平野歩夢がさらに進化!
ほぼ満点となる99ポイントでX Games金メダル獲得!!!
すでに2本目で1位に立っていた平野は、最後のランは控えめのランでも良さそうなものだったが、最後の走者で逆転を狙うスコッティ・ジェームス(昨年金メダル獲得)が控えていたために容赦ない攻めのランに徹した。
スタートのところには、今回いっしょにオリンピックに行くことができない盟友、角野友基が連れ添う。
タッチを交わし、肩を称えて歩夢を励ます友基。
一方の歩夢は、もの凄い集中力を高めている様子で、さらに高みを望むランを狙っている気配だ。
左手でイヤホンを手探りながら、自身最高潮のランを演出するためのミュージックをスタンバイ。
グローブをはめて、バインを締める姿には、大舞台でのまったく焦りを感じられない。ただ自分だけの滑りに集中しているようだ。
特大バックサイド・メソッド→フロントサイド・ダブルコーク1440→キャブ・ダブルコーク1440(コンテスト史上初のバック・トゥ・バック1440をメイク!)
→フロントサイドダブルコーク1260→バックサイドダブルコーク1260
平野自身、初となる99ポイントというハイスコア!!!
そして自身にとっても最高のラン。さらに人類史上最高のスーパーパイプ・ラン完成!!
どこにマイナス1点を付ける余地があったのか、一瞬わからなかったが、ストレートエアー時に若干手が泳いだことか。
しかし、その最後の走者となったスコッティ・ジェームスもこの平野のランに刺激を受けて、ハッスル・ライディング。
フロントサイドダブルコーク1260→バックサイドダブルコーク1260を完璧に決めて、
フロントサイド900→バックサイド360と、高さあるダイナミックなスタイルで攻める。
そして、最後はスイッチバックサイド1260。
すべてにおいて、回転トリックを入れて、平野の牙城に迫る勢いのラン、
さあそのスコアは・・・
平野にわずか1ポイント及ばない98点というハイスコアだった。
銅メダルとなったのはベン・ファーガソン。
高いレベルの大会で3位で終わったが、スイッチインなどそのパイプ・ランのクリエティブさに脱帽!
おそらくスノーボードのコンテスト史上最もハイレベルなメダル争い。最後まで優勝者が決まらない激しい戦いっぷりに大観衆はスーパーヒットアップ!
まさにエックスゲームスのメインイベントにふさわしいフィナーレとなった。
平野歩夢の優勝コメント
「狙ってこれをやろうと思ってこっちに来ていたから。
それが本当、クリーンにできて。
初めて大会でも決めれたというのが一番。」
X Games Aspen 2018 – Men’s Snowboard SuperPipe Final
Rank | Name | Run 1 | Run 2 | Run 3 | Best |
---|---|---|---|---|---|
1 | Ayumu Hirano | 93.00 | 96.66 | 99.00 | 99.00 |
2 | Scotty James | 96.00 | 19.66 | 98.00 | 98.00 |
3 | Ben Ferguson | 26.00 | 94.33 | 95.00 | 95.00 |
4 | Chase Josey | 90.00 | 32.66 | 53.66 | 90.00 |
5 | Toby Miller | 29.66 | 78.00 | 82.66 | 82.66 |
6 | Raibu Katayama | 81.66 | 18.00 | 21.00 | 81.66 |
7 | Gabe Ferguson | 73.33 | 76.66 | 19.00 | 76.66 |
8 | Jake Pates | 69.66 | 16.66 | 34.66 | 69.66 |
9 | Greg Bretz | 23.66 | 50.33 | 39.33 | 50.33 |
10 | Iouri Podladtchikov | 12.66 | 42.66 | 42.66 |