
ワールドカップ・ビッグエア開幕戦。
その舞台裏で、宮村結斗が見せたのは「競技者としての素顔」だった。
動画では、予選当日の様子がほぼノーカットで描かれる。
ヒート1が終わり、日本勢がまさかの3名のみ突破という状況の中、結斗はこれから始まるヒート2に向け、静かに準備を進めていく。
■ “焦り”から始まる練習時間
選手たちが一斉にジャンプ台へ向かう中、結斗は日焼け止めを塗っていたことで最後尾に。
「みんな焦ってる。練習したくて仕方がない」
そう語りつつ、自分は焦らず“のんべんだらり”と準備に入る。
しかし、実際にスタートへ立つとその空気は一変する。
ヒート2のトレーニングが始まると、ほとんどの選手が急いで滑り始め、結斗は“最後のライダー”に。
それでも焦らない。
感覚を重視する彼は、あえて映像も見ず、自分の体とスピードの感覚だけで調整を進めていく。
■ 走りを生む“準備”の積み重ね
動画内では、彼の道具への信頼も印象的だ。
- チューンナップ工房 NK による仕上げ
- 父がかけてくれたワックス
- そして自身が前日に塗ったワックス
「この全部が重なって、ヒート2で一番走ってる」と語る結斗。
スピード調整を数本繰り返す中で、彼は完璧なアプローチを掴んでいく。
■ 技の選択と“確信”の瞬間
予選では バック19(バックサイド1980) を軸に挑む計画だった結斗。
2本目には バック21(バックサイド2160) を狙う構想も口にするが、ジャンプ台の着地が荒れている状況を見て、リスクを慎重に分析する。
最終的には21をキャンセルしつつも、
「今まで“できるかも”だった21が、今日“絶対できる”という確信に変わった」
と語る場面が、この動画のハイライトともいえる瞬間だ。
■ 「大会は始まる前に結果がほぼ決まっている」
結斗の言葉の中でも、とくに印象に残るのがこれだ。
「大会なんて、始まる前からほぼ結果が決まってる。当日の行動はほんの一部。」
普段のメンタルづくり、練習、準備。
そうした“見えない部分”の積み重ねこそが、彼のパフォーマンスを支えていることがわかる。
そして予選の手応えについても、
「多分通ったかな」
と、どこか落ち着いた様子で締めくくる。
■ 明日の決勝へ
予選は無事に終わり、翌日は一日オフ。
体を整え、決勝に備える結斗。
動画は、競技者としてのストイックさと、宮村結斗らしい自然体の空気感が絶妙に混ざった内容になっている。
宮村結斗ホームページ
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