
衝撃的なニュースが飛び込んできた。
五輪2大会連続金メダリスト、そして来月開幕する2026ミラノ・コルチナ冬季五輪でも絶対的な金メダル候補と目されていたアメリカ代表のクロエ・キムが、肩脱臼という大きな負傷を負ったことを明らかにした。
負傷が起きたのは、トレーニング先であるスイス合宿の2日目。
クロエは自身のインスタグラムでこの出来事を報告し、「前向きでいようとしているけれど、とても難しい瞬間」「感情の波が激しすぎて、文字通り片頭痛がしている」と、揺れ動く率直な心境を明かした。
公開された映像を見る限り、原因は驚くほどシンプルだ。
ジャンプ後のボトムランで、ほんの一瞬の油断からバランスを崩し、逆エッジを取られたようにも見える形で転倒。
クロエ本人もこの場面を振り返り、「愚かな転倒だった」と自ら語っている。
だが、この転倒は決して特別なものではない。
むしろスノーボーダーなら誰もが経験し得る、“気を抜いた瞬間に突然牙をむく逆エッジ”。
トップアスリートであっても避けきれない、不運としか言いようのない事故だった。
クロエは投稿の中で、「今できることは休養を取り、できる限り早く戻るために全力を尽くすこと」と語り、ファンや関係者への感謝の言葉も忘れていない。
最後には「私、年を取ってきたのかもね」とユーモアを交えた一文も添え、彼女らしい強さと人間味を感じさせた。
五輪本番までは、まだ約1か月先。
回復の時間は残されているとはいえ、肩という競技生命に直結する部位である以上、不安が完全に拭い去られることはないだろう。
無意識に肩をかばう動きが出れば、それはそのままジャンプの完成度、そして勝敗に直結する。
金メダル最有力候補に突きつけられた、あまりにも残酷な現実。
ミラノ・コルチナ五輪は、クロエ・キムにとって技術だけでなく、コンディションと精神力が同時に試される大会になりそうだ。

