北米最大のスノーリゾートグループVail Resortsがヤングアダルト向けの新しいパス料金

Epic Pass Pricing Chart 3/3/26
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北米最大のスノーリゾートグループ、Vail Resortsが来季2026/27シーズンに向けて、ヤングアダルト層を対象にした新たなパス料金を発表した。

対象は13歳から30歳まで。
上位パスが20%オフとなり、Epic Passは869ドルから、Epic Local Passは649ドルから購入可能となる。

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このニュースの本質は、単なる値引きではない。

価格で示した「世代交代」への本気度

Vail ResortsのCEO、ロブ・カッツ氏、今回の取り組みを“世代交代への投資”と位置づけている。

スキー・スノーボード市場は、北米でも高齢化が進んでいる。
そこで同社は、未来のコアユーザーとなる層を明確に定義し、価格で後押しする戦略に出た。

さらに早期購入者には、友人や家族とシェアできる割引チケットも付帯。
若者が仲間を連れて山へ行く仕組みまで設計されている。

価格を下げるということは、短期的な収益を削る決断でもある。
それでも実行するのは、「今投資しなければ市場は縮小する」という強い危機感があるからだ。

日本も参考にするべき理由

日本でも若年層のスノーボード人口減少は長年の課題だ。
しかし「13〜30歳」という幅広い世代をまとめて未来投資層と位置づけ、価格を再設計する動きはほとんど見られない。

学生割引や早割はある。
だが、それは“余った需要を拾う割引”に近い。

Vail Resortsの施策は違う。
これは“未来を育てる価格戦略”だ。

価格はメッセージでもある。

「あなたたちが次の主役だ」

そう宣言することが、文化をつなぐ第一歩になる。

人口減少時代の日本こそ、短期収益ではなく、世代循環を見据えたパス戦略を本気で考えるタイミングに来ているのではないだろうか。

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