シモン・チェンバレンがDCとの契約を打ち切ったことを明かした。
朝Nomis展示特別室にいるシモンにdmkフサキは聞いた。
「知っているシモン? 日本では一部でシモンがNomisを去るというデマが飛んでいるんだよ」
「えっ、そうなの?」とちょっと迷惑顔。
切っても切り離せない兄弟との絆で始めたNomis、自身の名前Simon(シモン)から取ったまるで体の一部かのようなブランドであるNomisから離れるハズはないのだ。フサキもゴシップとは言え、そんなことを聞かせてしまったことを反省する。
しかし、すべての発端はこのニュースから着ているのだ。そう、シモンはDCとの契約を打ち切っていたのである。このことを遂にdmkニュースでお伝えする日が来た。
シモンがDCにさようなら!
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実を言うと、シモンがDCとの契約を打ち切ったのは2週間前のことだ。このことはシモンにとっても辛い決断だったに違いない。ここ2年間でどれだけDCがシモンを前面に売っていたのか。たくさんのシモンDCの広告を見た方にはお馴染みだろう。
その背景には、シモンが優秀なプロ・ライダーであるということ以外に、スタッフみんなから愛される人格者であるということもあるだろう。シモンのような優れたパーソナリティの持ち主がトップに立てば、業界の発展にも望ましい。DCのスタッフはシモンを大好きだったし、シモンもDCのスタッフが大好きだ。もちろん今でも。
しかし、DCがスノーボードを作ることになり歯車が狂い始めたようだ。
DCとしたら、看板スターであるシモンには、ぜひブーツ、ウェアー以外にもボードを乗ってほしいとオファーしたに違いない。しかし、シモンにはNomisと同じほど大事にしているボード・ブランドStepchild snowboardsがあったのだ。自分を世に出してくれたショーン・ジョンソン(注:Stepchild snowboards発起人、代表)を裏切れるわけがない。例え小さいブランドで契約金が少なくても。何よりシモンはStepchild snowboardsをNomisと同じように愛しているのだから。DCはシモンにこれまで通り、ブーツとウェアーの契約だけを望むことができなかったのか、疑問は残るが・・・。
DCが早くから、ラウリ、イカーを獲得したことは伝えられていたが、もしかしたらシモンがDCと契約していたら、同じジブの世界で有名なアーロンとの契約がなかったのかも!?・・・、まさか、これは考え過ぎかもしれないが。
ともかくシモンがNomisを去るというデマが出たのは、今回のDC離脱騒動や、DCのライダー獲得ニュースが関連しているように思えてならない。
シモンはこの日、自らStepchildのマスコットを着て、会場を歩き回った。そして、まだ小さい会社であるStepchild snowboardsは展示会場にブースを出していなかったのだが、こうしてプロモーションを行うことに成功していたのだった。偶然にもシモンがDCのブースの前を歩いた時、ブース中央にあるビデオ映像はシモンを映していた。そしてシモンはDCのスタッフに元気に「イェー!」と言いながら手を振っていた。まるでシモンがDCに「さようなら!」と伝えているかのようだった。