北米で最高にうまいキッズを決めるnext snow大会。各地域で予選を行い3月にコロラドで決勝大会が行われる。その決勝に行ける選手を決めるための1つが今回行われているウィスラー大会だ。
スキーヤー、スノーボーダーの男女が100名以上集まり、4種目の大会が行われた。
大会種目はスロープスタイル、クロスをコースを使ってタイムトライアル、さらには急斜面を使ってビッグマウンテン、そして最後にパイプ・ジャム・セッションだ。
キララキッズ軍団は、Cグループに入り最初はスロープスタイル。しかし、進行が恐ろしく早く練習ランが一本しかなかった。朝いきなり練習一本で日頃の成果を出せるのは至難の業。みんな思ったような滑りができずに悔しそうだった。
2つ目の大会はビッグマウンテン。いきなりスタート地点に着くと、下見もなしに本番と宣告。とても早いペースで進んでいるこの大会で、このような事態は想定内だったが、これではこの競技も実力を発揮できないところ。しかし、その中で龍正くん(中一)と來夢くん(小五)は果敢にクリフを攻める勇気も見せた。昨日の下見を充分に行ったことが幸いしたようだ。クリフに行くなら下見は必ずと強く主張したスタッフのペタさんに感謝!
3つ目は、ボーダークロスのコースを使って、タイムトライアル。クロス種目が盛んなブラッコムの良質なコースで、みんな楽しんで滑ることができたようだ。「このコース楽しい」という声があがっていた。
ランチ後には、パイプ・ジャム。そこで最も目立ったのは、龍正くん(中一)だった。
本人「このパイプ超飛べる」とコメントしているように、かなり調子良さそう。世界選手権など多くのビッグ大会を開催するパイプにキッズたちも満喫!
そしてその結果、トップ10に見事、高橋龍正に残った!このトップ10の中には、なんとスキーヤーが7人でスノーボーダーは3人だけ。凄い難関を潜り抜けたことになる。
しかし、これで喜んではいられない。夜6時半からはウィスラービレッジでビッグ・エアー大会があるのだ。
ビッグ・エアー会場に来て驚いた。これは毎年春行っている大会のようにかなり大きめの台、さらには観客用のフェンスもあるのだ。台はテーブルトップでなく、真ん中がえぐれているキャニオン。間違って小さく飛べば大きくケガだ。この台の大きさは、よく日本のパークにあるような大き目のサイズほどのものだが、何よりキャニオンという作りが選手にプレッシャーを与える。
緊張の面持ちの龍正くんが、スノーモービルを使って上に行く。夜の大会、観客の多さ、モービルで行くスタート台、そのすべてが初めてのことだろう。
練習2本ある内の一本目は冷静にスピードのチェック。まずは飛ばずに台の横を通過した。
練習2本目でストレート・ジャンプ。距離がギリギリでもう少しでナックル(注:着地台の角)のところに落ちそうになった。
さあ、本番どうなるか。
いっしょに来ていた仲間のキッズ、スタッフなどの熱い視線の中、龍正くんがいきなり回して来た。180をピタリと決めたのだ。緊張の糸が一気に解けた瞬間だろう。大きなガッツポーズ。観客からも声援が上がる。
そして最後となる2本目。360を狙った。しかし、着地で失敗。
表彰式では、5人の選手が時期コロラド大会の決勝に行けることがアナウンスされた。残念ながらその中に高橋龍正の名はなかった。しかし、ウィスラーで大きな経験をしたのは、間違いないだろう。そして他の6人のキッズたちも人生でも最も印象深い経験を持ち、一生の思い出になったのに違いない。
左)朝一番スロープ会場スタートエリアで記念撮影。
右)スロープ最初のジュンプでスムーズにエアーを決める未沙ちゃん。
左)ビッグマウンテンで悪雪の斜面を果敢に攻める真央くん。
右)トップ10に残った龍正くんが夜のビッグ・エアー大会に参加!
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