朝起きるとどんよりとした曇り空が広がっていた。こんな日は気分がブルーになりそう。だけど、山へ上がったらグレーシアだけ見事な晴れ!そこは雲海が広がるスノーボーダーたちの楽園だった。
セブンスヘブンを上がると、見事な雲海が広がっていた。
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ブラッコムベースに到着して、先にグレーシアに上がっているCOCフォトグラファーのDice-K(ダイス氏)にコールしてみた。電話に出るなり、
「フサキくん、晴れているよ!雲海だ。」
「えっ、マジかよー、オレもすぐに上がるよ!」
天気が悪いので油断して出るのが遅かったが、グレーシアは最高の撮影日和だったのだ。
いつものように2つのリフトを乗り継ぎ、さらにセブンスヘブンに向かうバスに乗って。最後のセブンス・チェアに乗りながら、おにぎりを食べていると、まさに天国のような景色が広がった。
「やべえ、最高だぜー!」
隣の外人に構わず、日本語で雄たけびを上げていた。
夏場の雲海は、冬場の雲海よりも雲が高い位置にあり、雲海の広さもダイナミック。向こうに見える高い山がポツンポツンと見えて。いつも豪快に姿を出すウィスラー名物の岩山ブラックダスクも、辛うじて先が出ているだけ。ウィスラーに20年いる記者ても、これほどの雲海はない!というほどの絶景だ。
COCパークでキッカーで飛ぶライダーを見ていると、まるで雲の中に吸い込まれるようだった。
そんな絶景の中、今日も元気に飛んでいたのはトースタイン・ホグモ。同じDCチームの良き仲間チャズ・グルデモンドの追い撮りを何度もしていた。ライダーは普通、「自分が撮られたい」という立場にあるので、カメラを持ってもそこそこやる程度だが。トースタインは献身的にチャズの滑りを何度も何度も撮影していた。その数、7本も!
Nomis / Technineライダーのデレック・デニソンは、最近ハマっているバックサイド・ロデオ攻め。特にスイッチ・ロデオに夢中になっているようで、クオリティ高い画を残すため何度もチャレンジしていた。
他のライダーのほぼ全員がキッカーではハイクしていなかったけど、デレックだけは闘士満々。何度もハイクしたほど、熱の入れよう。この男もやる時はやってくれる!
盟友チャズのために何度も追い撮りしたトースタイン。 |
デレック・デニソンはスイッチ・ロデオやりまくり。 |
龍正のフロント3の手の感じはテリエっぽくってスタイリッシュ! |
まさに雲の上に現れたようなスノーボード天国! |
ライダーたちは巨大キッカーでまるで雲に吸い込まれるようだった。写真はチャズ・グルデモンド。 |
本日の撮りたてシークエンス
Cab 5 / Chaz Guldemond
チャズは、誰もやらないようなグラブやスタイルを出すライダー。このキャブ5も、独特なスタイルを出している。
180まで回してから、メソッドのようにおもいっきり身体を反らせる。360のところで前の手を股から通してトゥサイド側をグラブ。通常このグラブはストレート・エアーでチキンウィングと呼ばれるが、この形はそう言い難い。むしろステールフィッシュ、また股から手を通しているというところでローストビーフといった感じだ。だけど、ローストビーフは後ろの手でグラブするトリック名だよね?だから、また違ったトリック名になるのだけど、あまり見たことがない形なので、技名は不明だ。ともかく、奇妙奇天烈なグラブな形。