Story: Fusaki IIDA
Burtonの広告でマーク・ソラーズの写真を使われる度に、あの時の経験が役に立っているな、ということを思い出します。
この長髪の男の人。Butonの広告ではお馴染みでしょ!
自分が今、最も好きなプロ・ライダーの一人、マーク・ソラーズ。
地球上で五本指に入るお気に入りライダーかな。
ストリートをやっても、バックカントリーをやっても、本当に何をやってもうまい。
些細なオーリーでさえ、惚れ惚れするようなテクニック。
そしてなんと言っても、最高のカナディアン・スタイル。
一部のアメリカのライダーのように、これでもか!とわざわざ見せびらかすようなことがなく、ひじょうにナチュラルに何事もうまくできる。
映像や写真、どこを切り取っても絵になる男。
そんなマークは、近年かなりButonの広告写真で使われています。
夏のストリートから、冬のウェアの格好まで。またか、またか!といつも思います(笑)
マークはモデルのような仕事ができるから、Burtonからも重宝されて起用されるのだろうと思います。
きっとマークのことだから、喜んで協力しているに違いありません。
トップ・ライダーの中には、こうしたモデルのような仕事を嫌がる人もいるかもしれないけど、マークはそんなこと思わない性格です。
あいつは苦労人だから。
初めて会ったのは、彼が16歳だったかな。春のウィスラーでいっしょに撮影しました。
あの時から、完璧を求めるストイックさは健在でした。
上の写真は、マークがとか18歳とかの時だったと思うけど、この時、マークはウィスラーの高校を卒業できなさそうで困ったと言ってました(笑)。
もうこの頃から学校行かずにメチャクチャ滑っていたからね。
結局、卒業できたのかなあ。
そして、この写真!
今から、8年くらい前かな。
左2番目にいるのがマークです。そして中央に田中幸ちゃんもいるんですよ。この時から、超可愛いね!
Nomisの良き時代のカタログ撮影です。
あの頃から、マークはこうしたカタログ撮影に積極的だったのです。
問題児は、ラウリ・ヘイスカリとか、ジェド・アンダーソンでしたね(笑)。
撮影の日程を合わせるのが難しいとかで、なかなか来ない。
看板ライダーのシモン・チェンバレンはもちろん、必ずマークもやって来てカタログ撮影に協力的に撮影していました。
あの時の撮影で、やさしい気持ちに包まれることを思い出すのが、以下の写真です。
シモン、自らレフ板でモデルに光を当てて、仕事が円滑に進むように手伝っていたわけです。
マークも同じように協力的でした。
マークとは、ウィスラーでも時々会うけど、本当気さくです!
もう有名なトップライダーとかそういったおごりは一切なし。
だから、誰からも好かれるし、こうしたモデルを仕事ができるわけです。
とかく若い時には、「オレ、何でこんな仕事をやっているんだろ?」と思うことがあるけど、意外に将来に役立つ可能性は高いと思いますよ。
僕は、そう思います。