今回のLAAX OPEN(ラークス・オープン)は、なんとイコールでワールドカップ!そう、この伝統のヨーロッパ最高峰の大会は、今年はワールドカップのスイス大会として行われている。
これまで自粛していたかのように、一部のトップ・ライダーたちはワールドカップに出ていなかったが、ここぞとばかりに世界最高峰の選手が大集合状態だ。それだけに、予選からセミファイナルに行くのは至難の技。
そんな中、見事に予選通過を果たしたのは、720も見事に決めた藤森由香。
この藤森が参加したヒート1の組は、なんとアンナ・ガッサー(1位通過)、ジェイミー・アンダーソン(2位通過)という死の組でもあった。
予選突破ギリギリの6位通過に成功!
以下、この予選の様子をゆっちブログで公開されているので、ぜひチェックしてみよう!
http://ameblo.jp/this-is-yuka-blog/entry-12239157750.html
ヒート2では、凄いことが起きた。
ここへ来て、遂に目を覚ました獅子!なんと広野あさみが2位通過を果たしたのだ!!
これまでワールドカップでは、満足するランができた一方で、なかなか結果を出せないジレンマを抱えたと思うが、遂に広野が爆発した!この調子でセミファイナルも突破し、決勝まで進んでほしい。
悔しい結果に終わってしまったのは、日本が誇る世界選手権覇者の鬼塚雅。
ヒート2の組で、11位に終わってしまった。
ちなみにこちらの組では、シリエ・ノレンダル7位、スペンサー・オブライアンが8位と実力者たちが軒並み予選敗退という厳しい結果に終わっている。オリンピックまで一年と迫り、ますます熾烈な戦いになっているようだ。
以下、女子の予選全体結果。
http://medias2.fis-ski.com/pdf/2017/SB/7543/2017SB7543RLQ.pdf
一方、男子では、やはりこの人!カナダのマーク・マクモリスが1位通過を果たした。
マクモリスは、先週ブラッコムのパークでも勢力的に練習している姿を見かけた。リフトを使わずにスノーモービルでガンガンに上がっているところを見て、カナダ全体でナショナルチームを後押しをしている姿が印象的だった。マクモリスは、まさにこのラークス大会に標準を合わせて練習していたのだろう。
ちなみに男子セミファイナリストは、ダーシー・シャープ、セバスチャン・トゥータント、マックス・パロットなどまさにカナダ祭り状態。当然、彼らもブラッコムで練習していて、この成果を上げることに成功した。日本でももっと選手を後押しできるような体制作りが必要だろう。
以下、男子予選の全体結果。
http://medias2.fis-ski.com/pdf/2017/SB/7544/2017SB7544RLQ.pdf
ラークス・オープンと言えば、元々バートンのヨーロッパ・オープンの流れから来た大会。アジアのニッポン・オープン、北米のUSオープン、そしてヨーロッパ・オープンと世界三大陸オープン選手権とも言われた。(注:さらにはオセアニアのニュージーランド・オープンもあり4大陸選手権時代もあった。)
このオープン選手権の流れで、最も重要な大会となっていた種目が、ハーフパイプだろう。
今回もその予選が行われていて、その結果が入っているのでご紹介しよう。
まず女子ではクロエ・キムが1位通過に成功、次に中国の劉佳宇、3位にはケリー・クラーク。
日本からは松本遥奈が5位通過でセミファイナルへ。また、今井胡桃が7位、大江光が11位で予選突破に成功している。
以下、女子ハーフパイプ予選結果。
http://medias2.fis-ski.com/pdf/2017/SB/7541/2017SB7541RLQ.pdf
一方男子では、ヒート1でアメリカのチェイス・ジョセイが1位通過、スイスのジャン・シュレラーが2位通過と新しい展開も見せている。ソチ五輪の金メダリストのユーリ・ポドラドチコフは5位通過。
ヒート2では、唯一、日本男子で出場した子出藤歩夢が8位通過に成功。
以下、男子ハーフパイプ予選結果。
http://medias3.fis-ski.com/pdf/2017/SB/7542/2017SB7542RLQ.pdf
ラークス・オープンは、まるで五輪前哨戦のように、選手層も厚い。それだけにセミに上がるのも難しい状況だったが、ここまで残った日本勢はぜひ決勝に駒を進めて表彰台に乗ってほしい。日本から応援パワーを贈ろう!