中国・北京の国家スタジアムで行われたFISワールドカップ・ビッグエアーの3戦目。
この大会は、ショーン・ホワイトがオーナーになったことでも有名なAIR+STYLEの戦いでもあり選手たちにとっては重要な一戦。
そんな中、女子では2大会連続で2位の表彰台に立ち続けている鬼塚雅が、またしても2位に入ったり。これで3大会連続での2位となった。
鬼塚は平昌オリンピック後、さらに進化を遂げるバックサイド・ダブルコーク1080!自身初となるコンペでのメイクだ。さらに彼女のシグネチャー・トリックとも言えるキャブ900をクリーンに決めてみせた。
あと3年後となった同地での活躍で、北京ではより良いイメージで挑めそうだ。
今季行われた2つのW杯では、今回決めた鬼塚のトリックで優勝してもおかしくないが、それを遮ったのは、女王アンナ・ガッサー(オーストリア)。
アンナにとって北京という地は、昨シーズン優勝した相性の良いところ。
先のイタリア大会では、コンディションが悪かったところから、思うようなランにならなかったが、今回は、おもいっきり飛べたようだ。
1本目には、鬼塚と同じバックサイド・ダブルコーク1080、さらに2本目にキャブ・アンダーフリップ900を決めて優勝した。
鬼塚とアンナのスコアを見ると、ダブルコーク1080は同じトリックながら、アンナが94.0で鬼塚が91.25とジャッジングは2.75点差。アンナの方が完成度が高かったようだ。
また、キャブ9とアンダーフリップにおいては、88.25と84.75と3.5点離れている。
今後、鬼塚選手がアンナを破るには、さらにダブルコークに磨きを掛けることと、もう1つのキャブ9のレベルアップ。例えば、キャブ900からキャブ1080への発展なども考えられる。
どちらにしても、こうしてコンスタントに大会で結果を残すことは凄いことで、W杯3大会終わった時点で、鬼塚はアンナよりも上のポイント数。今後もこの調子で活躍を願いたい。
一方、2戦連続優勝して今季絶好調だった岩渕麗楽は、思うようにトリックを決めれずに6位に終わった。予選では1位通過。彼女の実力を発揮できれば表彰台に乗れたハズなのに、残念。
しかし、まだ3戦目。今後の戦いに期待したい。
3位に入ったのは、北京五輪の銀メダリスト、カナダのローリー・ブルーアン。
アメリカのスロープ女王、ジェミー・アンダーソンが出ていないのはいえ、ほぼ世界最高峰の女子選手が集まったレベル高いワールドカップだった。
(以下、女子ビッグエアー結果)
http://medias4.fis-ski.com/pdf/2019/SB/7181/2019SB7181RLF.pdf
以下、今季のワールドカップ、女子ビッグエアーこれまでの3戦結果。
ニュージーランド | イタリア | 中国 | |
岩渕 麗楽 | 1位 | 1位 | 6位 |
鬼塚 雅 | 2位 | 2位 | 2位 |
アンナ・ガッサー | 未出場 | 3位 | 1位 |