今季の一発目のDMKスノーボード・キャンプは、DMKの聖地と言ってもいい丸沼。
そして、レポートはDMKが誇るレポーター、Mr. Masumi!
今回も楽しいレポートを書いてくれたよ。
まず皆さん、明けましておめでとうございます。今年も拙いレポートではございますが、楽しかった思い出を少しでも再現できたらと思っております。
さて遅ればせながら12月14日(土)~15日(日)に行われた「初すべりキャンプ丸沼」をレポートいたします。
2月14日(土)
2013年12月。今シーズンは雪が多いのでは?なんて思って過ごしていた日々を打ち崩すかのような連日の暖かさ。11月の中ごろには20℃なんてのも記録して、とてもスキー場がオープンしているような気温ではない。しかしその暖かさを引きずりながらキャンプの日は近づいてくる。例年より3℃近く高かろうが、とにかく「今」じゃなく週末の「未来」がどうなるか、毎日天気予報とにらめっこする日々。週末には寒気がやってくるらしい、ムムム。
たぶんdmkの歴史の中でも12月の第二週目にキャンプをやったことがあるのかな?
今回初すべりをとにかく早く行いたかったのは、例年にない状況であるからです。
それは今シーズン、dmkのボス「イイダフサキ」が日本にいるということ。
長いdmkの歴史の中で「イイダフサキ」=「カナダ」は鉄板であり、「イイダフサキ」ー「カナダ」=「平井のオッサン」
おっと、逸脱。
せっかく日本にいるのだから、クラブ員と目一杯遊ばなければもったいないでしょ?
そんな思いもあり、初すべりからキャンプだ!ということになった次第です。
初すべりできる関東周辺のスキー場はある程度限られてきますが、dmk御用達はなんと言っても最高の宿「Cou屋」がある丸沼高原。スキー場と宿が決まっているんだからあとは雪ってことです。
今回参加するメンバーはフサキ、ムラッチョ、マスミのスタッフとノギー、サトミン、マキね~、ミックン、マーチャンの8人。少数精鋭です。
僕自身はキャンプの前にゆっくり泊まってから参加する計画だったので、前日の午後にゆっくり出発。17時前には沼田インターを抜け丸沼高原を目指す。12月になって開通間もない椎坂トンネルを抜けると(ものすごく楽チンになりました)チラチラと雪が舞い降り始めていました。久しぶりの雪に否応なく高まる期待。明日まで降り続いてほしいなぁ。
翌日キャンプ当日。雪は期待したほどは降り積もってはいないものの気温も低く楽しめそうな予感。まずゆっくりおきておいしい朝食を食べ始めようとするころ、フサキさん、ムラッチョさん、マーチャンが宿に到着。ほどなくみっくんも到着し、すでに大体の参加メンバーが集結するという楽チンな状態に。
Cou屋さんのご好意で皆お部屋で着替えさせてもらい、しかもゲレンデまで家主のトモさんが送ってくれるサービスまであり、うれしさ満点です。
時間には全員集合でき、早速シーズンはじめの挨拶をして出発です。
リフトに乗る前に片側だけバインディングを履く。スケーティング。さあ、今年のシーズンが今始まった。この瞬間がいつもうれしい。また今年も帰ってきたよ雪山。
リフトを二つ乗り継いで、みんなで滑りましょう。まず足慣らしです。うん、予想以上に雪もついていて、雪質もよく滑りやすい。モチロンたまに底付きすることあるけどガリガリとかではないのでカービングもできる。ただハイシーズンの調子でコース脇にパウダーないかなぁ、なんて行くとガリっと石があったりしてニューボードの方々には恐怖かも。
2~3本滑れば足慣らしは完了。早速皆の滑りを映像に収めて今晩の酒の肴に・・・ってわけではなく、ビデオクリニック、略してビデクリ。自分の滑りをフサキさんにチェックしてもらい、上手いところは褒めてもらい、上手くいかなかったところは身振り手振り教えてもらおうっていうdmkキャンプではお馴染みの鉄板イベント。その素材撮りをまずはフサキさんがカメラマンになって撮影。何度も撮影されたことがある僕でもやはり緊張する瞬間です。かっこよく滑りたいって気持ちが働くんだけど、ナカナカうまくいきません。でもかっこよくなりたいよね。
続いてマスミがカメラマンになって撮影。自分のカメラなのに操作方法イマイチわからなかったのはご愛嬌。自分が撮影していて思うことは、いつでもフサキさんが全開で楽しそうだってこと。そう、スノーボードは楽しいのです。上達する喜びもモチロンあるけど、とにかく日々忙しい中時間を割いてまで遊びに来てるんだもんね。上手くいっても行かなくても、雪の上に立てる喜びを全開で楽しまなきゃ損でっせ。
ビデクリ素材だけではなく、もっと滑りたい欲求を胸に、上に上にとリフトを乗り継ぐ。全面オープンではないけど、初すべりとしては十分にたのしい!と思える距離と幅。脇には当て込みなどイタズラも出来るぐらい雪もつき始めてるので、ただ滑り降りるって感じではなく、遊びながら流していける分、余計に充実感がある。
ただ今回は若干(?)平均年齢も高いのもあってか、ちょっと早めにお昼にしよっか?なんて話がさくっと決まってしまうところに大人の余裕?ガツガツだけではないマッタリした楽しみ方もスノーボードなんですよ。
ゲレンデの中間地点にある一番大きなレストランとんふぁんに行ったら、あらぁみんな考えていることは同じかぁ。かなりの賑わい。でもこんなときに仲間が居ると助かるんだよね。なんとか席を見つけてくれて、さあみんなでお食事タイム。今回はトモさんがお迎えもしてくれるということなので、フフフお酒でも飲んでしまいましょ♪
さあ次は何がやりたい。何かやりたい!ということでフサキさんどうします?。グラブターンやろう。ターンの最中に前の手をグラブしながら滑るって技。フロントサイドターンの時にはヒールエッジ側、バックサイドターンの時にはトゥエッジ側を掴むのですが結構難しい。特にヒールエッジ側をグラブするのは色んな要素があって大変。でも何かお題を与えられると、みんな目がきらきらしだすんだよね。M?
そんな感じで初すべり一日目は終了。程よく疲れたねぇ。トモさんのお出迎えでCou屋まで。らくちん!
いつも思うのですが、靴からウェアから全部脱いだときの開放感はいつでも最高。ホンワリとした気持ちは寒いところから暖かいところに戻ってきただけではなく、楽しいことをしてきた充実感からもあるかな。さあ、お風呂に入ってさあ!くつろぐぞ!
食事前には薪ストーブの前でくつろぎのひと時。アコさんの手作りの3種類のクッキーはどれもすごくおいしい。コーヒーもいただきながら過ごす何もしない時間。忙しい現代人にとってとても贅沢な時間ではないでしょうか。
そして待ちに待った食事タイム!そう、このキャンプの真の目的はここにある!といっても過言ではない。和洋中モザイク画のように組み合わさった調理法にただただ感服。目じりがガッツリ落ちてしまうほうどの幸福感のある味わい。毎年トモさんに「嫁になってください」とプロポーズしているのですが、毎年振られてしまうのです。ああ、食べ終わることが悲しい。
忘れちゃいけないビデクリタイム、自分の滑りを見てもらうのは本当に贅沢です。しかし今回は滑りだけではありません。キャンプすべてのことをクリニックタイム!自己紹介の写真から始まって、先ほど食べた料理の内容、はたまたメニューボードの字の形にまで注目しながらの爆笑クリニックを展開。モチロン滑りの方はフサキ講師がまじめに行うのですが、参加しているクラブ員同志も自分の経験と照らし合わせ、教えあう姿も最近増えてきました。成長していることを認めてもらう。成長したい気持ちを伸ばしてもらう。成功したときの喜びを知っているから、その喜びをみんなで遊びながら共有する。dmkの基本はそこにあるのでしょう。
みんな泣くほど笑って腹筋も成長したことでしょう。そんな最中も雪が降っているなぁ。明日まで降り続け。
(ビデクリの前になぜか料理の解説を始めたマスミさん。その余興にみなさん大爆笑!今回もマスミ・イズムがさく裂した。)
2月15日(日)
翌朝。やはりdmkキャンプは何か持っている。とくに近年はなぜかパウダー率が高いのですが、丸沼だけはあまり当たらなかったのです。が、しかし、今年は違う。初すべりなのに、なんと初パウダーもゲットしてしまうのです。
朝食前に窓から見える車を覆い隠さんばかりに積もった雪。心は躍ります。
昨日の雪質はエッジの噛み込む良い感じでしたが、やはり雪が増えると滑りやすいことを改めて実感。丸沼は気温が低い傾向にあるだけに、ぎゅっと踏みしめる音が心地よい雪質です。
わお!バッフバフではないけど、これはパウダーだよ。コース脇には確実に浮遊感を味わえるハニーゾーンがあるこの幸福感。やめられまへん。
dmkはこうなるとパウダージャンキーたちが制御不能になることが多いのですが、今回は折り目正しく昨晩ビデクリで習ったことを早速実践したりして統率が取れています。みんな大人になったね。そんな中滑りがワンランクあがったサトミちゃん。本当にその笑顔が喜び爆発で、一緒にいるだけでうれしさ伝染です。
相変わらずのマッタリさも持ち合わせているのが、平均年齢上昇中のdmk。昨日よりも更に早めに昼食タイム。おいしい朝ごはんをたっぷり食べてきたから、あまりおなかは減ってなかったけど、一息入れながらのおしゃべりも楽しいよね。
ひと段落ついた感じもあり、もうそろそろ終わりかな?なんて思ってたころ、ありましたよパウダーが。
ひざ下ほどに積もったフカフカのパウダー。いやまじでこんなパウダーを初すべりで、しかも丸沼で味わうことが出来るとはまったく考えてなかった。それだけにうれしくて、とりあえずスっころんで見ましたw。痛くなも~ん、パウダーだからね。
一人パウダーにハマって体力を奪われた方がいますが、パウダーの滑り方は理屈ではなく、パウダーを体験するしかない。dmkメンバーはパウダー好きばかりなので、参加して一緒に滑っているだけでもパウダーの滑りかたを覚えてしまう。しっかり付いておいで。でもあまり近づきすぎると、雪が舞って前が見えなくなるのはご愛嬌です。
シーズン初っ端で、ほとんど出来ていない僕のスノーボード筋はここら辺で悲鳴を上げ始めた。最後には膝がきゅうきゅう泣きを入れてました、この軟弱者め。楽しいけど怪我をする前に終了です。みんな笑顔で滑り終えてよかったね。
帰りも迎えに来てくれたよ~ありがと~トモさん。
着替える場所も提供していただき、しかもお土産までいただきました。毎年心のこもったおもてなしに、東京ではなく、丸沼、いやCou屋でオリンピックを開催すればいいのにとクリステルにそっと教えてあげたいと思います。
後ろ髪引かれる思いで宿を後にしたみんなは仲良く温泉にGO。寄居山温泉ほっこりの湯は500円という低価格なのにゆったり楽しめる綺麗なお風呂です。
そして程近くにある尾瀬片品エリアでは有名な食堂、芳味亭で夕飯。伝説の唐揚げ定食は最高のあがり方としょうゆ味がきりっと利いたご飯が進む味です。(実感すすみ過ぎるかたもいるようですが)
健康的に遊んで、食べて呑んで、笑って。最高の二日間でした。日々一生懸命働いて、貴重な時間とお金を使って参加してくれる方々に改めて感謝いたします。またみんなの笑顔を見せてください。