
Rockstar Energyが手がけるドキュメンタリーシリーズ「In Depth」に、ストリートシーンを牽引してきたスノーボーダー、ジル・パーキンスが登場する。本作は、彼女のライディングだけでなく、価値観や葛藤、そしてスノーボードとどう向き合ってきたのかを深く掘り下げた一本である。
「プロスノーボーダーという言葉だけでは、自分を語りきれない」。映像はそんな彼女の言葉から始まる。スポーツ、スケートボード、創作活動──ジルにとってスノーボードは単なる職業ではなく、人生を形づくる複合的な表現の場であることが語られていく。
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キャリア初期、女性スノーボーダーに向けられてきた固定観念や偏見の中で、彼女は“より大きく、より危険な”ラインに挑むことで自らの居場所を切り拓いてきた。ストリートでのフロントボードやビッグスポットへの挑戦は、注目を集めるためだけでなく、「自分はここにいていい」という証明でもあった。
一方で、度重なる怪我を経て、フィジカルとメンタルのケアの重要性にも向き合うようになる。ジムでのトレーニング、心の健康、そしてスノーボード以外の時間を持つこと。それらは競技レベルを維持するためだけでなく、長く滑り続けるための土台となっている。
映像後半では、スケートボードや日常の創作活動、仲間との時間にも光が当てられる。仕事としてのスノーボードと、純粋に楽しむためのスノーボード。その間にある揺らぎや再発見こそが、彼女を再び雪山へと向かわせている。
「In Depth with ジル・パーキンス」は、結果や肩書きではなく、プロスノーボーダーとして生きる“プロセス”を丁寧に描いた作品である。女性スノーボーディングの現在地と、その先にある可能性を感じさせる内容となっている。
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