國母和弘が再び歴史に名を刻んだ!
これまでにも、US Open、X-Gamesでのハーフパイプの栄光があった。
そして、遂に今回は世界のスノーボード界が認めるバックカントリーでの名誉ある勲章、Real Snow Backcountry 2015で銀メダルを獲得だ!!
金メダルに輝いたのは、バックカントリーの暴れん坊将軍!ジョン・ジャクソン。そして、銅メダルはギギ・ラフ。
(銀メダル獲得して喜びのカズ。左は、カズのフィルマー。)
ジャッジング方法は、名誉ある最終作品をリリースしたライダー、すなわちこのコンテストに出場したライダーの5人とそのフィルマーがお互い投票して決めるというもの。なお映像作品は、90秒以内と決められている。
出場したライダーは、これまでの記事でもお伝えして来たが、改めて言うとミッケル・バング、ギギ・ラフ、ジェレミー・ジョーンズ、ジョン・ジャクソン、國母和弘だ。
この5人に残っただけでも大変名誉あり、ある意味、世界のトップ5に入ったと言っても言い訳だが、さらに銀メダルという勲章を得たのである。
以下、國母和弘が受賞した90秒動画作品。
これまで日本人プロ・ライダーの活躍と言えば、コンペティションが主だった。ハーフパイプ、近年のスロープスタイルなど、日本人はこれまでにも世界を代表する選手を輩出している。
しかし、世界のスノーボード・シーンのスターダムとも言える映像という世界では、なかなか認められていない。 ご存知、布施忠は世界のプロ・ライダーからリスペクトされ、これまでにも大きなフィルムクルーでの撮影のメインパートを努めて世界のTADASHIと知られているが。残念ながらこうした賞とは無縁だ。
そもそもこのような映像作品が、世界に認められるというのは、もの凄く難しい。
というのも、世界に排出されるようなプロダクションやブランドに身を置いて、自分が認められるように動かないといけないし、となると活動拠点は海外。ある程度の英語力も必要となるし、クルーとのコミュニケーションも必要。 こうした環境作りのチーム作りも必要になって来る。
スノーボードの実力とは関係ないところで、プロフェッショナルとしての行動力、お金を集める知恵、さらには運というもにも左右されかねない世界だ。
こうしたことを苦手とする日本人が、なかなか世界に出れなかった理由だろう。
しかし、國母和弘はこうした困難な状況を克服して、世界に認められて来た。
KAZUのライディング、スタイル、そして生き方は世界のスノーボード・シーンで大きな影響を持たらした。
ある意味、カズのこれまで行って来た努力が、今回ご褒美のような形で、このような名誉ある賞をもらったとも言えるかもしれない。
イチロー、香川など日本人スポーツ選手が世界で活躍するシーンは胸踊らされるものだが、今回のカズの銀メダル獲得も、僕たち日本人にとって凄く嬉しいことである。 おめでとうKAZU!!
以下は、金メダルを獲得したジョン・ジャクソンを紹介する動画。
http://espn.go.com/video/clip?id=espn:14162524