Text: Dan ATO http://ameblo.jp/canadan1122/
いつもDMKに最新活動情報を寄せてくれるウィスラー在住のダンくん(阿刀 暖)から、ヘルメットは大切です!というコラムをいただいたので、ご紹介しよう。
みなさん、こんにちは!
阿刀暖 です。
まずはスッゴクうれしいNEWSがあります。
僕がスポンサードしていただいてるヘルメットカンパニーのSandboxの来季のカタログに僕のライディング写真が掲載されました!
今日はそんなヘルメットの話をしたいと思います。
僕がいま活動しているウィスラーでは、滑っている人の圧倒的な人数がヘルメットをかぶっています。
これは、カナダだけが特別ではなくてアメリカ、そしてヨーロッパでもキッズ達はもちろん、大人たちもヘルメットを着用してスキーやスノーボードを楽しんでいます。
ヘルメットの着用はもはや文化として強く根付いていますね。
日本ではどうでしょう?
キングスや一部の室内ゲレンデででは、ヘルメットの着用が義務付けられているので被ると思いますが、冬になって外のゲレンデで滑る人はほとんどの方が付けてないでしょう。
そこには、やはり「ヘルメットはカッコ悪いから。」 や 「プロの人たちも被っていないから。」、「邪魔くさいから。」等の理由があると思います。
ウィスラーで会った日本人のプロスノーボーダーの方たちも、こっちでは被っていてもお話を聞くと、日本では大会で決まっていたりしない限りほんとんど被らないそうです。
まず、正直に僕はカナダに来るまではヘルメットなんてダサいと思ってました。
だって、中学生のころまではゴリゴリのTechnineファンで、滑る時はビーニーやベースボールキャップなんかで滑ってました。
でもカナダに来て、ウィスラーの広大なゲレンデを見て、実際に滑ってみて感じたことは、「やばい、スノーボードって死ねる。」ってことでした。
ゲレンデも広いから、自然とフリーランも早くなるし、一般レベルのスキーヤー・スノーボーダーでも、普通にビュンビュン飛ばしてきます。
そんな、スピードで滑ってクラッシュしたら、いくら下が雪とはいえ、普通に交通事故レベルです。
自分がいくら気をつけていても、人から突っ込まれてぶつかる可能性だってあります。
そして、ここにご紹介したい動画があります。
先シーズンにリリースされた動画なんですが、一人のスノーボーダーの怪我からの復活を負ったドキュメンタリーです。
本編は20分もあるので、時間の無い方は下の短いバージョンを見てください。
かいつまんでですが、内容はしっかりわかります。
全部英語なので難しいかもしれないですけど、簡単に動画の説明をすると
Danny Toumarkine (以下ダニー)はBurton / Analogなんかにスポンサードされている、プロ・スノーボーダーです。
ムービーの冒頭で分かるように、かれのパフォーマンスは素晴らしく、普通に「うまい人」です。
そんなうまい彼でも、このように事故にあって、脳にダメージを負ってしまいます。
事故から一か月後、ようやく目を覚まして、脳の大手術を四回もうけて退院したあとは
次のシーズンまで一年間の壮絶なリハビリをへて、バックオンスノーすることができています。
ビデオのなかでダニーが繰り返し言っているのは
「僕は本当にラッキーだった。こうして生きてられるのが」
そして、
「もし、ヘルメットを被っていれば・・・・」という言葉です。
もちろん、ヘルメットが万全なわけではありませんが、ヘルメットを被るだけで防げた事故は本当にたくさんあったはずです。
Sandboxのヘルメットは本当にかっこよくて、オシャレで、僕はSandboxを被ってスノーボードができることが本当に幸せです。
もちろん、Sandboxだけじゃなくて、RED, Giro , Protec, Capix等々それぞれのヘルメットカンパニーがデザイン・機能性ともに素晴らしいヘルメットを販売しています。
最近は、Ride、K2等のボードカンパニーもヘルメットをリリースしています。
みなさん、スノーボードするときにヒップパッドや上半身のプロテクターをつけてる方は多いと思います。
じゃあ、なぜヘルメットも被らないんですか?ヘルメットもプロテクターの延長ですし、まず守るべきなのは「脳」です。
それに、冬に被るヘルメットは暖かいですし、何よりクラッシュしてもビーニーとゴーグルが吹っ飛びません。
パウダーでこけても、ゴーグル死にません。
メリットばっかりじゃないですか!
これは、ヘルメットを被るしかないですよ!!
ついつい、すごい長文になってしまいました。
ここまで、読んでくださった方本当にありがとうございます。
今の僕のスノーボーダーとしての夢のひとつに、日本人への、ヘルメットの普及というのがあります。
僕がもっとうまくなって、すごい滑りをして、スノーボード業界のヘルメットのイメージを変えて、「ヘルメット = カッコいいモノ」!という風にしたいです。
いつか、ヘルメットが「当たり前」に、「オシャレなアイテム」になるように、頑張ります。
このブログを読んで、一人でも「ヘルメットを被る」という選択をしてくれる人が増えたらスッゴクうれしいです。
阿刀 暖
http://ameblo.jp/canadan1122/