
レッドブル・アスリートでありスカイサーファーのショーン・マコーマックが、世界中のアクションスポーツファンを驚愕させた。彼は8月23日、サンフランシスコのベイブリッジに空からダイブし、スカイサーフィンでグラインドを成功させたのだ。使用したのは、なんとプラダのボード。
マコーマックは高度5000フィートから飛び降り、空中でボードを操りながらブリッジに突入。その後、湾内に浮かべられたバージ船に無事ランディングした。この一連の挑戦は、レッドブルと彼自身が18カ月以上かけて準備してきたプロジェクトだという。
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このアイデアは、ロサンゼルスでのCM撮影中、昼休みに空を眺めていたマコーマックの妄想から生まれた。
「屋上をキャノピーで擦り抜けるような“あり得ないグラインド”を想像したんだ。それがどんどん形になっていった」と彼は語っている。
挑戦に向けた準備は徹底的に秘密裏に行われた。7月にはスカイダイブ・エルシノアで、182フィートのクレーンと降下ワイヤーを使い、ベイブリッジを模した練習を繰り返した。サンフランシスコ市長でさえ、この計画を知らされていなかったという。

「これは人生で最もテクニカルで危険な挑戦だった。ほんの一瞬でも判断を誤れば大惨事につながるポイントがいくつもあった」とマコーマックは振り返る。
狂気としか言いようのないスカイサーフィン・スタント。まさに「クレイジー」の一言で片付けられない、歴史的な瞬間となった。
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