグッズなども売られるのかも！？
新リーグは、冬、夏、それぞれ４大会もあり、これまでの冬、１回ないし２回よりも一気に拡大。選手たちにとって大会が増えて、賞金が増える機会が増えたのは嬉しいかもしれないが、オリンピックを目指すW杯をしながら、Xゲームズを４戦も参加するというのはかなりハードになりそう。
ただ今回のリリースの最後に紹介されているQ＆Aによると、スケジュールはオリンピックを配慮するということなので、Xゲームズの開催はオリンピックと重なることはないだろう。
４大会行うことで、これまでコロラド中心のアスペン大会から、さらに他の国でも開催されることになりそうだ。日本開催もぜひ期待したいところ。円安などで停滞しているスキースノボ市場に起爆剤となってほしい。
また気になるチームに関しては、年１回のドラフトで決まるということ。これはこれでおもしろい！
X Gamesの社長兼COOであるスコット・グリエルミノ氏は、「X Gamesの中心は常にアスリート。この新しい一貫したリーグとチーム体制は、アスリートにとってより多くの競技機会を提供し、商業的にも成功させるでしょう。また、ファンにとっても、好きなアスリートやチームを年間を通して見たり応援したりする機会が増えるでしょう」とコメント。
Xゲーム戦略アドバイザーで現役トップ選手としても活躍するスコッティ・ジェームスはこう付け加えた。
「現役アスリートとして、またXゲームのアドバイザーとして、この新しいフォーマットがもたらすチャンスに興奮しています。長期的なビジョンは、アクションスポーツを世界レベルで成長させるだけでなく、アスリートたちにこれまで以上の安全性を提供することを目的としています。初めて、アクションスポーツにおける安定した持続可能なキャリアパスの恩恵を受けながら、パフォーマンスに集中できるようになるでしょう」
アメリカのスポーツ専門チャンネルESPNにより1995年に誕生したX Gamesは、2022年10月に株式の過半数をMSPスポーツキャピタル（MSP Sports Capita）に売却した。Xゲームズは、MSPのリーダーシップの下、過去12ヶ月でストリーミング視聴者数が113％増加し、ソーシャルフォロワーが160万人増加するなど、すでに大幅な視聴者増を記録している。
今回、X GAMESが新リーグシステムを発表は、MSPが当初から目論んでいた目玉プロジェクトだったのだろう。
スノーボードの界に生きて来た人たちは、常にスノーボーダーが主体となり、サッカーのワールドカップのようにオリンピックを上回る規模のイベント、コンペティションを目指していた者も少なくない。今回の新リーグ構想は、そのような大きな波を起こす一環となりそうだ。
さらなる詳細が気になるが、次の正式なアナウンスは今月27日に行うX Gamesフォーラムでリーグで発表される。
ANNOUNCING THE X GAMES LEAGUE
https://www.xgames.com/x-games-league
