
2025/26シーズンのスノーボード・ワールドカップ(W杯)ハーフパイプ第6戦は、札幌市のばんけいスキー場で決勝が行われる予定だったが、大雪による悪天候のため決勝が中止となった。最終順位は予選の結果をもとに決定され、男子は戸塚優斗、女子は小野光希が優勝を果たした。
日本でスノーボードW杯ハーフパイプが開催されるのは約10年ぶり。久しぶりの国内開催として注目を集めた大会となった。
男子:戸塚優斗が今季2勝目、W杯通算10勝目
男子では、ミラノ・コルティナ2026冬季五輪金メダリストの戸塚優斗が、予選2本目に記録した91.50点でトップとなり優勝。今季2勝目を挙げた。
2位は予選で89.00点をマークしたオーストラリアのバレンティーノ・グセリ、3位には85.50点の山田琉聖が入った。
この結果は、戸塚が優勝、山田が3位だったミラノ・コルティナ五輪の表彰台と似た顔ぶれとなった(2位はオーストラリアのスコッティ・ジェームズ)。
戸塚にとって今回の勝利は、2026年1月のアスペン(バターミルク)でのU.S.グランプリに続く今季2勝目。さらにW杯通算10勝目となり、ハーフパイプW杯史上で通算2桁勝利を達成した2人目のライダーとなった。なお、最多勝はスコッティ・ジェームズの11勝で、戸塚はあと1勝に迫っている。
また、この勝利により種目別ランキングでは396ポイントとなり、2位のグセリ(350ポイント)との差を広げた。
女子:小野光希が優勝 清水さらがW杯初表彰台
女子では、22歳の小野光希が予選87.00点で優勝。ミラノ・コルティナ五輪で銅メダルを獲得した勢いそのままに、今季2勝目を挙げた。
2位には78.50点の冨田せな、3位には16歳の清水さらが78.00点で入り、W杯初表彰台を記録した。
清水はミラノ・コルティナ五輪で4位と惜しくもメダルを逃していたが、2週間前にはアスペンで行われた「Snow League」で優勝するなど勢いを見せている。
4位には工藤璃星が入り、女子種目別ランキングではトップのチェ・ガオン(韓国)にわずか4ポイント差の296ポイントまで迫っている。
なお、チェ・ガオンはミラノ・コルティナ五輪で金メダルを獲得後、同大会での転倒の影響もあり、その後のW杯には出場していない。
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エキシビションでは戸塚がトリプルコーク1440に挑戦
決勝中止後にはエキシビションが行われ、戸塚は観客を楽しませるためトリプルコーク1440に挑戦した。
また、工藤璃星や山田琉聖もファンの前でライディングを披露。厳しいコンディションの中でも会場に詰めかけた観客を楽しませ、会場の雰囲気を盛り上げた。
「決勝が中止になり、スリングショットが登場する時は、きっと最高のショーになる」。そんな言葉を思わせるように、ライダーたちは札幌に集まったファンのためにパフォーマンスを見せ、イベントの熱気を最後まで保った。
「少しでも楽しませたい」と語り会場を沸かせた戸塚は、今後について「連覇は今の俺にしかできないこと。連覇を狙いたいという気持ちは生まれた」と語り、4年後のオリンピック連覇への意欲を見せた。
次戦はW杯ファイナル
ハーフパイプW杯ツアーの次戦は、3月25日〜29日にスイス・シルヴァプラナで行われるW杯ファイナル。ここで2025/26シーズンのクリスタルグローブ(総合優勝)が決定する予定だ。

