
Freeride World Tour王者が山と家族、そして自分自身に向き合う“内なるフリーライド”
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Freeride World Tourで4度の総合優勝を果たしたヴィクター・デラルー。
彼が「最も生きていると感じる場所」――それが山である。
『IN COLD BLOOD & by heart』は、派手なインタビューや誇張された演出を排した、極めてパーソナルなフリーライドフィルムだ。
高いリスクを伴うコンペティションと、純粋なバックカントリーライディング。その狭間で揺れ動く一人のライダーの“内なる声”が、この作品の軸となっている。
恐怖と執着、挑戦への欲求と家族との時間。
ヴィクターは、計算されたリスクと「もっと先へ進みたい」という衝動のバランスについて、自身に問いかけ続ける。
舞台は、圧倒的なスケールを持つ高山と、対照的に静かで親密な家族との時間。そのコントラストが、彼の思考や感情をより鮮明に映し出す。
この作品が描くのは、パフォーマンスの先にあるものだ。
ライディングがもたらす自由と、その裏側にある脆さ。
勝つことよりも、「完全に生きている」と実感できる瞬間を求める姿が、正直な言葉と映像で紡がれていく。
『IN COLD BLOOD & by heart』は、単なるフリーライドムービーではない。
情熱、レジリエンス、そして謙虚さ。
山への愛を、視点と感情ごと共有する――そんな“親密な肖像”として、深く心に残る作品である。
A film by Alex Heitler
Main filmers:
Noa Barrau
Alex Heitler
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