2025 SLUSH ROTY AWARDS 年間映像賞が発表

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アメリカのSLUSH THE MAGAZINEが主催する第5回 2025 SLUSH ROTY AWARDSの年間映像賞(Footage of the Year)が発表された。
現在、SLUSH THE MAGAZINEはアメリカを代表するスノーボード専門誌として確固たる地位を築いており、この賞は世界のスノーボードシーンを象徴するアワードのひとつと言える。

目次

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2025 SLUSH ROTY AWARDS “FOOTAGE OF THE YEAR” 受賞者

レネ・リンネカンガス & ケネディ・デック (@renerinnekangas & @kenned1deck)

女子受賞者:ケネディ・デック

ケネディ・デックは、まさに「スノーボーダーのためのスノーボーダー」。
スポットの選び方からトリックのチョイスまで、そのセンスは誰もが認めるところだ。
『Blitz!』や『Howl Team Edit』での印象的なフッテージに加え、『Streetstyle_24』にもカメオ的に登場。
トリックの派手さばかりが求められがちな現代において、ケネディの映像はまさに新鮮な空気のような存在だ。

男子受賞者:レネ・リンネカンガス

この映像を持っていたこと、そして誰もが「これはリスト入りするべきだ」と認めていることが全てを物語っている。
スノーボードの多様なジャンルが一致団結することは滅多にないが、今回はストリートライダー、バックカントリー派、パークキッズの全員が頷く結果となった。
『Heaven』では、X Games Real Snowに匹敵するストリートライディング、バックカントリーライン、そしてあの伝説の“ウォータースライド・スポット”まで披露している。

レネ & ケネディ、おめでとう!

その映像はスノーボード界全体を魅了した。素晴らしい作品をありがとう🙏
『HEAVEN』と『BLITZ』は SLUSHMAG.com でチェック!

2025 SLUSH ROTY AWARDS 候補者紹介

エマ・クロスビー (Emma Crosby)

「エマ・クロスビーが良いフッテージを出し続けているのは、もはや言うまでもない」——そんな表現がまさにぴったりだ。フルパートでも、カメオ的なクリップでも、彼女の存在感は際立ち、そして何よりも記憶に残る。

ケネディ・デック (Kennedi Deck)

ケネディ・デックは、まさに「スノーボーダーのためのスノーボーダー」。スポットの選び方も、トリックのチョイスも、すべてにセンスを感じさせる。『Blitz!』での際立ったフッテージに加え、『Streetstyle_24』にも登場。過剰さが支配する現代のスノーボードシーンにおいて、ケネディの映像はまさに新鮮な空気のような存在だ。

ヘンナ・イコラ (Henna Ikola)

ヘンナは、強烈なインパクトを与えるライダーだ。「フィフティ・フィフティやライドオン・グラインドはつまらない」と言うネットのトロールたちにとって、彼女の映像は一切反論の余地を与えない。『Horsepower』で見せたのは、そのタイトルにふさわしいライディング——ビッグドロップ、ビッグレール、そしてすべての動きに圧倒的なスピードを持ち込んでいる。

イヴィカ・ユルゲンセン (Ivika Jürgensen)

瞬間的な満足が求められるこの時代に、2年間のプロジェクトに取り組むライダーは少ない。しかし、イヴィカはその数少ないライダーの一人だ。ストリートシーンの真の戦士として、『Transparent』やRomeチームムービー『Particle』で見せたクリップは、いずれも作品の価値を高めるものだった。

ジル・パーキンス (Jill Perkins)

ジルの努力のレベルを言葉で説明するのは難しい。彼女にとってスノーボードは「仕事」であり、これは最大級の賛辞だ。適切な人間にとって「仕事」とは誇りの源となる。ジルはまさにそのタイプだ。このスポーツに人生を捧げた彼女の姿勢に敬意を抱かずにはいられない。そして、その映像がスクリーンに映し出されたとき、誰もが圧倒される。

イルファ・ルーナルスドッティル (Ylfa Rúnarsdóttir)

このフッテージは、3年前のMethod Magの表紙以来、伝説的な存在となっていた。そして『Heaven』で、レネ・リンネカンガスと並ぶ圧巻のパフォーマンスを披露。すでに伝説級の作品に、彼女が欠かせない要素を加えた。

エレナ・ハイト (Elena Hight)

エレナはこれまでも変革の最前線に立ち続けてきた。そして今、再びその場に立っている。このリストではストリートライダーたちに焦点が当てられがちだが、『Aesthetics』や『Every Island Has a Name』での革命的なライディングを見れば、彼女の名前をリスペクトし、ノミネートするのは当然のことだった。

メンズ部門

サム・アンダーソン (Sam Anderson)

サム・アンダーソンのライディングを見れば、思わず息を呑むはずだ。これは誇張ではない。本当に、彼の映像を観て、何回口をあんぐりと開けるか数えてみてほしい。彼はまるで「ビデオゲームモード」。実際には絶対にやらないようなトリックを、まるでゲームの中のキャラクターのようにメイクする。その証拠が『Pickpocket』に詰まっている。

ヴィクター・デ・ル・ルー (Victor De Le Rue)

「最高であることは退屈だろう」——想像するしかないが、そういうことだ。そして、退屈が新たな興奮への入り口だとするなら、ヴィクターはその境地を体現している。彼が選んだのは、南極の氷山を垂直に滑ること。観ている側は手に汗を握り、彼が無事に帰ってくることを祈るしかなかった。

ジャレッド・エルストン (Jared Elston)

ジャレッドのライディングには圧倒的な存在感がある。彼がトリックを決めるたびに、山々が震えるように感じられるほどだ。恐れ知らずで全開。彼はバックカントリー・スノーボードの新世代を象徴する存在となっている。『Every Island Has a Name』や『Screwdriver』で、そのことをはっきりと証明した。

カス・レメンス (Kas Lemmens)

カスの映像は、まるで贅沢品のようなものだ。それはレアだからこそ価値がある。もちろん、カスが努力を怠っているわけではない。むしろ逆で、彼は時間をかけ、心を込めて、観る者の感情を揺さぶる作品を生み出している。最新作『Transparent』も、その例外ではなかった。長い待ち時間の価値があったのは間違いない。

イーサン・モーガン (Ethan Morgan)

イーサン・モーガンのようなライダーは他にいない。速く、危険で、自由奔放——だが、その実力は疑いようがない。彼のソロプロジェクト『The Ride』は、これまでにないエネルギーをもたらした。バックカントリークリップ、トリックのバリエーション、Bロール……すべてがトップクラスだ。

レネ・リンネカンガス (Rene Rinnekangas)

このフッテージが存在し、そして誰もが「リスト入りすべきだ」と認めている時点で、すべてを物語っている。ストリートライダー、バックカントリー派、パークキッズ——普段は交わることのない彼らが、今回ばかりは揃って頷いた。『Heaven』では、X Games Real Snowに匹敵するストリートライディング、バックカントリーライン、そして伝説のウォータースライド・スポットまでも披露した。

リード・スミス (Reid Smith)

リードは長年の積み重ねの末に、ついに頂点へと上り詰めた。アマチュアからプロへ、ショートクリップからフルパートへ。その集大成となったのが、『Search Party』でのエンダーパート。これこそ、ファンが待ち望んでいた映像であり、期待を裏切らない作品だった。

クーパー・ウィッティアー (Cooper Whittier)

クーパー・ウィッティアーのライディングを観ると、「どうやってこれをメイクしたんだ?」と思わず頭を抱える。『The Spirit Video』のラストを飾った彼は、テクニカルなライディングとビッグレールの融合を見せつけた。プレミア上映では、そのシーンで会場が大歓声に包まれた。それは、どんなスノーボーダーにとっても最高の瞬間だった。

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