13キロもの重いカメラバッグを担ぎ。
3時間以上の雪の建設作業を行い、
いざ撮影しようと思ってビデオカメラのファインダーから、イメージ作りをしていたら、
突然そのファインダーが真っ暗になった。
えっ、故障? まさか! だって買ったばかりだよ。
中古だけど20万円以上したんだ。定価なら50万円もする良いカメラだよ。
まさか。嘘だろ。絶対に嘘に違わない。
唖然としたのが数秒だったろう。その後、すかさず新しいバッテリーを入れてみるけど、動かない。
さらに説明書を読んでみる。故障と思ったら、のページをチェック。
うーん、どの項目にも当たらない。
まさに故障してしまったようだ。だいたい長年ビデオ撮影しているけど、あの落ち方は異常だったし。
間違いないようだぞ。オレのカメラは故障している。これが現実だ。夢ではない。
3時間の重労働をやった仲間(ライダー)に、どう言おうか。
どうもこうも言うしかないだろ。
気づいたら
「カメラ壊れた!」
と叫んでいた。
「本当ですか?」
「本当だよ。」
「だけど、もう1つこっちのカメラがある。これだってかなり立派なもんだぞ」
むなしいほど小さい家庭用のカメラを見せる。そして、そのカメラは本体以上に値段が高い三脚に乗せられた。
しかし、結局のところこの場所は、スピードが足りなくて使えない場所だった。
それは、仕方ない。撮影していたら、よくあることだ。
だけど、オレの買ったばかりのカメラは・・・。
子供たちの寝顔だけが忌めてくれる夜だった。
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