ソチ五輪スロープスタイル女子速報!
初代女王は、ジェイミー・アンダーソンに輝いた。
当初から、初代女王の最右翼として言われ続けて来てきたジェイミー・アンダーソン。しかし、今回の五輪では決して順風満帆ではなかった。
予選から、決勝1本目まで一度もトップに立つことがなかったのだ。しかも、最後の1本しか滑れないという状況において、ジェイミーのスコアは5位。もしも転倒したら、金メダルはおろか、メダルにも届かないという崖っぷち。
何度も何度も世界の大舞台で優勝を成し遂げた女王にも、五輪の魔物が襲うのか。スタート時にはジェイミーも胸に手を当て緊張を隠せない様子だった。
そんなドキドキ感120%の状況でドロップイン。
最初のジブ・セクションでは、完璧なストンプ。多くの女子ライダーが、テールから着地し安定感がなかった中で、ジェイミーは両足同時にズカンと踏み込む着地を見せる。さすがだ。
しかし、問題は3つのキッカー。ここで果たして持ち前のパフォーマンスを発揮できるのか!?
一発目、キャブ540をクリーンにメイク!
2発目は、バックサイド360。あっ、回転数が少ない。これは計画通りか。最後は、720回さなければ、メダルがない、と思いながら運命の最後のキッカーへ。
回した!見事に720回転だ。しかし、着地は!?
見事な堪えだ。お尻もつかないし、手もつかない。おもいっきり後ろ足に乗りながらも、逆捻りの状態で持ち前の筋力とバランスで堪えて最小限の減点に留める。
滑った後には、ジェイミーらしい豪快でスムーズなランの印象だ。間違いない。金メダルだろう、と思われた。
しかし、今回の五輪では、選手が滑り終わった後のジャッジングがしばし合致していない違和感があった。だから、得点が出るまではわからない。全世界のスノーボード・ファンが、表彰台圏内の選手たちが、そして当のジェイミーさえもドキドキ感で待っていたことであろう。
そして、運命の得点表示は。やはり、金メダルだった!
ジェイミー・アンダーソン。スノーボード界のスロープスタイルの女王。これまでどんな大会でも勝って勝って勝ちまくっていた女王が、やはり強かった。
見事に、オリンピック女子スロープスタイルで初代女王に輝いた!
18 | USA | Jamie ANDERSON | 80.75 | 2 | 95.25 | 1 | 95.25 | ||
8 | FIN | Enni RUKAJARVI | 73.75 | 4 | 92.50 | 2 | 92.50 | ||
1 | GBR | Jenny JONES | 73.00 | 5 | 87.25 | 3 | 87.25 | ||
4 | 3 | SUI | Sina CANDRIAN | 77.25 | 3 | 87.00 | 4 | 87.00 | |
5 | 17 | CZE | Sarka PANCOCHOVA | 86.25 | 1 | 20.00 | 11 | 86.25 | |
6 | 22 | USA | Karly SHORR | 39.00 | 10 | 75.00 | 5 | 75.00 | |
7 | 11 | AUS | Torah BRIGHT | 64.75 | 6 | 66.25 | 6 | 66.25 | |
8 | 5 | SUI | Isabel DERUNGS | 58.50 | 7 | 15.25 | 12 | 58.50 | |
9 | 20 | SUI | Elena KOENZ | 24.50 | 12 | 54.50 | 7 | 54.50 | |
10 | 14 | AUT | Anna GASSER | 49.00 | 9 | 51.75 | 8 | 51.75 | |
11 | 15 | NOR | Silje NORENDAL | 49.50 | 8 | 32.00 | 10 | 49.50 | |
12 | 4 | CAN | Spencer O BRIEN | 30.00 | 11 | 35.00 | 9 | 35.00 |