
あの“神”がやってきた──
スケートボード界のレジェンド、トニー・ホークがカナダ・ブリティッシュコロンビア州の小さな町スミザースに降臨。マーク・マクモリスとともに、5,000人もの人々が見守るなか、新しいスケートパークのオープニングイベントが開催された。
イベント当日、トニー・ホークが姿を現した瞬間、子どもたちの目が一斉に輝いた。興奮のあまり前列に押し寄せるキッズたち。誰もが画面の中でしか見たことのなかった“本物の神”が、目の前に立っているのだから当然だ。
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ホークのインスタグラムに投稿された動画には、彼の周りを取り囲み、スマホを構えたり、笑顔で話しかけたりする子どもたちの姿が映し出されている。まるで夢の中のような瞬間──それはスケートボードの未来を担う新世代が、生まれる瞬間でもあった。
マクモリス自身も「子どもの頃、レジーナにトニー・ホークが来てスケートパークを開いてくれていたら…」と語るほど、今回の出来事がどれほど特別なものだったかを物語っている。
スミザースの町は、180万ドル(約2.8億円)をかけて既存のスケートパークを拡張し、最新のボウルも建設。この設備は今後、夜間照明やトイレ、パンプトラックの追加整備も予定されており、地域の子どもたちがスケートカルチャーに触れる「ハブ」として、無料で開放されていく。
「遠隔地でも、スケートボードは子どもたちの選択肢になりうる。それに彼らはやりたがっている。だったら、それに応える施設を作らないと」
──そう語ったホークの言葉には、彼がどれだけ長い間“未来のスケーターたち”に目を向けてきたかが滲み出ていた。
これはただのスケートパークではない。
子どもたちの目が輝いた日。
トニー・ホークが現れ、夢が動き出した日だ。
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