WINTER X GAMES 11男子SuperPipe速報
スティーブ・フィッシャーが、パイプの歴史の中でも最もデカく飛んだと思われるB/S 900でショーン・ホワイトを破り金メダルに輝いた。
遂にショーンを破ったライダーが出た!photo by X-Games |
アナウンサーも「こんなにどデカいバックサイド900を見たことない!」と絶叫コメント。
トリノ五輪の時、ヒールサイド側からブラインド方向に回るバックサイド・スピンは、勝負の行方を決めるとも言われていたが、たった1年間でこんなに進化してしまうとは。スティーブ・フィッシャーのルーティンはバックサイド・スピンが多く、彼のブラインド・スピンに賭けた努力を伺えるルーティーンだった。
スティーブ・フィッシャーのルーティーンは、
ストレート・エアー(メラングラブ)→B/S 540→F/S 1080→SW 720→F/S 900→B/S 900→F/S 720
フロントサイド1080にしても、あまりにもデカくスムーズに決めるので、1080も回っていない錯覚をしてしまうほどの完成度。それにしてもしっかりとグラブも入れてのバックサイド900は驚愕もの。前からうまいライダーと言われていたがスティーブ・フィッシャーだが、この日を境にさらに世界の注目を浴びそうだ。またしても進化しているアメリカ勢に驚かされる。
2位となったショーン・ホワイトが、どんなルーティーンだったのか!
ストレート・エアー(メラングラブ)→B/S 900→F/S 900→マックツイスト→F/S 1080→SW 1080→F/Sアーリーウープ→B/Sアーリーウープ
こうしてフィッシャーとショーンのルーティーンを並べてみれば遜色はないけど、ショーンの方は全体的にスムーズ感が欠けた。最初のストレート・メランコリーまではフィッシャー以上にデカく飛んだし、スタイルも出していた。しかし、2発目のB/S 900からすでにゴリゴリにメイクった印象で、その後もマックでリップとプラットホームの角に落ちたり、全体的に高さがバラけたりで、精彩に欠いたのだ。その結果、ショーンは2位に甘んじた。
金メダリストのショーンに勝ったフィッシャーは、この夜さぞかしうまい美酒を味わったに違いない。一方のショーンはこの負けで新たに前進する薬になるだろうし、今後もアメリカのレベル高いパイプ陣に目が離せない展開だ。
Men’s SuperPipe Finals | ||||||||
Rank | Athlete | Run 1 | Run 2 | Run 3 | Best Score | |||
1 | Steve Fisher | 92.00 | 58.33 | 88.00 | 92.00 | |||
2 | Shaun White | 43.00 | 91.00 | 88.00 | 91.00 | |||
3 | Mason Aguirre | 84.00 | 90.66 | 90.00 | 90.66 | |||
4 | Kevin Pearce | 86.00 | 47.33 | 89.66 | 89.66 | |||
5 | Danny Kass | 45.33 | 89.00 | 53.00 | 89.00 | |||
6 | J. J. Thomas | 80.33 | 81.33 | 79.00 | 81.33 | |||
7 | Antti Autti | 30.00 | 78.33 | 81.00 | 81.00 | |||
8 | Tommy Czeschin | 79.33 | 80.33 | 48.33 | 80.33 | |||
9 | Mathieu Crepel | 71.00 | 73.66 | 76.00 | 76.00 | |||
10 | Chad Otterstrom | 63.33 | 49.00 | 53.00 | 63.33 |