
アメリカ一般ピープルまで巻き込むXゲーム『「Winter X Games 12』の男子スーパーパイプは、当地英雄のショーン・ホワイトが日本からやって来たスシ・ボーイ青野令の猛攻をしのぎ優勝した。
![]() |
全米にリョウ・アオノの名を響かせた!
広告
|
![]() |
神風の襲撃を食い止めたショーン。 |
アメリカ巨大Xスポーツ市場、その中にあってXゲームという大会、イベントは格段に大きな意味を持つ。ここで活躍した選手は、アメリカで認められたことになる。また、ここで活躍した選手が金を稼げるプレイヤーとなるのだ。
予選で最も高い位置に立ったのは、バックサイド・スピン世界屈指の使い手、青野令だった。令(リュウ)は、オリンピックにつながるFISワールドランク昨年の王者だ。しかし、Xゲームに登場するのは初のこと。地元の観客は、令の実力の高さにビックリさせられた。まだ見ぬアマの強豪選手が遂にアメリカ人の目に留まった。観客はもちろんだが、このビッグ大会に視線を送っていた業界関係者、メーカーやメーカーを操るプロ・ライダーたちも令の実力を認めたのに違いない。
令のルーティーンは、
いきなりどデカいバックサイド540で入り、次にこれも高さ抜群のフロントサイド720、そしてフロントサイド900、バックサイド900、そして最後はフロントサイド1080。
対してショーンのルーティーンは、
フロントサイドのストレートエアーから、マックツイスト、フロントサイド1080、キャブ1080、フロントサイド900、バックサイド900、そして最後は雪が降る中、意地とも言えるフロントサイド1260を決めて見せた。
ショーンの得点は96.66、対して令の得点は1位のショーンに遠く及ばず88.00だった。
実際、こうして二人のルーティーンの差は広がっているように見える。しかし、この日、令はショーンを高さで圧倒し、またジャッジが得点に結び難い細かいスタイルの点でもショーンを上回ったように見受けられた。
もしかしたら、天才ライダー、ショーンだけにそんなことを感じていたのかも。だけど、ショーンは若いながらもベテランらしい勝つルーティーンで令を圧倒しようとした。また、最後にフロント12を見せたのは、己のポテンシャルの高さを改めて知らしめるかのような意気込みだったようにも思えた。
バンクーバー五輪に向けて青野令とショーン・ホワイトの戦いは続いていくだろう。
Men’s Snowboard SuperPipe Results Sunday, January 27, 2008 |
|||||
Rank | Name | Run 1 | Run 2 | Run 3 | |
---|---|---|---|---|---|
1 | Shaun White | 93.00 | 91.66 | 96.66 | 96.66 |
2 | Ryoh Aono | 88.00 | 60.00 | 88.00 | |
3 | Kevin Pearce | 53.33 | 39.00 | 85.66 | 85.66 |
4 | Mason Aguirre | 84.33 | 30.00 | 52.33 | 84.33 |
5 | Kazuhiro Kokubo | 81.66 | 82.66 | 83.00 | 83.00 |
6 | Antti Autti | 30.33 | 19.33 | 82.00 | 82.00 |
7 | Danny Kass | 81.33 | 21.66 | 81.33 | |
8 | Iouri Podladtchikov | 73.00 | 73.66 | 34.33 | 73.66 |
9 | Gary Zebrowski | 25.00 | 19.33 | 65.00 | 65.00 |
10 | Elijah Teter | 20.33 | 24.00 | 52.33 | 52.33 |