今日は大河のサッカー・チームの最終戦がありました。
この試合は、バンクーバー、スコーミッシュ、ウィスラーというBC州西海岸にあるチームのトーナメント。これまで知らなかったけど、戦いはノックダウン方式のトーナメントで行われていて、いよいよ決勝戦だったのです!
そうか、これまでの試合は、一度も負けられない試合だったんだ、と今日の決勝で知りました(笑
確か4回ほど勝って、決勝まで進んだから、決勝、準決勝、準々決勝、第2試合、第1試合とあったのかな?
ということはまさか32チームも参加!?ともかく、決勝に行けて、目出度いってもんです。
試合が行われるのは、スコーミッシュやバンクーバーで、これまでは僕かママが運転して会場へ、もしくは他の親御さんにお願いして大河を引率してもらいました。たけど、今日は家族総出でバンクーバーまで応援です。テンション上がりまくり!
ママは、車の中でワールドカップのCDを流しながら、
「大河、イマジネーションしなさい。あなたが大活躍することを想像するのよ。」
とかなりの燃えよう(笑)。
バンクーバーのフィールドは、人工芝。だけど、とてもきれいな感じ。
練習開始すると、僕たちはグランドから柵の外に出されてしまいました。
えっ、なんで?
グランドには、コーチ、選手、審判しか入れないとのこと。かなり公式的な感じです。
試合前も選手の服装チェックがあり、腕時計をはめている子は、外されてしまいました。
相手のチームは、ブルーのカッコいいユニフォームで統一されていて、なんだかカッコいい。背も高い選手が多いし、強そうです。
ウィスラーのチームは、大河を筆頭に小粒な感じ。
試合直前になると、相手チームに向かって(?)、バキュンのポーズをしている大河。何をやっているのだろう?相手を倒すぞ!という意気込みかな?
試合直前にスターティング・メンバーを発表!もちろん大河は先発出場だろう、と思っていたら、ベンチスタート。アチャー、なんで一番動く奴を出さないんだよ。温存か!?
大河の大好きな日本人選手チームメイトのゴロウくんもスタメン落ち。二人とも活躍するのになあ、と思いつつ、気を取り直して、ウィスラー・チームの応援を。みんな頑張れー!
試合開始早々は、両チームともやや硬めな感じ。どちらも強いプレッシャーを与えずに、均衡したような状態が続きました。
だけど、ゴロウくんが投入されると、一気にウィスラー・チームに元気が出て、チャンスを生む展開に。
しかし、そんな活躍をしているゴロウくんのお父さんは、相変わらず厳しい(笑)。
「ゴロウ、お前もっとこうしろー、ああしろー!」って感じで、怒鳴られています。
だけど、その気持ち、凄くわかります。僕も大河が出ている時は、興奮して鬼モードだから(笑)。
そして遂に大河もゲームへ。ポジションは右のウィング。ボールが回って来ないからか、動きも鈍い感じです。
もうこの頃になると応援モードに夢中。ウチのママもうるさいから、一番うるさい家族だったかもしれません(笑)。もちろん、興奮モードだけに写真撮影もできません。
そして、前半終了。
うーん、なんだか消化不良だ。だけど、0-0という展開、緊迫感があっていい。後半戦に向かって楽しみいっぱいです。
後半戦、大河はミッド・フィルダーに起用されました。来たぞー!
この子供たちの試合は、前に2人、中に3人、後に2人、そしてキーパーという2-3-2のポジションだから、ミッドは圧倒的に仕事が増えるのです。動くのが大好きな大河の絶好のポジション。ほとんど親バカ入っていますが(笑)、そうここに大河を置いてほしい!
展開は動きました。大河がミッドに入って、ウィスラーは俄然先頭モードに。しかも、1つ上の頼もしい5年生の兄ちゃん、エース格のフレイザーと、キャプテンのエイデンがバックにいるから安心ってもんです。二人の実力者が、うまくボールを前に送り、チャンスを生む場面が増えました。ウィスラー、頑張れー!
そして、大河が左の後ろの方から怒涛の3人抜き、すると抜かれた子が戻って来て、怒ったのか?危険なスライディング・タックル。「バカヤロー、ウチの息子になんてことするんだ!」って思ったけど、すぐに大河は立ち上がり、ファールもらってフリー・キック。おお、チャンスだって、僕はすぐにご機嫌に。
コーチは、「大河、ゴール狙ってもいいぞ!」の掛け声。
センターラインに近くて、かなりの距離だったけど、大河だったら充分に狙える距離。そうだ、決めてくれ、と願っていると、ボールはどんどんゴールに吸い寄せられていきます。よし、そのまま行けー!と思ったけど、ボールはゴール上のクロスバーに当たって跳ね返ってしまった。嗚呼・・・。
この後も果敢に動いた大河だけど、交代させられてしまいました。うわあ、なんでだよ、と思ったけど、子供たちの試合で、参加した選手がみんなで参加してエンジョイするゲーム。仕方ありません。
もう後半で時間がなくなって来たので、心配していました。ウィスラー・チーム、頑張れー!と声をからしながら応援です。もちろん、僕だけでなく、ウィスラーからやって来た、お父さん、お母さん、選手の兄弟に、おじいちゃん、おばあちゃんも、みんなでウィスラー、頑張れです。
しかし、後半残り10分というところで。相手の14番の選手に決められてしまいました。うわあ、チッキショー。コイツ要注意とわかっていたから、試合中もマークするように言っていたんだけどなあ。
もう、こうなったら大河を投入してくれ。お前が決めろ!と強く願っていました。そして、試合時間が残り5分ほど、というところで、大河が遂にイン!ヨッシャー、お前行けー!!決めろー、同点にしろ!!!と日本語で叫びました。
そして、大河は躍動しました。親バカと言われるかもしれないが、本当に躍動するように見えました。守っても献身的に動くし、攻めも積極的に。グランドの縦横、たくさん動き回っています。お前確か、この時、フォワードだっただろう、と一瞬思ったけど、コーチも興奮していたのでしょう、ポジションなんか関係ねえ、って時間帯になっていたのです。
すると、大河がゴール前で果敢に攻めてシュートを放った!それが相手の手に当たったのです。
思わず僕は「ハンドだ!」と叫んだし、ウィスラー応援団もハンドの大合唱。すると、審判も「ハンド」のコール。エラい大河、チャンスをつかんだぞ。ペナルティ・キックだ。
蹴るのは、チームのエース・ストライカーのフレイザーです。
決めてくれ、決めてくれ、決めてくれ・・・、と念じまくりました。
すると、フレイザー、大人のシュートを。フェイントをかけるかのように、相手ゴールの逆側にコロコロと決めたのです!ヤッター、フレイザー、残り3分で同点ゴ~ル!!!
もう、こうなったらウィスラー応援団、チーム、コーチはお祭り騒ぎ。GOウィスラーって感じの大応援です。
すると、大河がまたしても、凄いロングなシュートを放ちました。おお、行ったぞー!僕の心臓は、バクバクです。
決まったかも、と思いきや、またしてもゴール上段のクロスバーに当たった。みんな溜息どっふう~。
そして、そのまま試合終了。
えーえ、延長戦か?と思いきや、PKだって。えー、そんなんで勝敗決めるのって可愛そうだとよ、と思ったけど、運命のPK戦へ突入です。
最初打つのはウィスラー・エースのフレイザー。
今度も大人な感じのコロコロで狙ったけど、向こうのゴールのファイン・セイブに阻まれました。
後攻の相手チームが決めて、0-1に。
次に打つのは、大河。おお、2番手に抜擢です。
僕が「大河、頑張れ、決めろー!」と叫ぶと、ウィスラー応援団からもGO大河の掛け声が。
そして、大河はやや右に上げました。だけどちょっと中に入っちゃった。相手ゴールに止められてしまいました。アッチャー。みなさん、ゴメンなさい。
その後、相手に入れられて、0-2に。
3番手はチーム・キャプテンのエイデン。
見事にスパっと決めました。
そして、4番手でシュートが上手な選手も決めてくれました。
だけど、5番目の選手が外してしまって、試合終了。嗚呼、ウィスラーは、負けてしまいました。
決勝まで、というか、今季ウィスラー・エリアのゲームでも一度も負けたことがなかった大河のチームだけど、遂に悔しい結果に。
でも、今回のはPKだ。試合では、一度も負けたことがないんだ。
負けた瞬間、泣いている選手、泣いている親御さんの姿もありました。キャプテンのエイデンも泣いていました。
僕もその姿を見て、こみ上げて来ました。エイデンが頑張ってディフェンスしてくれたから、ここまで来れたんだ。ありがとう、エイデン。キミこそMVPだ!と。
そして、僕は直接、エイデンにそのことを伝えました。「本当によく頑張ったね。ありがとう。」と、肩を叩きながら健闘を称えると、エイデンもうなずいていました。
親御さんたちは、みんなで大きな拍手をして選手を迎えました。
大河のいただいたメダルを見ると、ファイナリトと記してありました。
そうか、準優勝でなく、ファイナルにいった選手の一人なんだ。
大河が誇らしく見えました。お父さんに、たくさんの素晴らしいプレーを見せて、そしてエキサイティングにさせてくれて、ありがとう!と改めて思いました。
そして、ここまで引っ張ってくれたチームメイト、コーチの方々に感謝をしました。
僕にとっては、今年、どのプロフェッショナルなサッカーや野球の試合よりも、大河の試合が一番だと思いました。