カナダ・バンクーバー発のENDEAVOR SNOWBOARDS、その中でもARCHITYPE(アーキタイプ)とSCOUT(スカウト)は、共にパウダーボードとして人気が高い。
「今季、パウダーボードを購入したい!」という方は、どちらのボードをチョイスするか迷ってしまいそう。
そこで、それぞれのボードの形状から特徴を考察し、あなたに合ったボードをおすすめしたい。
目次
トップ形状はほぼ同じで共にホーバーキャンバー採用
ARCHITYPEは、スワローテールという特徴があるので一見すると、かなり違う形状のボードに見えるが、実際は意外なほど似ているボードである。
トップ形状に着目してみよう。
共にHOVER CAMBER(ホーバーキャンバー)を採用している。
つまり、このアーリーライズのトップ形状は、他のボードに比べて浮き上がっているので、パウダーでの浮力を良くする。具体的には、パウダーに入ったとたんに、大きなシャベルのように浮き上がったトップ形状が、あなたをたちまち新雪浮力の感覚に導いてくれる。孫悟空が筋斗雲(きんとうん)に乗ったような感覚と同じなのかもしれない。
またトップの方がテールよりもボード幅が広いテイパー(先が尖った)形状で、このことがパウダーライディングをより快適にしてくれる。サーフィン感覚のようなマニューバーが描きやすいのだ。
ただ、テールを除いた形状は、共に近い。
シャベルが大きめで接雪長が短めで、幅は広めという特徴も同じ。
くわしくは、この画像下にあるサイズ表を参考にしてほしい。
SCOUT LENGTH(cm) | CONTACT LENGTH(mm) | EFECTIVE EDGE | NOSE WIDTH | WEIST WIDTH | TAIL WIDTH |
148 | 927 | 1109 | 301 | 249 | 289 |
152 | 952 | 1139 | 309 | 256 | 297 |
156 | 977 | 1170 | 315 | 260 | 303 |
160 | 1002 | 1200 | 321 | 264 | 307 |
ARCHITYPE LENGTH | CONTACT LENGTH(mm) | EFECTIVE EDGE | NOSE WIDTH | WEIST WIDTH | TAIL WIDTH |
146 | 898 | 1080 | 293 | 244 | 268 |
150 | 922 | 1100 | 301 | 250 | 275 |
154 | 947 | 1140 | 309 | 257 | 283 |
158 | 970 | 1170 | 315 | 260 | 286 |
162 | 995 | 1200 | 319 | 263 | 289 |
164 | 1015 | 1220 | 320 | 264 | 290 |
スワローテールのARCHITYPEはよりパウダーに特化
スワローテールが大きな特徴となっているArchetypeは、ENDEAVOR SNOWBOARDSのパウダークイーバーを作るきっかけとなったオリジナルモデルだ。最初にリリースしてから10年近く経った今でも、Archetypeの多用途な構造とユニークなライディング体験は、人々の注目を集め、波紋を広げ続けている。実際、ウィスラーでは雪が降った日に、よく見かけるボードだ。
スワローテールは、どちらかというと小さめにシェイプされていて、そのためジャンプ時のポップがしやすい。パウダーライディング時には、アイスクリームを切るホットフォークのように新雪を切り裂き、雪山を駆け抜けて行く。自然のフィーチャーを飛び出して安心して着地できる安定性を持ち合わせている。
他のシェイプに比べて、パークでは扱い難い部分があるが、このスワローテールをあえてパークでも愛用しているライダーも少なくない。
現在、カナダのバンフに住んでいるライダー、宮谷賢吾はArchetypeですべてやってしまう。以下、この春にインタビューした時の動画なので参考にしてみてほしい。
またArchetypeのフレックスは、ミディアムからハードであり、そのやや固めの板は、圧雪バーンでカービングターンするのにも最適だ。
特に春のシャバ雪にはその真価を発揮する。
スノーボード中級者から上級者の方で、「今季はカッコいいパウダーボードを買いたい」という人にぜひおすすめしたい。
ショートカットのスワローテールでSCOUTはよりオールラウンドに楽しめる
Scoutはフリースタイルにインスパイアされたパウスティック。あなたの毎日のライディングに完璧なスノーボードだ。
ショートカットなスワローテールサーフボードからインスピレーションを受け、サイズダウンして設計。その結果、より広いプラットフォームと短いレングスを持つボードとなり、リゾートでの乗りやすさを維持しながら、ツリーでのライディングを向上させた。
ソフトスノーでの滑走性能の高さからパウダークイバーに選ばれているが、Scoutはあらゆる地形に対応する最も汎用性の高いボードある。ソフトなフレックスは流れるようなフィーリングを保ち、今季から採用されたイナーシャカーボンロッドテクノロジーは、比類ないレスポンスの速さを実現。予測可能で一貫性のあるフレックス、時間が経っても劣化しない耐久性のある強度を実現している。
Archetypeよりもオールラウンドにシーズンを楽しみたいならこのScoutがおすすめだ。
ARCHETYPEとSCOUTの購入アドバイス
最後に具体的にARCHETYPEとSCOUTの購入アドバイスをしよう。
ARCHITYPEのスワローテールはややヘビーに感じるパウダー初心者、中級者の方は、SCOUTが良いだろう。SCOUTは、普段ならターンができるけど、新雪に入ったとたんに転んでしまうというパウダー初心者にもおすすめの板だ。
その中でも、昨シーズンから継続して販売しているエレメンタル・コレクションのScoutは、特にパウ初心者におすすめしたい。
エレメンタル・コレクションのScoutは、今季のIONコレクションで採用しているScoutと違って、釣り竿のようなイナーシャカーボンロッドがないので、よりマイルドな乗り味なのだ。イナーシャカーボンロッドは、より板を元気にさせるような魔法の棒のようなもので、ポップ力が上がる。またボードの張りを劣化させないという効果もある。しかし、実際、自分はエレメンタル・コレクションの板で、100日以上にも及ぶウィスラーシーズンを乗り切った。春のシャバ雪の時期までまったく問題なかった。
さすがに購入時の張りは失われていたが、今季もシーズンインの足慣らしで使用する予定だ。
しかもエレメンタル・コレクションのScoutは嬉しいことに、コストパフォーマンスが高い!価格はなんと57,200円だ。
現在(※2022年9月23日時点)残っている長さは、152cm、156cm、160cm。この長さが合う方はラッキー!
テールは、ラウンドせず短めのスワローなので、通常使用しているボードの長さよりも、2センチほど短めチョイスが良いだろう。
ちなみに、自分は身長が165cmで、152cmを使用していた。
今季発売されたIONコレクションのScoutは、ガラス工芸のようなグラフィックで、それがまたカッコいい!
ENDEAVORを愛用続けるライダーのリョウも、遂に今季はこのScoutを乗ることを宣言している。
カービング、パウダー、サイドヒッツなどあらゆるステージで実力を発揮してくれるだろう。
IONコレクションのScoutは、中級者から上級者におすすめだ。
152cmはすでに売り切れで、残る長さは148cmと156cmになっている。
デリバリーは10月中旬予定とのことだが、もうすでに日本へ入って来て入荷作業をしている最中なので、今、オーダーすればチューンナップの時間は十分にある。
さらに忘れてはいけない!このScoutにはもう1シリーズ、レガシーシリーズのもあるのだ。
レガシーシリーズのScoutのカラーはブラックでクール。
他のScoutと違う点は、トップシートに薄く急速結合されたグラスファイバー、PHONON(フォノン)が搭載されていることだ。
このPHONONは、スノーボードのスーパーチャージャーの役目を果たす。
ボードに秘められた弾性エネルギーは、ターンするたびに開放される。超軽量で強力な反発力を生むのだ。
強い反発と柔らかな乗り心地を融合させた最高級のトップシートだ。
Archetypeも同様に、エレメンタル・コレクションとIONコレクション、そしてレガシーコレクションがある。
Archetypeエレメンタル・コレクションは、イナーシャカーボンロッド&PHONONなし。ただしテールの部分にカーボンビームスが入っている。
価格:63,600円
ほぼすべてのサイズが完売だが、150cmと154cmだけ販売中。サイズが合う方はラッキー。色もホワイト系でカッコいい!
最新のArchetype IONコレクションは、グラフィックがグラス工芸で最新モデル。テールの部分にカーボンビームスが入っている。
価格:96,800円
カーボンビームはテールの戦略的な位置に配置され、従来のグラスファイバーだけの構造に比べ、重量を増やすことなくポップ、スナップ、ターンからのドライブを増加させる。スワローテールにビームを追加することで、テールを硬くし、安定性とカーブ中のパワーを提供することができる。カーボンはまた、フレックスメモリを追加し、キャンバーシェイプをサポートする。時間が経ってもボードは生き生きとしたままだ。
Archetypeレガシーコレクションは、スーパーチャージャーPHONON搭載。ENDEAVOR SNOWBOARDSが自信を持ってお届けするフラッグシップ・モデルだ!
価格:102,300円
ネットショップBEEFIVEのデータを見ると、今、最もアクティブに動いているので、気になる方はお早めにご購入を!
こちらもデリバリーは10月中旬だ。
先日発表された気象庁の予想では、今年の冬は日本海側で寒く大雪予報!
この機会にぜひパウダーボードのご購入を検討してみては?
お問い合わせ先
(株)フィールドゲート
ディーエムケー・グローバル事業部
Tel: 03-5825-8187
e-mail: [email protected]
https://endeavorsnowboards.com/