今やスノーボード界のスーパーボール大会とも言われているNatural Selection。
オリンピックのメダリストからスノーボード界の頂点に立つビデオスターなど、まさにスノーボード界のトップライダーが結集し、広大なバックカントリー地形を使って、スタイルを争う大会。歴史が再び動き出すのを目撃する準備をしよう。
この大会は、地球上で最も優れた12人のスノーボーダーが、母なる自然の条件下でツアータイトルをかけて戦う、2023年Natural Selection Tourの第3ステージであり最終ステージ。そのメインイベントとも言えるアラスカ決戦だ。
おそらく地球上で最もダイナミックでデンジャラスな斜面があるスポットだろう。スノーボーダーにとっては最も神聖な場所でもあり、世界のエリートが新たな技術に挑戦するには、これ以上の場所はない。まさに彼らが望んだ決戦の地。
この注目すべきファイナル決戦を制したのは、やはりこの男！
スノーボード界の百獣の王、トラビス・ライスだ。
トラビスは昨年もアラスカ決戦で優勝しており、さらに今季の２戦目、前大会のレベルストーク（カナダ）でも優勝している。
ヘッド・トゥ・ヘッドで迎えた決勝戦、対戦相手はノルウェーの実力者ミッケル・バングだったが、両者共にラン中に転倒があるなど思うような戦いとはならなかった。
そんな中でも王者トラビスがミッケルを制し、見事、全世界のスノーボーダーが注目する2023 Natural Selectionアラスカ決戦で優勝した。
以下は、クリーンに決めたトラビスのセミファイナルのラン動画映像。連続クリフが続くラインを攻めるなど、あいかわらず男気溢れる攻めのライディングを披露している。
一方、女子は、オリンピック金メダリストのゾーイ・サドウスキー・シノット（ニュージーランド）と、現在はビデオシーンで活躍するエリーナ・ハイト（アメリカ）。現役コンペティターとビデオスターの対決という文字通りこの大会ならではの対戦となった。
優勝は、エリーナよりもダイナミックにスリーをメイクしたゾーイ。全体的によりスムースなライディングで、ゾーイは改めてスロープスタイル、ビッグエアというコンペティションシーンだけではなく、バックカントリーでも実力者であることを
世界に証明した。
オリンピック金メダリストでありながら、ナチュラル・セレクションの王者にもなるなんて！
まったくクレイジーなキウイガールだ。
以下、2023 Natural Selectionアラスカ決戦の全放送内容。トッド・リチャーズ、エディ・ウォール、ハナ・ビーマン、メアリー・ウォルシュ、エド・リー、パット・ブリッジス（元スノーボーダー誌編集長、現在スラッシュマガジン編集長）が司会を務め、4時間以上にも渡る放送。GW中にビールでも飲みながら観戦したらどうだろう。
