
2025年4月、ゼブ・パウエルがジョーダンブランドと正式に契約したというニュースは、スノーボード界に大きな衝撃と興奮をもたらした。
あれから数ヶ月──その“続き”が、今回ギリシャで開催されたジョーダンブランド40周年記念イベント「Board of Greatness」で明らかになった。
このイベントは、ジョーダンブランドの未来を担うアスリートやアーティストたちが集い、ビジョンを共有する場として開催されたもの。そこに招かれたゼブ・パウエルは、グループ写真でマイケル・ジョーダンのすぐ右隣に立ち、ブランドの「顔」としての存在感を世界に示した。
ゼブと肩を並べたのは、NBAのルカ・ドンチッチ、NFLのジェイレン・ハーツ、WNBAのレジェンド、マヤ・ムーアなど、まさに各界を代表するビッグネームばかり。彼が今、世界のスポーツカルチャーのど真ん中にいることを証明する出来事だった。
■ 契約からわずか数ヶ月でブランドの象徴に
思い返せば、2025年初頭からゼブがジャンプマンロゴを身につけ始めたことにより、ジョーダンブランドとの関係は水面下で動いていた。そして4月、正式契約が発表され、スノーボード界における歴史的なマイルストーンとなった。
今回のギリシャでの登場は、その関係性が一過性のものではなく、今後のブランド戦略においてゼブが“核”の一人として期待されていることを意味している。
■ スノーボード×ジョーダンが開くカルチャーの未来
ジョーダンブランドは、これまでBMXやゴルフ、アメフトなど多様なスポーツに進出してきたが、スノーボードというジャンルは初となる。
その“最初の男”としてゼブが選ばれた意味は大きく、彼の独創的なスタイル、自由な発想、そしてカルチャー性の高さが評価されたことは明らかだ。
スノーボードの世界では、アスリートであると同時に、自己表現者としての顔も重要視される。ゼブ・パウエルという存在は、その理想像を具現化するアイコンになりつつある。
彼の登場により、ストリートファッションとスノーボードの距離はさらに近づき、新たなファン層やコラボレーションの可能性も大きく広がっていくことだろう。
ジョーダンの右隣に立ったゼブ・パウエル。その姿は、次の時代のスノーボードの進化とカルチャー融合を象徴する瞬間だった。今後、彼がどのようなムーブメントを巻き起こしていくのか──その一挙手一投足に注目が集まる。