X GAMESデビュー戦 荻原大翔が世界初!バックサイド2340で金メダルを獲得!!!

@X Games
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アメリカ・コロラド州のアスペンで開催された男子ビッグエア『Pacifico Men’s Snowboard Big Air』で、まさにビッグ、ビッグニュースが飛び込んで来た!なんと、X GAMESデビュー戦の荻原大翔が、世界初となるバックサイド2340(6回転半)を決め、見事金メダルを獲得したのだ。

この歴史的な瞬間、世界中のスノーボードファンの記憶に深く刻まれ、HIROTO OGIWARAという名前が世界に強く刻まれる一日となった。荻原大翔のパフォーマンスはまさに圧巻で、彼の挑戦的なトリックは、次世代スノーボーダーにとって新たな目標となること間違いなし。

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異次元の戦いの幕開け

X GAMES 男子ビッグエアは異次元レベルの戦いが繰り広げられたプレーオフからスタート。新しいルールフォーマットでは、プレーオフで3本のトップスコアを採用し、ファイナルではその中から2本のトップスコアを選ぶ方式に変更された。この新しいシステムでは、これまでの2方向スピンの合計スコアルールとは違い、ライダーの最高峰のトリックが際立ち、よりエキサイティングな展開になった。

X GAMESデビュー戦のイアン・マッテオリ(イタリア)は、いきなりフロントサイド2160を決め、92ポイントというハイスコアを叩き出した。

ロッコ・ジェミンソン(ニュージーランド)はフロントサイド1800ダブルテールグラブで94ポイントを獲得し、トップに立った。北京五輪金メダリストのスー・イーミン(中国)はバックサイド1800で93ポイントを記録、長谷川帝勝はキャブ1980で91ポイントを獲得し、上位をキープした。

マーカス・クリーブランドのバックサイド1800は、つい最近まで大技とされていたが、84.33ポイントでトップ4には届かなかった…。

1本目終了時点で、すでに異次元のレベルが展開だ。

2本目では、1本目に失敗していた荻原大翔がバックサイド2160メランコリーを決め、93.33ポイントを獲得。一気に2位に上昇し、ファイナル進出に近づいた。夢の舞台、X GAMESでデビューを果たした若武者が、ついに大きな花火を放った!

さらに、2本目のスタート時点で5位に落ちていた長谷川帝勝がキャブ2160を見事にメイクし、95.66ポイントでトップスポットに躍り出た。昨年度王者は、2本目までプレーオフ脱落の危険信号が点灯していたが、ラスト3本目で脱出成功しファイナルへ。

プレーオフのラスト3本目、モンズ・ロイズモンド(ノルウェー)がバックサイド2160を力強く決め、93ポイントを獲得。これにより3位に上昇し、ファイナル進出を果たした。

モンズのジャンプで5位に落ちていたイー・スーミンは、ファイナル進出を目指して勝負のバックサイド2160を狙うも…、着地で失敗し進出を果たせなかった。異次元レベルまで発展した男子ビッグエア戦線で、ファイナルには残れなかった。

地球がひっくり返る騒ぎ!荻原大翔が決めたバックサイド2370!

ファイナル最初の走者となった荻原大翔が一発目に決めたのは、なんと…、バックサイド2340!!!!!!しかも超完璧なストンプ。あり得ない。思わず地球がひっくり返るのではないかと思うほどの衝撃トリックだ。
手首が負傷する中、極限の集中力でスノーボードの新たな歴史の扉を開いた!

ストンプした瞬間、会場が優勝騒ぎに包まて、出た得点は、97.33ポイントというスーパーハイスコア!

この後、ランを行ったモンズ・ロイズモンドが「何をすればいいんだ」とばかりに戸惑いの表情でドロップし、その勢いに押されたのか転倒してしまった。
続いて、ロッコ・ジェミンソンが今夜のこだわりであるフロントサイド1800ダブルテールグラブをクリーンメイクし、91.33ポイントを獲得。
長谷川帝勝は大技キャブ2160を決めるも、94.66ポイントにとどまった。

なんとなく、大翔のスコアを抜くのは難しいという空気の中、残りの3人は何を残せるのか。順位を上げるための戦いが繰り広げられていた。

モンズ・ロイズモンドはラストジャンプでメダル獲得を狙うも、バックサイド1980をメイクできず転倒。
ロッコは1980からさらに回転数を上げた2160を狙うも転倒。
最後に残ったのは昨年度王者の長谷川帝勝。しかし、銀メダルで満足したのか、否、大翔の2360を超えるトリックを決めることは難しいと感じたのか。流したキャブ9をクリーンメイクし、異次元のショーを締めくくった。

少年時代の大翔にとって、X GAMESに出場することは大きな夢の一つだった。しかし、デビュー戦で優勝する未来までは想像していなかったのではないだろうか。それでも、優勝インタビューでは、「たくさんの観衆の前でこのトリックを決められて嬉しい。ありがとうー!」と力強く語った。
もしかしたら、この日のために、ビクトリーコメントさえも心の中で準備していたのかもしれない。

Pacifico Men’s Snowboard Big Air

Final

RankNameRun 1Run 2Best
1Hiroto Ogiwara97.3367.0097.33
2Taiga Hasegawa94.6672.6694.66
3Rocco Jamieson91.3329.0091.33
4Mons Røisland26.0027.0027.00

Playoffs

RankNameRun 1Run 2Run 3Best
1Taiga Hasegawa91.0095.6648.0095.66
2Rocco Jamieson94.0046.0091.6694.00
3Mons Røisland38.3385.0093.3393.33
4Hiroto Ogiwara34.3393.3328.6693.33
5Yiming Su93.0086.6633.0093.00
6Ian Matteoli92.0025.6620.6692.00
7Frank Jobin87.0026.3325.6687.00
8Marcus Kleveland84.3331.000.0084.33

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