
1998年長野オリンピックでスノーボードが正式採用されて以来、ずっと五輪種目として続いてきたアルパイン。その歴史ある競技が、将来的にオリンピックから姿を消す可能性が浮上している。
国際オリンピック委員会(IOC)は、2026年ミラノ・コルティナ大会以降の種目見直しに向けて調査を進めており、その中でスノーボード・パラレル大回転(PGS) が「削除候補」として取り沙汰されている。
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アルパインは、スピードと技術の両方を求められる独特の魅力を持ち、長年にわたり多くのファンを惹きつけてきた。日本でも強豪選手を輩出してきた歴史があり、2014年ソチ五輪では竹内智香が女子パラレル大回転で銀メダルを獲得。これは日本女子スノーボード史上初の五輪メダルとして、大きな話題を呼んだ。
そして次世代を担う存在として注目されているのが三木つばきだ。彼女は急成長を遂げ、来年開催される2026年ミラノ・コルティナ大会では金メダル候補の一人として期待されている。もしPGSが五輪から姿を消すことになれば、まさに三木が輝く舞台が最後の五輪となる可能性もある。
IOCはまだ正式決定を下していないが、少なくとも2026年大会までは競技として継続される見通しだ。その後の存続可否は、出場者数や競技の注目度、競技人口の広がりなどを踏まえた上で判断されることになる。
もしアルパイン種目がオリンピックから消えれば、スノーボード競技の“原点”のひとつが失われることになる。果たして、アルパインは未来の五輪でも続いていくのか――。その行方に大きな注目が集まっている。
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