日本に行って思ったけど、「もうこりゃあ、スノーボード・ムードになれない」という印象。ウチのサイトなんかもこの時期になるとアクセス数が減るのだけど、夏前のこの時期だけに納得できる。
ところがウィスラーに帰って来ると、ブルースカイの下に残雪が残る雪山が見えるし、まだ行けるかな?という気分になる。今日もビレッジにヤボ用事で行くと、向こうからTシャツでボードを抱える見覚えのある青年がスタスタ歩いてくる。真っ黒に日焼けした笑顔を見せたのはハジメ(注:dmkニューカマー・ライダーでハウツー掲示板でもお馴染みの存在)だった。
まさしくコイツはスノーボード・バカだと思った。日本では多くのスノーボーダーたちが夏モードに入り、海辺の姉ちゃんの水着姿を想像するこの時期に、なんとまだバリバリに山に行っている様子なのだ。
最近、ヤンキースの松井のお父さんが書いた本で「努力する才能」という言葉を見つけたのだけど、まさにこのスノーボード・バカ青年は努力する才能は高い。以前、ハジメがこんなことを言っているのを思い出した。
「熱い夏には、庭で気持ちいい音楽をかけながら、ボードをつけるんです。実際にスノーボードのブーツも履いて、ジブ練をするんですね。汗は噴出すように出るけど、そこで地道に上達して行く感覚を得るのは楽しいです。」
ハジメは今年、ニュース・コーナーなどで話題のNOMIS軍団が一目を置くほど、ジブがうまくなったのだけど、その陰にはこういったカゲ練習が活きていると思ったのである。
これから日本はますます暑くなるだろう。この時期にあなたは、部屋の中などでタオルなどを敷いて、ジブ練習ができるだろうか? ノーズプレスにテールプレスなどのフリースタイル系、さらには基本姿勢の確認もいい。どれほどスノーボード・バカになれるかな?
今のスノーボード実力うんぬんの話ではない。努力する才能。これがある奴は間違いなく、スノーボードがうまくなるだろう。あえてアントニオ猪木風に伝えよう。
「バカになれ! スノーボード・バカになれば、お前は次の冬ゲレンデ・ヒーローだ!!
努力する才能はあなたの胸の中に必ずや存在するであろう。」