世界屈指のプロ・スノーボーダーが北京という大会場で繰り広げられたAIR + STYLE BEIJING 2014。
優勝は、決勝でスイッチ・バックサイド・トリプルコークを決めたエミール・ウルスレッテン(ノルウェー)。
日本の若きサムライ角野友基、稲村奎汰も躍動!
角野はラウンド2で強敵、セバスチャン・トータント(カナダ)を下し、また稲村奎汰はTOYOTA BIG AIR 2013王者アントワンヌ・トゥルションに勝って、ラウンド3に進んだ。
(以下、写真&文:International Riders Collection)
Ruond 2 稲村奎汰 vs アントワンヌ・トゥルション
先行のアントワンヌ・トゥルションがフロントサイド・ダブルコーク1260を放つも転倒。
後攻の稲村はきれいにスイッチバックサイド1260をメイクするも63.70ptと思うように点が伸びず。
RUN2は両名転倒し、RUN3へ。
先行のアントワンヌがフロントサイド・ダブルコーク1260をメイクし67.00ptで稲村を抜いた。
そして、ラストRUNの稲村は自身が未だメイクしたことのないスイッチバックサイド1440を放ち見事メイクし、80.00ptを獲得しアントワンヌに勝利した。
Antoine Truchon 67.00pt vs Keita Inamura 80.00pt
Ruond 2 角野友基 vs セバスチャン・トータント
先攻のセバスチャン・トータントがRUN1からバックサイド・トリプルコーク1440をメイクし87.00ptを獲得、トリプル合戦が幕を開けた。
後攻の角野もバックサイド・トリプルコーク1440を放ちラディングするも直後板がリバートし得点が伸びず。
RUN2にセブはより高い完成度を求めバックサイド・トリプルコーク1440を仕掛けるがRUN1を超えることができず。角野もバックサイド・トリプルコーク1440を仕掛けるが転倒。
いざRUN3。先攻のセブはより高難易度のバックサイド・トリプルコーク1620を仕掛けるが転倒し87.00ptでフィニッシュ。迎えた角野は、ここで仕掛ける。あとのない最終RUNでバックサイド・トリプルコーク1620を見事メイクしセブを超える91.30ptを叩き出し勝利した!
Sebastien Toutant 87.00pt vs Yuki Kadono 91.30pt
Ruond 3 稲村奎汰 vs トルゲイル・バーグレム
先行のトルゲイル・バーグレムがRUN1からバックサイド・トリプルコーク1440をメイクし86.30ptを叩き出す。後攻の稲村も果敢にスイッチバックサイド1620を繰り出すもあと少し足りずメイクできず。
トルゲイルはRUN2、RUN3ともにメイクできずに86.30ptでフィニッシュ。
稲村はRUN2にスイッチバックサイド1440をメイクするも80.00ptとトルゲイルを上回ることができず。
RUN3には、高さ、飛距離を出したスイッチバックサイド1440を繰り出すもメイクできず、トルゲイルに敗れた。
Torgeir Bergrem 86.30pt vs Keita Inamura 80.30pt
Ruond 3 角野友基 vs エミール・ウルスレッテン
Ruond 2同様にトリプル合戦となった。
先行の角野はバックサイド・トリプルコーク1620で勝負に出るもランディングに弾かれ転倒。後攻のエミール・ウルスレッテンもスイッチトリプルコーク1440を放つも転倒。
両者メイクできずに迎えたRUN2角野は、RUN1同様バックサイド・トリプルコーク1620を繰り出すもランディングを耐えきれず転倒。エミールはスイッチ・トリプルコーク1440をメイクし92.00ptの高得点を叩き出す。
大会ルール上同じトリックを3回してはいけないとのことでRUN3角野は高さ飛距離を出したバックサイド・トリプルコーク1440を繰り出すもメイクできずエミールに敗れた。
Yuki Kadono 21.00pt vs Emil Ulsletten 92.00pt
優勝の行方
スーパーファイナルに残った4人は、ステール・サンドベック、マクセンス・パロット、トルゲイル・バーグレム、エミール・ウルスレッテン。
ファイナルでは各選手3本のランができ、その最高点で勝者が決まる。
2本目でトップに立ったのは、ステール・サンドベック。
しかし、最後の最後に滑ったエミール・ウルスレッテン、その段階でラスト4位の選手が、ここで大技を決める。追い込まれた状況でのスイッチバックサイド・トリプルコークを見事にメイクし、大逆転優勝を決めたのだ!
その結果、
1位 エミール・ウルスレッテン
2位 ステール・サンドベック
3位 トルゲイル・バーグレム
4位 マクセンス・パロット
となった。
若きサムライ、角野友基は8位。稲村奎汰は初出場で6位という快挙!
今大会を通じ同世代の若き2人のサムライは日本水準が高くなったことを世界に知らしめてくれた。