カービングターンに欠かせない姿勢は、基本姿勢です。
基本姿勢は、中間姿勢、また骨格に逆らわないナチュラル・ポジションと言ってもいいでしょう。
以下、説明していきます。
まずは、ボードの真上に立ちます。
次に顔だけ、進行方向に向けます。
すると、首だけねじられた格好になります。
次に足首、ヒザを曲げて、体重を真下に落とすようします。
こうしたスクワットのような姿勢は、太ももの筋肉を使うので、筋力がない人は辛い姿勢でもあります。
だけど、あまり姿勢を低くすることはありません。
軽く上下動をして、自分の体重を感じれるようにしましょう。
ヒザと足首をしっかりと曲げれることは理想ですが、それぞれの筋力差があるので軽くヒザを曲げたような状態でも良しとします。
これで、ほぼニュートラルなポジションになっています。
つまり中間姿勢、かなり基本姿勢になったということです。
だけど、ここからさらに味付け。
まずは、両手を軽く広げましょう。
腰の高さぐらいでいいです。
こうすることで、バランス幅が上がります。やじろべえと同じようなことですね。
だけど、胸とか肩の高さまで上げる必要はありません。
確かに、両手を高くあげると、より一層、バランス幅が上がったように感じますが、ライディング・ミスティクのフォロー分を残した方がいいのです。
ライディング・ミスティクのフォロー分とは、例えば、滑っていてバランスを崩したケース。
この時、両手を下げていた方が、フォローできるのです。
最初から上げてしまっていると、フォローし難くなります。
そもそもしっかりと乗れていれば、手がダラーンと下げてもいいわけです。
極端な話、両手をポケットに突っ込んだままでもいい。
すると、より下半身をワーク(動かす)必要に迫られるので、上達します。
でも、ある程度、バランスを保てるように、ちょっと両手を上げる意識。
こうした味付けは良いです。
さらに、上半身を軽く前に向けましょう。
ヒップをバインディングの角度分、例えば15度ほど向ける感じです。
こうすることで、進行方向に対するバランス幅が上がります。
しかし、この前に向ける姿勢が強過ぎると、捻り戻り姿勢が生じます。
つまり上半身と下半身が捻られた姿勢は、低い姿勢の状態のまま滑る時は良いのですが、急に上体が伸びたりするすると、捻られた身体が戻ろうとするので、そこにズレが生じやすいのです。
だから、あまり極端に上半身を前に捻らずに、スタンスに対してナチュラルに構えることをオススメします。
写真例では、やや捻り過ぎ。ボードにうまく乗れるほど、よりスタンスにナチュラルな横向きスタンスで滑ることができます。
この基本姿勢は、家の中で鏡の前でもできますので、ぜひやってみてください!
参考リンク
【ハウツー】カービングターンのハウツー(1)カービングターンの定義
https://dmksnowboard.com/?p=21079
【ハウツー】カービングターンのハウツー(2)「キレ」と「ズレ」の違い
https://dmksnowboard.com/?p=21096