The Snow Leagueでテストされたヘルメットステッカー『Crash Patch』の正体とは?

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スノーボードをはじめとするアクションスポーツでは、転倒や衝突による頭部への衝撃は常に付きまとうリスクである。そんな中、ヘルメットに貼るだけで強い衝撃を検知できる新しい安全技術が登場し、スノーボード界でも注目を集めている。

その名は「Crash Patch(クラッシュ・パッチ)」。
強い衝撃を受けると色が変化する、ヘルメット用ステッカー型デバイスだ。

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The Snow Leagueの大会で実際にテスト

Crash Patchがテストされたのは、2026年2月にアメリカ・コロラド州アスペンにある Buttermilk Ski Resort で開催されたハーフパイプイベント。

この大会は、スノーボードとフリースキーの新しいプロリーグである The Snow League が主催したものだ。

このリーグは、オリンピックに5度出場したレジェンドスノーボーダー、ショーン・ホワイトによって2024年に設立された。年間を通して世界各地で大会を開催し、トップアスリートが競い合う新しい舞台として注目を集めている。

大会には世界トップレベルのスノーボーダー32名が出場。そのうち数名の選手が、ヘルメットにCrash Patchを装着して競技に臨んだ。

強い衝撃を受けると赤く変化

Crash Patchの最大の特徴は、頭部に強い衝撃が加わるとステッカーの色が赤く変わることだ。

神経学の研究によると、頭部に**重力の約75倍(75G)**の衝撃が加わると、脳震盪のリスクが高まるとされている。しかし実際のスポーツ現場では、その衝撃の強さを選手自身が判断することは難しい。

さらに、脳震盪の症状は数時間後に遅れて現れるケースもあり、競技中に重大なダメージに気づかないことも少なくない。

Crash Patchは、そうした見えないリスクを視覚的に知らせるシンプルな警告システムとして開発された。

ステッカー型だから普及の可能性も高い

この技術を開発したのは、ヘルス分野の企業である Klick Health 。

これまで頭部衝撃を測定する技術は存在していたものの、多くはアメリカンフットボールなどで使用されるセンサー内蔵の高価なヘルメットだった。そのため、一般のアスリートにとっては導入が難しいという課題があった。

Crash Patchはヘルメットに貼るだけのステッカー型にすることで、スノーボードを含むさまざまなヘルメットスポーツでの利用を想定している。

まだ市販前だが注目の安全技術

現在、Crash Patchはまだ市販されていない試験段階の技術である。

しかし、もし実用化されれば、スノーボードやスケートボード、サイクリングなど、ヘルメットを使用する多くのスポーツにおいて、頭部衝撃を可視化する新しい安全ツールになる可能性を秘めている。

今後、この小さなステッカーがアクションスポーツの安全基準を大きく変える日が来るかもしれない。

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