なるほど。今までのスノーボード雑誌やDVDというのは、そのライダーのカッコいいところばかりを見せて来たと思う。しかし、見えないところに光を当ててみることも我々コンテンツ発信者としての仕事ではないだろうか。むしろそういったところにスポットを当てることこそ、自分の使命のようにも感じる。
自分は今回、初めて体験したスノーモービルで行う撮影の世界を、みんなにも知ってもらいたいと思った。そして、実体験を通して、この世界の裏側まで見せたいと考えた。
どれだけの人がこのコンテンツに対して、深い共感を持ってもらったり、感銘してもらえることかはわからないが、少なくとも「今までに知られていなかったことまで、見せれるのではないか」と思うのだ。
久々に目覚ましを午前7時前にセットした。
みんなこんな思いでやっているのか、と改めて思った。
バックカントリーで撮影するライダーたちは、日が出ているまでクタクタになるまで撮影し家に帰って来る。そして翌日はまだ暗い内から目を覚まし、ストレッチングをして撮影に備えるのだ。山に入れば、モービルの運転、そして撮影のためのハイクアップ。改めて「タフだな」と思った。
翌朝、雄太くんに家まで迎えに来てもらった。
今回、オレを誘ってくれたライダーである。「一度フサキさんを誘いたかった」という約束を守ってくれたのだ。
雄太くんは、日本人ではまだあまりモービルでバックカントリーに入っていない4年前から、このような撮影をしている。気付いてみれば、この世界ではかなりの先輩である。いつもはスノーボード人生の相談に乗っている自分だが、今回ばかりは逆のような立場。まるでバックカントリーに連れて行ってもらっている子供のような気分だ。
朝ガソリンスタンドに行くと、そこにはユージくんが待っていた。ユージくんも雄太くんと同じ時期から、バックカントリー撮影をしているライダーだ。ちなみにHeart Filmsで現在、忠くんを撮影しているケイジくん(田島)も、この2人と同時に始めたのだが、途中からライダーからフィルマーに転向している。
ガソリンスタンドから車で10分ほども運転すると、今回アプローチする場所の入り口に到着。ここにトラックを停めてスノーモービルで撮影のエリアに向かうのだ。
2人は、トラックからスノーモービルを降ろす作業を始めた。その姿はまるで幼い時に見た朝の八百屋の店出しのようだ。何も語らずにいつもの仕事を黙々とこなしている。二人の背中からは、この世界に生きて来た歴史を感じる。
雄太くんはいきなりトラックからモービルを落とした。かなりの落差があると思うのだけど、結構、タフな乗り物である。それにしてもかなり重そうなモービルで、この作業も慣れるまで大変のような気がする。
ユージくんは、荷台のところに梯子をかけ、そこに板を敷いて降ろしていた。
「なんでそんな面倒なことをやるの?」
と聞いたら、ユージくんのトラックの荷台は高いので、衝撃があるのでそうしているとのことだ。
雄太くんはここからモービルを落とすので降ろし作業は早い。 | ユージくんは、梯子の上に板を乗せてモービルを降ろす。 |
モービルをサクッと手馴れた作業で降ろした雄太くんは、アイドリングを開始した。
雪のない土のところでモービルを走らす姿を見て、「あっ、そうだ、モービルとは多少、雪がないところでも走るものなのだ」ということを思い出した。以前、自分はスーパーパイプ・キャンプというバックカントリー・エリアで行われたキャンプの撮影で、モービルに乗せてもらったことがあった。その時にも、土のところを走らせていた。
だけど、雄太くん曰く「雪がないところを走らすとすぐにオーバーヒートになる」とのことである。
ところでこのアイドリングだけど、ちょっと走らせ終わってしまった。車のようにエンジンはかけっぽなしではない。すぐに止めてしまうのだ。モービルのアイドリングは、これで良いのだそうである。エンジンかけっぱは、返ってオーバーヒートの要因になるのだろう。
土と雪が交じったところで運転を始め、アイドリングを行う雄太くん。 | ユージくんもアイドリング開始。それにしてもここまで2人の会話は少なく、毎日行う仕事を淡々とこなしているようだった。 |
さてと、こちらも準備をしなくては。モービルから吹っ飛ばされないように、カメラバッグをしっかりと固定しているか、確認。
おっとその前にユウジくんから借りたビーコンも付けなくては。
ビーコンは万が一雪崩が起きて、雪に埋もれた時に見つけるために必要なものである。雪崩に巻き込まれるなんて、たぶん人生で一度もないようなこと。だけど、「ない」とは言えないし、バックカントリーに行く者の最低限のマナーである。だから、ほとんどの人が一生に一度もその効果を利用せずに持っているものだろう。値段は3万円以上するというから、結構なものである。命が関わったケースでは安過ぎるとも言えるので、保険のようなものか。
「さあ、フサキさん乗ってください」という雄太くんの合図でモービルに乗る。
「左側にこのように立って乗ります」
その姿勢は、半身を乗せるような姿勢だ。ちょうど上のユージくんの写真でアイドリングしているような姿勢である。左足を前に持って来て、固定できるようにモービルの足乗せ場の一番前にガッシリと決めた。後ろの足の置き場がもう1つ決まらないけど、ヒザをイスに寄りかかるようにして立ってみた。
うーん、これで行くなんて、なんだか辛い感じである。左側に落ちそうな気分だ。
「あれ、フサキさんゴーグルは?」
「えっ、オレ、ゴーグルいらないよ。だって撮影の時とかほとんど使ってないから。滑っている時だって、なくても大丈夫だよ」
「それはフサキさん無理ですよ」と雄太くんの一言で、素直にユージくんのスペアのゴーグルを借りた。それにしてもユージくんはゴーグルを3つも持って来ていたのだ。やはりバックカントリーとなると、天候しだいでいろいろ変えているのだろう。
モービルが走り出した。
ここから先はしばらく写真がない。そんな撮影できる余裕もなかったのだ。
ゴーグルが必要なわけも、走った瞬間わかった。時速は60キロ以上出ているし、雪が飛んで来るのである。
以前、スーパーパイプ・キャンプで経験した時は後ろに乗せてもらった。それでも疲れたような記憶あるけど、今日は半身乗りでもっと疲れる。
一番疲れるのは腕だ。モービルにつかまるところは、ハンドル中央にある輪、まるで電車のつり革のようなものだけど、それにつかまっていると疲れるのである。普段、その腕の筋肉を使っていないせいもあるだろう、すぐに筋肉がパンパンになった。
20分くらい走っただろうか。途中、シャベルカーがあるところで止まった。雄太くんはここで撮影できるかチェックしている。しかし、アプローチできる斜面がないので、モービルに引っ張ってもらうしかない、とのこと。ここで一度止まったのは、オレのために休憩してくれたようだ。
さらにそこから5分ほど走ったところで止まった。
「フサキさん、ここはアマネ橋というところです。ここでアマネくんが落ちたのだけど、軌跡的に助かったんです」
「えっ、嘘。この橋から落ちて死ななかったの?」
「はい、ちょうどあの岩のところに回転しながらモービルは着地。そしてアマネくんもうまく逃げれて」
それは、まさに奇跡だ。橋から下の川までは、6、7メートルありそうだ。川には岩がたくさん。そんなところに落ちて死ななかった。しかも、ケガ1つなかったなんて・・・。
アマネくんとは、オレも以前から親交があるが、何か幸運に恵まれていないような男である。仕事はフィルマーで、いろいろと仕事をしているのだけど、もう1つスターダムに上がっていない。ここで多くの運を使い果たしてしまったのだろうか、と一人考えていた。
さらにモービルは走る。
気付くと、コブコブ地帯に来ていた。ただ、スノーボードで凸凹を滑るくらいなら慣れたものだけど、モービルはタフである。足腰はなんとか頑張っているが、いかんせん腕が疲れているのだ。
凄い夢中になっていたのであまり深いことは考えていなかったが、あの時の状況を考えるととてもヘビーだったと思える。必死にモービルから吹っ飛ばされないようにつかまっていたし、一方ではコブをこなすようにヒザを使って。そして、カメラバックは重く腰に負担がドカンと来ていたし。
オレが疲れて来たことを感じていた雄太くんが、一度休憩のために止まってくれた。
「フサキさん、もう少しです。あと10分くらい」
「了解」
今まで、オレはカナダに住んでこの10分という言葉に騙されて来た。カナディアンの10分とは時に30分で、30分とは1時間であったことも少なくなかった。例えばカナダの友人とヘビーな山登りとしている時、「あと20分」と言うと、それは倍の40分のことなどザラにあったのだ。
だから、雄太くんが「あと10分」と言った時には、一瞬、「ああ、まだ20分以上掛かるのでは」、と思ったものである。
しかし、雄太くんは日本人だから、10分は10分に違いない、と気合を入れなおした。
そうして10分走ると、あたり一帯が開けるエリアに出た。雪で隠れているわけど、ここは大きな湖がある場所なのだ。カラハンレイクと言う。
ところで、どこで撮影するのだろう?と思っていると、
「ここの雪は良くないですね。もっと上に行かないと」と言う、雄太くんの厳しい宣告があった。えっ、さらに上に行くのか。
ここでオレは、ユージくんのモービルに乗ることになった。2人乗りの役割をチェンジしてもらうのである。
そうか、雄太くんも半身で乗って運転するのはとても大変なことなのだ。
ユージくんとモービルに乗って、カラハンレイクを一気に走った。やたら顔に雪が飛んだ。息ができないくらいに。
あとでわかったけど、ユージくんのモービルのソリは、パウダー用でないので飛んでしまう、ということだ。
湖を走り抜けたところは撮影ポイントなのか。
いや、違かった。そこからさらに走るということだ。やはりオレの感、「残り10分はその倍掛かる」は当たっていた。
ここでまたもやパートナー交代。オレは雄太くんモービルに乗ることになった。この頻繁な乗り代えが何か過酷なところを行くような予感が漂う。
そして、実際、そこを走ってみると過酷だった。雄太くんにとってはいつものことなのかもしれないが、オレには辛かった。狭い急斜面、途中ボコボコしているし、途中ユウタくんの背中にあるボードが脇にある雪壁や木に当たってよたるし、「もう、落ちるかも」と思いながら、かろうじてモービルにしがみついているような状況だった。雄太くんに寄りかかると迷惑が掛かる、と思いながらも、身体が言うことを利かなくなっきた。コンチキショー、もっと腕の筋力あったらな、と何度か思った。
こうして、腕を棒にしながらもなんとか撮影目的地に到着。1時間掛かったのか、いや2時間だったのか。よくわからないけど、自分には夢中に過ごした時間は短くも感じたし、辛さに意識を置けば長かったとも思える。
凄いタフネスぶりの雄太くん |
到着して、早速、狙ったポイントを小高い位置までモービルを走らせてチェックする雄太くん。
そして、すぐにハイクアップを開始した。なんというタフネスぶり!
こっちはモービルだけでへこたれているというのに、さっさとハイクしているのだ。きっといつもこんなノリでやっているんだろうなあ。
パウダーを一歩でもハイクした人ならわかるけど、その一歩は大変なものだ。しかし、雄太くんはガンガンにハイクする。誰も踏んでいない新雪の上を早いペースでハイクしていた。
その時に気付いたけど、この場所は凄い雪だな。ウィスラーのゲレンデにはないコンディションである。なるほど、みんなモービルで撮影に来るわけだ、と改めて思った。
雄太くんが狙った場所は、5段ほどのマッシュ。えー、いきなりかい?って場所だ。
良い撮影ポイントなんだけど、どうもどこで撮影していいのか迷った。ゲレンデ内と違って、自分の工夫しだいでいろいろ選べる。しかし、このマッシュの雰囲気を出すには、普通に引いて撮影するしかないようにも思えた。天候が悪くて、引いた画は白っぽくなっているのだけど。
いくら考えても出なさそうだったので、GOサインを出した。
→ | → | |||
ドロップ前にはいつもにも増して雄太くんの気合を感じる | ほぼ下までメイクっていたが・・・ | 最後に玉砕された |
次に、ユージくんがハイクアップ開始。
また、ユージくんのハイクがまた早かった。雄太くん曰く、ユージくんはハイクの時に身体の使い方がうまくて早いそうだ。
ちなみに忠くん(布施)の場合には、もっとガツガツとこなすということ。世界のトップの撮影環境って、ハンパなさそうである。
同じマッシュを狙うユージくんは、もっと右のラインを狙うことになっていた。そしていよいよドロップイン。
→ | → | |||
もっと右のラインを狙ってドロップ | ここまでいい感じだったけど | 最後にバランスを崩した |
残念である。これが撮影の難しさだ。最後にメイクれないことで、今までの苦労が台無しになる。まさにギャンブル。
しかし、雄太くんは果敢に同じところをアタックする。一度雪の崩れたところは滑れないので、これが最後のトライになるだろう。
→ | → | ||
気合入れて2本目にトライする雄太くん | わずかに残された新雪のラインを果敢に攻めるが | ||
しかし3個目のマッシュで転倒した、危ない! | 残念ながら玉砕されてしまった |
結局、同じポイントで2人のライダーが3度試みたが、1つも映像を乗せない結果となった。
これが撮影の難しさであろう。
一発の写真なら成立することはあっても、映像は誤魔化せない。また、写真撮影においても連続写真(シークエンス)のテーマとなれば、成立しないことになる。日頃、みんなはメイクしている写真や映像ばかり見ているわけだけど、こういったことがよく起こるのが撮影なのだ。
今日は全然決まらないよ、とお手上げ気味の雄太くん。 | それにしてもここの雪の量と降りっぷりは別世界のようだ。 |
もう1つ大きなところで行こう、ということになった。サイズ的にはビックリするようなサイズでなかったので、真下から撮影することにした。普通に正面から撮影したら、おもしろ味に欠けるので、下に入ることでその新鮮さを出すことにしたのである。天気が悪い日は白っぽくなるし、画の色を出すために木の色なども利用して、演出が必要なのだ。
同じポイントだけど、着地が重なるとランディング不可能なので、微妙にラインをズラすようにイメージする。前に飛んだユージくんからの情報は入るが、後に飛ぶ人は、着地場所をズラす難しさが出てしまう。
そして、オレの方は構図を考え直してみる作業をして、同じポイントでもできるだけ違う味を出すように試みる。
このようにライダーとカメラマンのイメージ作業を終えた後に、さあ、ドロップ・イン!
オレをモービルに案内する気苦労などもあったのだろう。自分でもわからないところで、集中し切れないのかもしれない。
さらに近い現場で
「あそこでパウダーやってみようか」
ということになり、パウダーのショットを狙う。
そして、ここは見事に決めてみせた雄太くん。
何しろ天候は悪くて、写真が白っぽくなってしまったのは残念だけど、寒さやパウダー感は伝わり、なかなか良いショットである。
最初のダイナミックなロケ地に比べれば、ここらへんは細かい撮影が続いていた。もう、今日はこんな感じで終わるのかな、と思っていた矢先、雄太くんが、あのマッシュを攻めると宣言!
見れば、そのマッシュは巨大だ。最初にやったところのように5連続とかでなく2、3段に分かれているだけだったが、サイズはダイナミックである。
ここで映像を残したい、という雄太くんの思いをひしひしと感じ、オレも絶対にその勇姿を撮影しなくては思い、気合が入った。
そして雄太くんは集中力を高めて、ドロップインした。
なんとキャブ入りだ! シブ過ぎる。
→ | → | |||
入り方は完璧! | しかし、この着地でヒール側に寄ってしまった | そしてこのまま玉砕。この後に上がった雪煙がまるで爆弾のようだった。 |
ここまでの撮影を終えて、時計を見るとなんと4時だった。
「えっ、信じられない」
「そんなもんですよ、フサキさん。バックカントリーに来ると、時間が経つのは早いんです。」
とユージくん。
日頃、ゴンドラやリフトでアクセスする自分たちにとっては、時間がかなり節約されている。だけど、このような撮影では、自分でハイクアップしなくてはならない。また画も1つ1つ考えてやっていて、集中の連続だから、時間が経つのは早く感じるのだろう。まさに大自然に抱かれるようにして、オレたちは夢中に撮影を続けてしまうのだ。
ここでもう、終わりだろ?と思っていたら、ユージくんはさらに巨大なスポットにハイクした。
これだけやった後、さらにまたやるのか、とその体力には驚かされるばかりである。
残念ながら、そこでは決めることができなくて、転倒してしまったが、改めて彼らのハングリー精神を感じた。
良い経験でした。 |
撮影というのは、猟師の仕事に似ている。前の晩からバッテリーチャージの準備、明日の撮影のイメージ作りなどもあり、そして撮影現場まで行って良い写真や映像を残して来る。今日の収穫は・・・、ユージくんのインディ。あとは・・・、うーん、雄太くんのパウダーがあって・・・、うーん、そんなものか。
この収穫量は少なかった。
だけど、初めてのバックカントリーの撮影で、良い写真が1枚でも残せたからハッピーだ。天候の悪さなどもあったし。ホームラン・レベルではないけど、ヒット・レベルの写真があればいい。というか、最近は山で撮影したら、1枚でも残せたらハッピーと考えている。実際に1枚の画のためには、2時間、3時間かけてジャンプ台の準備をすることだってザラだし。何より、今日もケガもなく、1枚でも残せたらそれは前進を意味するのだから。また明日にも撮影に行くことができるのだ。
ところでこの後、オレには考えたくないことが待っていた。モービルでの下山である。
しかし、どう考えてもやらなくてはいけないこと。だから、何も考えずに下山の仕度をした。
一日の撮影でずいぶんとウェアーが濡れてしまった。グローブも気持ち悪いほどビチョビチョである。こうしてレストハウスもないバックカントリーに来ると、本当に良い雪山用品を使わなくては、と改めて思った。グローブやウェアーしかり、ファーストレイヤーしかり。
帰りのボコボコでは本当に腕が言うこと効かなくなり困った。サクッと帰りたい2人には申し訳ないけど、休憩が多くなってしまう。
途中、2人乗りは辛いだろう、と気を回してくれた2人がオレを一人乗りにさせてくれた。つまり生まれて初めて一人で運転するスノーモービルに乗せてもらったのである。このアクセルは親指で行うのだが、どうも言うことを効かない。そう、腕の疲れは指にまで達していたのだ。
「いやあ、ともかく腕が疲れてしまって」と言うと、ユージくんは
「最初は自分も腕の力を付けるために筋トレしました」というコメント。
なるほど、そうやって誰もが地道にやって行くんだな、と思った。
2人はこんなことも言っていた。
「最初はアクシデントがない日の方が少なかったです」
こうして文章にしてしまうと軽く聞こえるかもしれないけど、実際にバックカントリーに行った者としては、彼らの言葉がとても重いものに感じた。
今回の撮影で、2人のタフネスぶりを見せてもらったけど、そのベースにあるのは、様々な経験があるからなんだな、と思った。
何かこんな話をすると、バックカントリーの大変さ、ネガティブな印象ばかり与えているようだけど、世界のスノーボード写真シーンで活躍するマルくん(Dice-K Maru)は、「やれば何とかなる」とも言っていた。「みんなやらないで想像で諦めている」というようなことも言っていた。
確かにやればなんとかなる。やらないとわからない。まさにこの一歩を行かなくては、何も見えなかった。
実際にスノーモービルでの撮影を体験すると、改めてそのリスクも見えたし、またそれ以上の魅力もわかった。まだまだ序の口だけど、その世界を見ることができた。
「やる」と「やらない」は大きな差だ。
だから人間はイメージで理解するだけでなく「やる」という行動が大切なのだ。
今回、雄太くんは良い結果を残せなかったけど、また今日もタフネスぶりを発揮して、ユージくんとバックカントリーに行っているのだろう。そして、来季リリースされるDVDにその勇姿を見せてくれるに違いない。そう、自分にとっては思い出の大きな1ページになったけど、彼らにとっては日常の1ページなのだ。
オレにバックカントリー撮影をしてくれた2人にはとても感謝しているし、またこの2人をこれからも応援していきたい、と強く思った。
雄太くん、ユージくん、そして大自然マザー・オブ・ザ・ネイチャーに感謝。
ユージくん(藤井 雄治の活動を記したブログ・ページ)
http://blog.livedoor.jp/oiakuma_yuji/
雄太くん(渡邉 雄太の活動を記したブログ・ページ)
http://blog.livedoor.jp/snowstyle_blog1/