
シーズンの締めくくりとして開催された「World Rookie Snowboard Finals 2026」。
オーストリア・ツェル・アム・ゼー=カプルーンを舞台に、世界中の若手トップライダーが集結し、スロープスタイル、ビッグエア、レールジャムで激突。
プロへの登竜門として知られるこの大会で、次世代のスターたちがその実力を証明した。
2026年3月21日から28日にかけて開催されたWorld Rookie Snowboard Finals 2026は、今シーズンを締めくくる重要な一戦となった。
7日間にわたり、U18・U16のトップライダーたちが集まり、世界基準のハイレベルな戦いが繰り広げられた。
日を追うごとに進化していくライディングは、まさに“次世代”という言葉にふさわしいもの。創造性、完成度、そして安定感を兼ね備えたライダーたちが、プロへのステップとなるタイトルを狙い競い合った。
ビッグエアで幕開け、ルチキンが圧巻の1620
大会はビッグエアからスタート。
女子では、U16でマリー・クールマン(ドイツ)、U18でマリア・ニコルスカヤ(AIN)が優勝。ニコルスカヤはクリーンなバックサイド1080ミュートで存在感を示した。
男子ではU16をヴァルター・パンゼーリ(イタリア)が制し、U18ではドミトロ・ルチキン(ウクライナ)がバックサイド1620を完璧にメイク。初のワールドルーキーチャンピオンに輝いた。
なお彼は直前のジュニア世界選手権でも3つのメダルを獲得しており、その勢いのまま頂点に立った形だ。
創造性が試されたスロープスタイル
今大会のスロープスタイルは、従来のキッカー主体ではなく、レールセクションやナックル、大型ヒップを組み合わせたユニークな構成。
バックサイド900やハーコンフリップ、キャブ720など、多彩なトリックが飛び出し、ライダーごとの個性が際立つ展開となった。
女子ではクールマンとニコルスカヤが再びワンツーを決め、今大会2冠を達成。
男子U18ではルチキンが連勝し、その支配力をさらに強めた。
U16ではノリン・ケラー(スイス)が優勝を手にした。
レールジャムで決着、トリプルクラウン誕生
最終種目のレールジャムでは、コンディションが一変し、冬らしいタフな環境での戦いに。
U16男子ではケラーがこの種目でも勝利し2勝目を獲得。女子では中山樹里が安定した滑りで存在感を見せた。
そして最大のハイライトはU18女子。
ニコルスカヤがレールジャムも制し、3種目すべてで優勝。トリプルクラウンを達成し、2026年の象徴的存在となった。
男子ではピリー・ポシオ(フィンランド)がレールジャムを制して大会を締めくくった。

ただの大会ではない“コミュニティ”
World Rookie Tourの魅力は競技だけにとどまらない。
バスケットボールやワークショップなどのサイドイベントも用意され、世界中の若手ライダーたちが交流し、つながりを深める場となっている。
ここで生まれる経験や関係性は、競技の枠を超え、彼らのキャリアを大きく広げていく。
プロへの入り口はここにある
World Rookie Tourは、これまで数多くのプロライダーを輩出してきた登竜門。
「プロになりたい」
そう願う若いライダーにとって、この舞台こそが最初の一歩となる。

